読書会の種類:②ビジネス系テーマ本なし

ビジネス系テーマ本なしの読書会です。世の中の読書会の中で最も開催数が多く、種類も多いのが、この形式かと思います。東京では毎日のようにどこかで開催されています。参加者が好きな(紹介したい)本を持ち寄って、読書会が開催されています。中には持ち寄った本を参加者同士で交換したり、古本として寄付をしたりというようなことをしている読書会もあるようです。面白いですね。

この読書会の特徴ですが、テーマ本が決められていませんから、本を読んだことさえあれば参加できます。その会の雰囲気にもよると思いますが、中には漫画や雑誌でもOKという読書会もありますから、読書会に興味を持ったらすぐに参加することができます

更に、有名ではないが、自分にとっては最高だったという拘りの本を紹介することができます。テーマ本が決まっている読書会の場合、どうしても有名な本がテーマになりますから、参加者が知られざる名著のような本を紹介することはできません。そのため、テーマ本のない読書会の場合は、参加者により多くの表現の幅が与えられています。

そして、次にテーマ本のない形式の読書会の場合、多種多様な人が集まるということも特徴の1つだと思います。本を媒介にして参加者が集まっていますので、読書家の人や本を読んでみたいなど本に興味があることは共通点だと思いますが、業界もバックグラウンドも、興味関心も異なるような人が参加しています。

人によっては、金融について興味があって、金融に関係する本を紹介しているかもしれません。一方で、同じ読書会の場で、座禅に興味のある人が座禅の本を紹介しているということが起きます。こうした幅が生まれることも、この形式の読書会の特徴です。

こうした幅は実は非常に有意義です。人は自分に興味関心のあることしかエネルギーを注ぐことができません。そのため、座禅に興味のない人は、ある時思い立って「座禅について調べてみよう!」とはならないです。当たり前ですよね(笑)。

ところが、読書会の場で、他の参加者から座禅について教えてもらうと、今まで全く興味関心がなかったのに、「座禅をやってみようかな。」と思うようになるかもしれません。逆に、金融に興味関心のなかった人が、「金融を勉強してみよう。」となるかもしれません。テーマに幅のある読書会に参加すると、このような化学反応が起きます

そして、テーマ本のない読書会の場合、参加者同士で仲良くなりやすいという特徴があります。なぜなら、毎週開催されていても、参加することが負担にならないからです。テーマ本が決められているわけではないので、過去に読んだ本を紹介すれば、いくらでも参加することができます。そうすると、初対面の時は表面的な会話しかできなかった他の参加者と、顔を合わせる度に仲良くなっていくことができます。これは読書会の醍醐味の1つだと思います。

実際に私が主催している読書会では、リピート率は70%前後になっています。社会人になると社外で人脈を作ることが非常に難しくなりますから、この形式の読書会は人脈を広げることができる非常に貴重な場となります。

ここからは、②ビジネス系テーマ本なしの読書会のややネガティブな側面を書いていきます。まず、初めて参加する人は、どんな本を紹介すればいいのか悩むんじゃないかと思います。テーマ本が決められているわけではありませんから、「紹介するのは、この本でいいのかな?」「周りの参加者とかい離し過ぎていないかな?」と不安になるかもしれません。

会の様子が写真などで上がっている場合は、事前にチェックして会の雰囲気をある程度つかむことができますが、最初は不安になるかもしれません。ただ、1度参加してしまえば、大抵は「なんだ、こんなもんか。」となるんじゃないかと思います(笑)

そして、この形式の読書会はファシリテーターの能力が問われます。この形式の読書会の場合、ファシリテーターに幅広く知識があって、話を広げたり、物事を考えられたりしないと、全く面白くないと思います。テーマ本が決められている読書会の場合、ファシリテーターも同じ本を読んでいますから、他の参加者の話を理解しやすいです。そして、他の参加者も同じく理解しやすいです。

ところが、テーマ本が決まっていない読書会の場合は、そうはいきません。どんな本が紹介されるかは、その場になってみないと分かりません。もしかしたら、紹介者にとってはとても面白い本かもしれませんが、他の参加者からすると全く興味関心のない分野かもしれません。

そうした時に、全員に分かりやすくフォローしたり、話を広げたり、盛り上げたりするのはファシリテーターの役割だと思います。そのファシリテーターの幅が狭ければ、読書会のテーマが多様になれば多様になるほど、盛り上がらないという悲劇が起きます(笑)。

この形式の読書会は、読書会選び(主催者選び?)も重要かもしれませんが、明日にでも参加できるという気軽さもありますし、他の参加者との交流というメリットもあります。興味のある方は、ぜひ探してみてください。

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