
暗すぎる普通の未来
「普通でいい、普通で」
「そんな成功したいなんて思わない」
「出世?そんなの興味ない」
そう考えてる人は多いと思います。しかし、日本人の普通の未来は想像以上に暗いということが明らかになってきています。
2009年のOECD調査によると、日本人の高齢者のうち20%が貧困層となっています。
日本の貧困層とは、世帯年収122万以下です。高齢者夫婦2人で、122万を切った生活となると…。相当に厳しいでしょう。
それが、2009年の時点で20%を超えているのです。いまでは、さらに割合が高まっています。
そして、今後も上昇の一途を辿り、将来的には90%を超えると予想されています。
つまり、「普通」を選択した90%の人たちは、将来貧困になるわけです。
では、その貧困層の高齢者は一体どんな生活を送っているのでしょうか?
1例を挙げてみたいと思います。
ある70代の夫婦です。旦那さんは、現役時代40年間外資系ホテルに勤務していた方です。
当時の年収は700万を超えており、決して貧乏だったわけではないです。ところが、現在は貧困層の暮らしをされているようです。
いまの収入源は年金ですが、これがすでに相当少ないようです。
そして、電気代が支払えないため、エアコンは付けず、リビングの電気も付けない生活をしているとのことです。
そのため、冬は18時をすぎると、布団にこもって朝を待つという日々を過ごしています。
マジで…?と耳を疑うような生活ですが、これが高齢者にとって決して珍しくない生活なのです。
日本で貧困が増える3つの理由
根本的な原因は、人口動態の変化です。簡単に言うと、老人が増えて若者が減っているということです。
その結果、致命的な3つの制度の崩壊を招いてしまうのです。
①年金
②医療保険
③介護保険
年金について言うと、いまの70代と20代では世代間格差が5000万あると試算されています。
つまり、70代の高齢者は3000万の得をしていて、20代の若者は2000万の損をする制度になっているのです。
夫婦2人で考えれば、5000万どころの格差ではありません。
この年金が、いままで高齢者の生活費を支えていたわけですから、この制度の崩壊は致命的です。
その70代ですら、貧困に陥っている現状を考えると、いまの20代の未来には本当に絶望的です。
そして、医療保険です。
1970年には高齢者の医療費は、なんと無料でした。それが40年経った今では3割負担です。
さらに50年経ったら、何割負担になるのでしょうか?
まさか、3割負担を維持できているなんていう奇跡は期待できないでしょう。
その際に、どんな事態が起きるか予想できますか?
ある旅行者が米国旅行中に交通事故に遭いました。そして、50日ほどの入院で、5000万を超える医療費を請求されています。
なぜなら、米国の場合、医療費は自己負担だからです。その結果、米国では自己破産の60%以上が「医療費」なのです。
これが3割負担であれば、1500万の医療費だったわけです。もちろん、1500万は高額です。
でも、6割負担になると、3000万に跳ね上がるわけです。3000万って、何年ぶんの給料だよっ!!って感じです(笑)
そして、最後に介護保険です。
介護保険も、2016年に1割負担から2割負担に変更されました。
その結果、いままで一人を介護すると、平均800万(10年)だった介護費が、1600万になると予想されています。
これも、当然50年経っても2割負担を維持できているわけではないでしょう。
そう考えると、普通に生きていると、大変なことになります。
今の70代よりも、軽く1億はマイナスになる時代です。その70代だって貧困に苦しんでるんです。
「普通でいい」なんて、決して言えない厳しい時代に突入しているのです。
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20代読書会参加者の感想
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おもしろい本をたくさん紹介してもらった。本のエッセンスやその本を通じたディスカッションなど、初対面の人との交流が楽しかったです。(23歳・女性)
ひとりで読書をつづけていく自信がないので、また良い本があれば知りたい。(24歳・女性)