藤田 田氏
藤田田氏は、ご存知の方も多いと思いますが、日本マクドナルドの創業者です。
そして、日本マクドナルドだけではなく、日本トイザらスやレンタルビデオチェーンの日本ブロックバスター、ネクタイの日本タイラックと多くの海外で成功したビジネスを日本に展開しています。
藤田田氏の影響を受けている経営者も多く、ソフトバンクの孫正義氏も高校生の時から尊敬していたそうです。
そして、何度もお願いをして、藤田田氏と面会する機会を得た孫正義氏に、「これからの時代はコンピュータだ。コンピュータを学びなさい。」と助言したそうです。
その時、孫正義氏は16歳(1974年)。つまり、今から40年前のことです。
16歳で藤田田氏に直接助言を求めて行動する孫正義氏の行動力や、情熱・意欲も並はずれていますが、今から40年前にITの世界に進むように進言した藤田田氏の先見性も驚くばかりです。
今の時代でも、IT業界にチャンスを求める人は多くいると思いますが、藤田田氏は40年前にITの可能性に気づいていたわけですから…
そして、2004年に亡くなった時の遺産総額は、なんと約490億円!日本人としては歴代10位に入る額だったようです。うーん、すごい…
「凡眼には見えず、心眼を開け。好機は常に眼前にあり」
これは、藤田田氏の座右の銘だったそうです。常に目に触れるように工夫をされていたそうです。
この格言の意味は、ハンバーガーを見た時に、何を思うか?ということだと思います。
普通の人は、「美味しい!」「安い!」「また来ようかな、ということを考えるのではないかと思います。
藤田田氏の場合は違っていました。「このマクドナルドを日本で展開すれば売れる!」と考えたわけです。つまり、消費者として捉えたのではなく、事業家として捉えたわけです。
もちろん、藤田田氏はハンバーガーを初めて見た日本人ではないです。藤田田氏よりも先に、ハンバーガーを見て、マクドナルドの存在を知っていた日本人は沢山いました。
しかし、マクドナルドを日本に持ち込もうとしたのは、藤田田氏が初めてだったわけです。
この捉え方の違いが、非常に重要だと思います。藤田田氏が言う通り、「好機は常に眼前にある」のだと思います。しかし、眼前に好機があっても、その好機を掴める人と掴めない人がいます。その違いは、捉え方の違いです。
同じ事実を見ていても、見えている世界が異なるのだと思います。私たち凡人に必要なことは、藤田田氏のようなものの見方・捉え方を学ぶことが必要だと思います。