「GRIT」で分かった成功を決める「究極の能力」とは?

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正しい努力をしていますか?

わたしは、本書を読むまで正しい努力を知りませんでした。大学受験は毎日10時間、学生のときはディベートを週に90時間、社会人になってからは8時から23時まで働いていました。

それでも、それは正しい努力ではなかったと知りました。

成功を決める究極の能力は、やり抜く力(GRIT)です。その中でも、正しい努力を行うことが最も重要です。

やり抜く力 GRIT(グリット)

初版:2016年9月8日
出版社:ダイヤモンド社
著者:アンジェラ・ダックワース

「GRIT」で分かった成功を決める「究極の能力」とは?

成功を決める「究極の能力」は、GRIT(やり抜く力)です。

でも、

  • あの人は、天才だから
  • 自分は、あの人みたいに才能があるわけじゃないから
  • あんなに成果を出せるのは特別な人だから

そんなことを、普段思っていませんか?

才能は実際に存在します。しかし、才能が成功を決めるわけではありません。それでも、日常的に「才能」や「天才」という言葉は飛び交っていますし、成功のもっとも重要な要因だと思われています。本書では、その理由について、こう書かれています。

我々の虚栄心や利己心によって、天才崇拝にはますます拍車がかかる。天才というのは神がかった存在だと思えば、それにくらべて引け目を感じる必要がないからだ。「あの人は超人的だ」というのは、「張り合ってもしかたがない」という意味なのだ

つまり、才能を理由にした方が自分がラクなのです。なぜなら、努力の結果、高い成果が出ると考えてしまったら、自分の成果の低さは努力不足ということになってしまうからです。

しかし、残念ながら、他人の成功を才能のおかげと片付けることはできなそうです。

では実際、偉業はどのように達成されるのだろうか?ニーチェが到達した結論もチャブリスと同じだった。偉業を達成する人びとは、「一つのことをひたすら考え続け、ありとあらゆるものを活用し、自分の内側に観察の目を向けるだけでなく、ほかの人びとの精神生活も熱心に観察し、いたるところに見習うべき人物を見つけては奮起し、あくなき探究心をもってありとあらゆる手段を利用する」。

つまり、成功は努力で決まるということです。決して、才能ではありません。

ドーナツ

どの分野でも、もっとも成功している人びとは、幸運と才能に恵まれていた。それは以前から聞いていたことでもあり、疑う余地はなかった。
だが、成功の要因はそれだけではなかったのだ。インタビューで多くの人が語ったのは、ずば抜けた才能に恵まれながらも、能力をじゅうぶんに発揮しないうちに、挫折したり、興味をなくしたりして辞めてしまい、周囲を驚かせた人たちの話だった。
失敗しても挫けずに努力を続けるのはーどう考えてもたやすいことではないがーきわめて重要らしかった。

つまり、才能に恵まれていても、成功するわけではなく、成功するには、GRIT(やり抜く力)がもっとも重要な能力だということです。

実際に成功したアスリートのインタビューを聞いても、子どものときに、とても勝てないと思ったライバルが身近にいた人は多いです。でも、そのライバルは大抵プロにはなっていません。なぜなら、途中で諦めてしまったからです。

才能に恵まれていても、諦めてしまっては成功はできません。やはり、成功を決める「究極の能力」は、GRIT(やり抜く力)なのです。

才能と努力、達成の関係とは?

才能が成功に直結しているわけではないと、すでに説明をしました。では、才能とは一体なんなんでしょうか?本書で結論を出しています。

「才能」とは、努力によってスキルが上達する速さのこと。いっぽう「達成」は、習得したスキルを活用することによって表れる成果のことだ。

才能とは、努力によってスキルが上達する速さのことです。

猫

そのため、才能のある人とない人が同じ練習すると、才能のある人はスキルの上達が速いということです。そして、本書では才能と努力、達成をこのように表現しています。

  • 才能×努力=スキル
  • スキル×努力=達成

そして、達成とはスキルを活用することで得られる成果のことです。もっと簡単に言えば、成功するかしないかということです。また、成功の方程式は、このように書き換えることが可能です。

達成(成功)=[才能×努力]×努力

つまり、才能も成功の要因となるが、もっとも重要な要因ではありません。成功にもっとも大きな要因となるのは、努力(やり抜く力)です。

「やり抜く力(GRIT)」の鉄人になるには?

努力(やり抜く力)が、成功の最大の要因である、と説明しました。

そして、みなさんに朗報があります。

才能は与えられたものですが、努力(やり抜く力)は鍛えられるものです。つまり、成功は与えられたものではなく、自分でつかみとることができるということです。

そこで、やり抜く力を身につける4つのポイントを紹介します。それが、こちらです。

  • 興味
  • 練習
  • 目的
  • 希望

この4つをもつことで、努力(やり抜く力)が強化されます。どういうことか、1つずつ解説します。

興味

自分のやっていることを楽しんでこそ「情熱」が生まれます。そして、情熱のないことを、やり抜くことはできません。そのため、尽きせぬ興味と子どものような好奇心をもつことが大切です。

ただし、簡単に興味のあることに出会うことはできないとも、本書では書かれていました。全力で取り組むことで、はじめて興味をもてるか否かを判断できるようです。情熱をもてるものに出会うまで、全力でいろんなことに挑戦してみてください。

練習

「粘り強さ」のひとつの表れは、「きのうよりも上手になるように」と、日々の努力を怠らないことです。

だからこそ、ひとつの分野に深く興味を持ったら、わき目もふらずに打ち込んで、自分のスキルを上回る目標を設定してはそれをクリアする「練習」に励む必要があります。自分の弱点をはっきりと認識し、それを克服するための努力を日々繰り返し、何年も続けなける必要があると本書では解説されています。

目的

自分の仕事は重要だと確信してこそ、「情熱」が実を結びます。目的意識を感じないものに、興味を一生持ち続けるのは難しいです。

だから、自分の仕事は個人的に面白いだけでなく、ほかの人びとのためにも役立つと思えることが必要です。そのため、情熱をもって仕事をしている方は、その仕事に取り組む目的を深く考えてみてください。それが見つかれば、一生情熱を持ち続けることができます。

希望

希望は困難に立ち向かうための「粘り強さ」です。最初の一歩を踏み出すときからやり遂げるときまで、つねに大切になります。

どんなことに打ち込んでも、困難にぶつかったり、不安になったりしても、ひたすら自分の道を歩み続ける原動力となります。そのため、希望を持つことは、はかり知れないほど重要です。

ということで、やり抜く力を強化するには、興味のあるものに出会い、練習して自分を向上し、そのことに目的を見い出し、希望を持ち続けることです。これが、大切なようです。

正しい努力とは、なにか?

成功=[才能×努力]×努力

この方程式は、すでに説明しました。ここで、重要なのは努力には正しい努力と正しくない努力があるということです。

ケーキ

わたしは、典型的に正しくない努力を繰り返してきました。そして、残念ながら、正しくない努力をいくらやっても成功はできません。本書に、こんなことが書かれています。

やる気にあふれ、疲労困憊するまで努力している人でも、必ずしも「意図的な練習」を行なっているとは限らない。
たとえば、オリンピックのボート競技金メダリスト、マッズ・ラスムッセンは、日本のチームに招かれて訪日した際、選手たちの練習時間のあまりの長さに衝撃を受けた。そして、「ただ何時間も猛練習をして、自分たちを極度の疲労に追い込めばいいってものじゃない」と諭したという。それよりも大事なのは、周到に考えた質の高いトレーニング目標を設定して、それを達成することだ。

そして、こう続きます。

だが、エリクソンの研究によるもっとも重要な洞察は、エキスパートたちの練習時間が並外れて多いことではない。いちばん重要なことは、エキスパートたちの練習のしかたが、他とは一線を画するという点だ。
ふつうの人びととちがって、エキスパートたちは、ただ何千時間もの練習を積み重ねているだけではなく、エリクソンのいう「意図的な練習」を行なっている。

本書では、正しい努力のことを「意図的な練習」と呼んでいます。

猛勉強、猛練習、猛烈な仕事が、いずれも意図的な練習(正しい努力)とは限りません。そして、正しい努力でない場合、その努力は成功には結びつかないのです。

では、正しい努力とは、一体なんなんでしょうか?ポイントが3つありますので、紹介します。

1.ある一点に的を絞って、ストレッチ目標(高めの目標)を設定する

このときエキスパートたちは、すでに得意なところをさらに伸ばすのではなく、具体的な弱点の克服に努めています。あえて自分がまだ達成していない困難な目標を選ぶのです。

2.しっかりと集中して、努力を惜しまずに、ストレッチ目標の達成を目指す

さらにエキスパートたちは、自分のパフォーマンスが終わるとすぐ、熱心にフィードバックを求めます。この段階では、どうしても否定的なフィードバックが多くなります。つまりエキスパートたちは、うまくできた部分よりも、うまくできなかった部分を知って克服したいのです。すみやかにフィードバックを求めること、そして否定的なフィードバックにしっかりと対処することは、どちらもきわめて重要なことです。

3.改善すべき点がわかったあとは、うまくできるまで何度でも繰り返し練習する

ストレッチ目標を完全にクリアできるまでー以前はできなかったことが、すんなりと完璧にできるようになるまで練習を繰り返します。できないと思っていたことが、考えなくてもできるようになるまで継続する必要があります。

まとめ

成功を決める「究極の能力」は、GRIT(やり抜く力)である

達成(成功)=[才能×努力]×努力

  • スキル=才能×努力
  • 達成ス=キル×努力

GRIT(やり抜く力)を強化する4つのポイント

  • 情熱
  • 練習
  • 目的
  • 希望

正しい努力の3条件

  • ある一点に的を絞って、ストレッチ目標(高めの目標)を設定する
  • しっかりと集中して、努力を惜しまずに、ストレッチ目標の達成を目指す
  • 改善すべき点がわかったあとは、うまくできるまで何度でも繰り返し練習する

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