開催報告:USJ流、売上げを上げる4つのアイデアの作り方とは?

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アイデアは才能の産物だと思っていませんか?

アイデアは確率を上げる作業の結果です。これは、USJの来場者を2倍にし、V字回復の立役者であった森岡毅氏の言葉です。

今回は、読書会で「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?」を紹介いただき、4つのアイデアの作り方を教えていただきました。そこで、その内容をシェアしたいと思います。

開催報告:20代読書会in東京

日時:08月30日(水)19:30-22:00
参加者:14名(男性:10名、女性:4名 初参加:5名、リピーター:9名)

20代読書会in東京の感想

知らない本を知ることができた。また、参加者からの紹介自体がおもしろかった。(25歳・男性)

勉強になりましたし、楽しかったです。(20歳・男性)

興味がある本に出会えた。(23歳・女性)

なぜ、来場者を2倍し、V字回復ができたのか?

森岡毅氏がSEOに就任したころ、USJは瀕死の危機でした。

オープン当初は1000万人を超える来場者がいたUSJですが、森岡毅氏が就任したときには700万人まで来場者が減っていました。

つまり、3割も売上が落ち込んでいたのです。もちろん、土地代や設備費などのランニングコストを3割減らすことはできません。そのため、このまま来場者が減少していくと、USJは倒産するという危機的な状況だったのです。

ドーナツ

そんな状況の中、森岡毅氏はUSJを劇的に変化させました。来場者は1300万人を超え、世界で第4位のテーマパークとなったのです。

倒産の危機から、たった5年での変革でした。

そんな森岡毅氏がUSJ就任時に掲げたのが、三段ロケット構想です。三段ロケット構想とは、

第一段ロケット

USJの弱点であったファミリー集客を強みに変えること

第二段ロケット

集客の関西依存体質からの脱却

第三段ロケット

効率的にテーマパークを経営するノウハウで新パークを日本全国やアジアへ展開すること

というものでした。

第一ロケットで稼いだ資金を第二ロケットに投下し、第二ロケットで稼いだ資金を第三ロケットに投下するという構想を練ったのです。実際に、この構想は第二ロケットまで完了し、大成功を収めています。

その過程で、森岡毅氏は

  • 漫画ワンピースのショー
  • モンスターハンターの大規模イベント
  • 夜になるとスタッフがゾンビに変わるハロウィン・ホラー・ナイト
  • スパイダーマンのアトラクション
  • 逆走するジェットコースター
  • ハリーポッター・エリアの導入

など、数々のヒット企画を手がけています。なかには、役員の反対を押し切った企画もあります。USJのキャッシュフローを圧迫するほど、巨額の投資をした企画もあります。

天才的なアイデア・マンに見える森岡毅氏が、自身のアイデアの作り方を4つ「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?」の中で紹介しています。

そして、本書の中で森岡毅氏は、自身のことを典型的な左脳人間と呼んでいます。決して天才的なひらめきでアイデアを出したのではないようです。森岡毅氏のアイデアの出し方を、次章で紹介していきます。

USJ流、売上げを上げる4つのアイデアの作り方とは?

アイデアがわくとき、よく「神様がおりてきた」と言います。

森岡毅氏も、同様に「神様がおりてくる」とアイデアがわく瞬間のことを表現しています。では、神様がおりてくるとは、一体どういう意味でしょうか?

森岡毅氏は、それを「確率を上げる作業である」と解説しています。

確率を上げるとは、ヒットの確率を上げるという意味です。売上につながるヒットを、いかに作るか?これを考えた結果、アイデアが湧いてくるのです。

考える

そのため、天才が、どこからともなくひらめきでアイデアを思いつくわけではありません。では、どうすれば確率をあげることができるのでしょうか?神様がおりてくるのでしょうか?

  • フレームワーク
  • リ・アプライ
  • ストック
  • コミットメント

アイデアを作る4つのポイントとして、森岡毅氏は上記のことを述べています。どういうことか、1つずつ解説していきます。

フレームワーク

これは、アイデアを考える焦点を絞るという意味です。

たとえば、来場者を増やすアイデアを考えるよりも、親子連れを増やすアイデアのほうが考えやすく、アイデアが出ていきます。そのときに、設備投資が必要なものと不要なものにわけると、さらに考えやすくなります。

実際に逆走するジェットコースターを思いついたのは、設備投資が不要な施策を考えていたからだと言います。ジェットコースターを後ろ向きに走らせるだけなら、新たな設備投資は不要です。

このようにアイデアを出す領域を区分けして、焦点を絞ること。これがフレームワークを用いたアイデアの出し方です。

リ・アプライ

これは、すでに成功している事例を応用することです。

たとえば、テーマパークではアイランズ・オブ・アドベンチャーやディスカバリー・コーブなど世界的に有名なものが多数あります。

それらのテーマパークを研究し、なぜ人気なのか?それを日本のテーマパークに応用できないか?を考えるのです。

カリフォルニアやフロリダと日本では状況が違います。なので、単純に同じものを持ち込んでも成功しないケースも多々あります。そこで、単純にアプライするのではなく、最適化してリ・アプライするのです。

野球の世界でも、プロ野球選手はメジャーリーグの戦術やバッティング技術などに敏感です。それはサッカー界でもテニス界でも同じです。

ちなみに、Youtuberも海外のYoutuberを常にチェックしているようです。あれだけ忙しくても、リ・アプライしてアイデアを仕入れているのかと尊敬の念を抱きます。

ストック

これは知識を蓄積して、アイデアを出すことです。

森岡毅氏は、モンスターハンターのイベントを企画するときに、自身でも実際にモンスターハンターをプレーしたそうです。

それも、ちょこっとプレーしただけではありません。なんと2ヶ月で400時間もやり込んだそうです。1日8時間20営業日で、1ヶ月160時間です。2ヶ月で320時間ということを考えれば、ものすごいプレー時間だとわかります。

それだけ、モンスターハンターをやり込んだ結果、どんなキャラを配置すればヒットするかがわかったと書かれていました。これがストックです。

コミットメント

これは、精神論です。

え?(笑)と思われるかもしれませんが、とても大事なことのようです。

なんとしても、アイデアを絞り出すという意気込みのことです。お金を使うことなく、来場者を増やす方法を考えていたとき、最後はアイデアが夢に出てきたと言います。

そのとき見た夢が逆走するジェットコースターだったのです。実際、見事にヒットしてUSJの目玉アトラクションとなっています。

このコミットメントは、実は森岡毅氏以外の方も言っています。

JALを再建した稲盛和夫氏も、「なにくそ!負けてたまるか!」というなにくそ根性を著書の中で度々語っています。

そして、ソフトバンクの孫正義氏も同じです。問題が起きたとき、「問題は簡単だ!簡単だ!」と実際に叫ぶそうです。そうして解決の糸口を見つけると言います。

わたしも危機が訪れたとき、「なんでや!絶対に立て直してやる!」となにくそ根性で頑張ったことがあります。そのときに、思いついたアイデアには本当に助けられました。

最後は、スキルではなくコミットメント。なんとしても、なんとかするアイデアを出してやるという、なにくそ根性が大事なようです。

以上が、森岡毅氏がUSJを再建する際に実際に使っていたアイデアの出し方です。みなさんも、ぜひ取り入れてみてください。

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