開催報告:なぜ、本を読むと成長するのか?社会人に読書が必要な理由

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笑顔

みなさん、読書をしていますか?

社会人に読書は必要です。なぜなら、社会人はプロセスではなく、アウトプットで評価されるからです。そして、能力を高めるためには体系化された二次情報に触れる必要があります。

今回、読書会で教えていただいた社会人に読書が必要な理由を紹介します。

20代読書会in東京

日時:01月20日(月)09:30-12:00

参加者:35名(男性:25名、女性:10名 初参加:10名、リピーター:25名)

20代読書会in東京の感想

いろんな方の意見と話を聞くことができました。また面白い本に出会えました。(26歳・女性)

本の紹介だけでなく、皆さんの考え方や価値観に触れることができました。(24歳・女性)

様々なジャンルの本を知ることができて、面白かった。(27歳・男性)

新たな視野をもって、今後も本を読んでいけるようになった。(25歳・男性)

社会人にとって「成長」とはなにか?

成長とは、生産性を上げることです。

伊賀泰代氏の「生産性」では、このように「成長」が定義されています。生産性=アウトプット÷インプットのことです。つまり、どれだけの時間やお金などリソースを投下して、どれだけの成果を上げられるかということです。個人で仕事をする場合、生産性は能力と言い換えることもできるでしょう。

そして、社会人のポイントは、アウトプット(成果)で評価されるということです。

社会に出るまでは、アウトプットだけでなく、その過程を親や教師が見てくれていました。そのため、アウトプットだけでなく、その過程の努力や思い、がんばりも評価の対象となっています。ところが、社会人になったら、そうはいきません。

何者

朝井リョウ氏が小説「何者」の中で、このようなメッセージを伝えています。

私たちはもう、たったひとり、自分だけで、自分の人生を見つめなきゃいけない。一緒に線路の先を見てくれる人はもう、いなくなったんだよ。進路を考えてくれる学校の先生だっていないし、私たちはもう、私たちを産んでくれたときの両親に近い年齢になっている。もう、育ててもらおうなんていう考え方ではいられない」

「隆良くんは、ずーっと、自分がいまやってることの過程を、みんなに知ってもらおうとしているよね。そういうことをいつも言ってる。誰かと知り合った、誰かの話を聞いた、こういうことを企画している、いまこういう本を読んでいる、こういうことを考察している、周りは自分にこういうことを期待している」

そして、こう続きます。

十点でも二十点でもいいから、自分の中から出しなよ。自分の中から出さないと、点数さえつかないんだから。これから目指すことをきれいな言葉でアピールするんじゃなくて、これまでやってきたことをみんなに見てもらいなよ。自分とは違う場所を見ている誰かの目線の先に、自分の中のものを置かなきゃ。何度も言うよ。そうでもしないともう、見てもらえないんだよ。私たちは。百点になるまで何かを煮詰めてそれを表現したって、あなたのことをあなたと同じように見ている人はもういないんだって」

「何者」は戸惑いながら、就職活動を進める4人を描いた小説です。それぞれに、異なったキャラがあり、行動があり、その差がおもしろく、引き込まれていく直木賞受賞作です。上記のセリフは、一人の登場人物を借りて、朝井リョウが学生と社会人の違いを述べているように感じます。

もちろん、社会人にとってもプロセスは大事です。アウトプットのために、なにをしてもいいという意味ではありません。逆に、学生も試験やらなんやらでアウトプットを求められる機会はあります。それでも、そのアウトプットの頻度や重要性が、社会人のほうが高いです。そのため、社会人にとって成長とは、生産性(能力=アウトプット÷インプット)を高めることとなります。

なぜ、本を読むと成長するのか?

本を読んでいると、個別の体験を能力に昇華させることができます。そのため、読書をする人は成長するのです。

「一流の学び方」に社会人の学習法が紹介されています。そこでは、①知識→②経験→③能力→④見識と順番に深めていくのがよいと書かれています。つまり、情報として知って(知識)、実践し(経験)、スキルとして習得し(能力)、人に教えられる(見識)レベルに高めていくということです。

その中で「知識」の段階は、読書が最適となります。なぜなら、読書であれば、体系的にまとまった情報を仕入れることができるからです。そして、②経験→③能力の過程では、前提となる正しい①知識が重要です。なぜなら、人は経験から、経験則を導いて、能力に昇華させているからです。このとき、誤った経験則を導いてしまうと、能力が伸びていきません。

藤原和博氏は「1%の人になる方法」で、このようなことを述べています。

1%の人になる方法

普段、本を読まない人は一次情報、つまり自分の限られた特殊な体験しか話すことができません。「自分は○○した」「自分は○○という話を聞いた」ということばかりです。
よほど波乱万丈な人生を送っている人でないかぎり、自分の体験しか話せないようでは楽しく豊かな会話ができないでしょう。相手が教養の高い人だと、話に合わせることさえできない。ただ頷くばかりでは、相手に中身のなさがバレてしまいます。
いっぽう、テレビや新聞、インターネットなど第三者を介した二次情報は断片的になりやすく、情報を体系的、重層的に繋げるのも難しいものです。
テレビやネットを眺めているだけでも情報は大量に入ってきますが、受け売りの世論の話ばかりでは、相手にリスペクトされません。
たしかに本も二次情報です。しかし、テレビや新聞、インターネットなどの情報よりも、はるかに体系的にまとまったものが多いといえます。
もちろん、本にもよりますが、あるテーマで著者が人生のかなりの時間をかけて獲得したことが、一冊の本の中に時間をかけて書かれています。
そうした本を数多く読むことで、世の中の断片的な情報をタテ・ヨコ・ナナメにつなげていけるようになるのです。

読書のように体系化された情報を仕入れていないと、自分自身の体験かTVやブログなどが、情報源となります。しかし、それでは偏った断片的な情報しか仕入れることができません。そのため、正しく能力を伸ばしていくことができなくなります。

たとえば、お金持ちになると性格が歪む、というような言説は一般的によく聞きます。お金でなくても、権力を握ると人は性格が変わるというのも同様です。

これらの事例をTVドラマなどで観て、一般化し、信じている人も多いのではないでしょうか。しかし、これは偏った経験則・一般化です。

お金や権力で性格が歪むことはありません。その人が本来持っていた性格が強く出るだけです。そのため、人間性豊かな人がお金持ちになって、精力的に慈善活動に従事する例はいくらでもあります。もちろん、残念なことに、少し権力を握ると、もう手がつけられないほど自己中心的な言動にでる人もいます。

そのため、繰り返しになりますが、お金や権力で性格が歪むのではなく、その人が本来持っている人間性が強く出るだけです。これは、村上世彰氏が監修している「マネーという名の犬」にも、同様のことが書かれています。

このように、本のような体系化された二次情報から、正しい知識を得ることが大切です。そうしないと、大きく誤った経験則を持ってしまうことがあります。そして、経験則が誤っていると、正しく能力を伸ばすこともできません。(①知識→②経験→③能力→④見識)

そのため、社会人には読書が重要なのです。読書が正しい体系化された知識の情報源となり、正しく能力を伸ばし、アウトプットを高めていく源泉となるからです。

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