開催報告:並行読みって、どうなの?【読書スキル】

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ケーキ

何冊も並行して、本を読みますか?

並行読みは年100〜300冊の読書量の方に、有効な読書スキルです。なぜなら、別々の本から吸収した知識がかけ合わさり、偶然のアイデアが生まれるからです。今回は並行読みについて、紹介します。

開催報告:20代読書会in東京

日時:02月04日(土)09:30-12:00

参加者:22名(男性:11名、女性:11名 初参加:8名、リピーター:14名)

20代読書会in東京の感想

様々な意見と価値観に出会えました。(26歳・女性)

皆さんの仕事についての話が聞けて楽しいです。(24歳・女性)

参加者の問題意識から、今何を知るべきか改めて向き合うことができました。(24歳・男性)

自分のよく知らない分野の本を知ることができた。(22歳・女性)

色々なジャンルに触れることができて、今回も楽しめました。(28歳・男性)

並行読みが、効果的な人

並行読みは、年100〜300冊の読書量の方に有効です。

つまり、年100冊未満の方や300冊以上読む方には、向いていません。最初に、向いていない理由を、それぞれ紹介していきます。

100冊未満の場合

猫

  1. 時間がかかり過ぎてしまう
  2. 知識が不足している

という2つの理由から、100冊未満の場合、並行読みは向いていません。

たとえば、年に50冊読む人がいるとします。その方は、月4冊ペースで読書をしています。その場合、4冊の本を並行読みしたら、どうなるでしょうか?

月の初めに4冊を同時に読み始め、読み終わるのは1ヶ月後ということになります。そうすると、もう最初のほうの章に、なにが書いてあったか忘れてしまっています。そうなってしまうと、読書の価値が下がってしまいます。なので、100冊未満の場合は1冊ずつ読んでいったほうがいいです。

逆に、年に200冊読む人の場合は、どうでしょうか?年に200冊読む人であれば、月に17冊ペースで読書をしています。

その場合、4冊の本を並行読みしたとしても、1週間以内にはすべての本を読み終わります。それならば、内容を忘れることもなく、並行読みのメリットを享受できます。なので、だいたい年100冊以上になると、並行読みする意味が出てきます。

また、100冊未満の場合、並行読みが適していない理由が、もう1つあります。

それは、知識不足です。

1冊の本は同じテーマについて書かれていますから、1冊の本を読み進める中で、知識が増えていき、読むスピードが上がったり、理解度が上がったりしていきます。ただ、年100冊以上読んでいる場合、前提の知識量が多いです。そのため、最初の章から高い理解度と読書スピードで読み始められ、そのまま最後まで読み通せます。そのため、並行読みをしても、すべての本を最初から速く、理解度高く、読むことができます。

しかし、100冊未満の場合、まったく知らない分野の本に出会うことが多々あります。その場合、本を読み進めながら、知識を積み重ねて、後半になるに従って、本の理解度や読書スピードが高まっていきます。ところが、並行読みをして、読み終わるまでの期間が長くなると、その知識の積み重ねも読書スピードの向上も起きなくなります。

わたしも、最近「金融の世界史」という本を読みましたが、これが時間がかかってかかって、仕方ないです(笑)。書いてあるすべてのことが新しい知識で、なかなか読み進めることができません。ここに、もう1冊まったく知らない分野の本を追加して並行読みをしたら、2冊とも挫折するだろうなという確信があります(笑)

そのため、100冊未満の場合は並行読みに適していません。逆に100冊以上の場合は、並行読みの価値があります。

300冊以上の場合

年300冊以上の場合も、並行読みには向いていません。なぜならば、300冊以上読む人は、1冊の本を30分から2時間で読み切ってしまうからです。並行読みをする間もなく、本を一息で読んでしまえるので、わざわざ並行読みをする意味がないです。

ここで、読書のスピードについて、少し紹介しておきます。

まだ読書をし始めたばかりで、本を読むのが遅いという人もいると思います。その方からすると、1冊30分で読み終わるって…超人か!と思われるでしょう。わたしも、読書をし始めたころは同じことを思っていました。

ところが、読書のスピードは①慣れと②知識で上がっていきます。

①慣れについては、たくさんの活字に触れていくしかありません。最初は苦痛を感じるかもしれませんが、本を読んでいると心地いいと感じるまで活字に触れてください。そうすると、速く読めるようになります。

わたしは、ボールペンなどで文字をなぞって読んでいました。そうすると、ペン先の動きを目が自然と追っていくので、苦痛が軽減される感じがしたからです。ボールペンで文字をなぞっていると、小学生か!と思われてしまいそうですが、効果的なのでぜひ試してみてください。

ちなみに、わたしはこの習慣をかなり長く続けていて、年100冊を超えても、そうしてました(笑)。

そして、読書スピードは②知識にも大きく左右されます。本を読んでいると、【知識の吸収】と【知識の確認】と、常に2つのどちらかの作業を行なっています。

【知識を吸収】する場合、正確に数字を覚えたり、理屈を理解したりする必要があります。そのため、必然的に読むスピードがゆるくなります。しかし、【知識を確認】する場合は、記憶と本の記述を照合していくだけなので、読書スピードは速くなります。そのため、同じ本を読んでいても、9割【知識を吸収】して1割【知識を確認】している場合と、1割【知識を吸収】して9割【知識を確認】している場合とでは、本を読むスピードは、まったく違います。

年300冊以上読む人は、この①慣れと②知識が備わっているため、どんな本を読んでも速いペースで読み切ることができるのです。そして、たいてい30分から2時間で本を読み終わってしまうため、並行読みをする必要がありません。そのため、並行読みをするなら、年100冊〜300冊の人が適しています。

並行読みは、どんなときに有効か?

イノベーション

  1. 偶然の知識の掛け合わせ
  2. 達成感・スピード感

わたしは、並行読みのメリットは、この2つだと考えています。

並行読みをしていると、まったく違う分野同士なのに、偶然に知識がかけ合わさって、新たなアイデアが生まれたり、洞察が生まれたりすることがあります。たとえば、最近では先述の「金融の世界史」と「カフェと日本人」という、まったく違う分野の本を並行して読んでいました。そうしたところ、偶然にもコーヒーが金融の発展に貢献した話があり、知識の掛け合わせが起きました。(いまのロンドン証券取引所は、元々はジョナサンズ・コーヒーハウスというカフェで、株式ブローカーたちの溜まり場だったのです)

アウトプットはインプットの質や量に左右されます。そして、どんな着想も知識の掛け合わせで考えていくしかありません。そうしたときに、並行読みは有効な手段となります。あえて、まったく違う分野の本を同時並行で読むことで、新たな着想が生まれるかもしれません。

また、並行読みのもう1つのメリットは、達成感とスピード感です。

年100冊以上読む人は、大抵の本は1週間以内に読み切ることができます。ところが、たまに2週間や1ヶ月以上かかる本に出会うことがあります。そのとき、なかなか本を読み進められないことにストレスを感じるのではないでしょうか。そうしたとき、並行読みをすると、他の本で達成感やスピード感を感じることができます。

ちなみに、わたしはこの2つ目の理由が大きくて、並行読みをしています(笑)。あまりにも、1冊の本が進まないと、自信を喪失してしまいそうなので、別の本を読んで、自信を取り戻してます(笑)。

そのため、並行読みは①偶然の知識の掛け合わせと②達成感・スピード感を求めて、年100〜300冊の方が行うには有効です。ぜひ、みなさんも試してみてください。

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