読んだら忘れない読書術

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読んだら忘れない読書術

読んだ本について、語れますか?

本を読んでも内容を忘れてしまったら、読んでないのと同じです。「読んだら忘れない読書術」でわかった読書の仕方を3つ紹介します。


読んだら忘れない読書術

初版:2015年04月20日

出版社:サンマーク

著者:樺沢紫苑

なぜ、読書をするのか?

読書をする理由は2つあります。

  • 情報ではなく、知識を得ることができる
  • 成功への最短距離をいくことができる

まず、知識の話です。情報と知識は似ているようですが、異なります。本書では、情報は風化するけれど、知識は10年経っても風化しないものであると述べられています。そして、読書をすることで、情報ではなく知識を身につけることができます。

「単なる知識」ではなく「結晶化された知識」。単なる羅列された文字情報ではなく、実践可能、応用可能で行動につながり、10年たっても風化することのない「結晶化された知識」を得られるのが「本」なのです。
「情報」とは、いうなれば「断片化された知識」です。その情報を集め、分析し、整理し、理解し、記憶し、体系化し、熟成して、はじめて自分の生活、ビジネス、人生に役立てられる「結晶化された知識」にすることができます。
「本」では、すでに著者が情報を分析し、整理し、体系化してくれています。そこには最初から「知識」が書かれていますから、「本」から直接「知識」を吸収するほうが、一から学ぶよりも100倍楽であり、効率的です。

そして、次に読書と成功についてです。

500社以上の企業と関わってきたコンサルタントに、成功した経営者の共通点を訊いたそうです。そうしたところ、「みんな読書家である」という回答が返ってきました。それは、なぜでしょうか?

成功している経営者のほとんどが、「読書家」であるというのです。
では、成功している経営者で、本を読まない人はいないのかというと、当然そういう人もいるそうです。しかし、本を読まない経営者で、10年、20年と継続的に結果を出す例は極めて稀なのだそうです。つまり、本を読まない経営者は、結果を出せたとしても「一発屋」で終わる可能性が高い。連戦連勝難しいのだと。
繰り返しになりますが、一人の人間ができる経験、試行錯誤には限界があります。一人の人間が一年でできる試行錯誤の量は、限られているのです。しかし、本には、他人の失敗の経験や試行錯誤の跡が記されています。それを参考にするだけで、明らかに間違った道には進まないで済むのです。
他人の経験を活かすことで、時間の無駄を減らして、最短距離で成功への道を歩むことができるのです。

つまり、本を読むことで、山の5合目から登ることができるようになるのです。

著者がさまざまな情報(経験)を分析、整理、体系化してくれているので、知識を吸収することが可能です。そして、知識であれば、自分に応用して実践が可能です。そうすると、山の1〜4合目の試行錯誤をショートカットできるので、成功に近づくことができます。これが読書の価値です。

読書の量より質を高めるべき

今年は100冊読む!!

こうした目標を掲げる人はいますが、読書の質を目標に掲げる人はいません。読書だけでなく、努力全般にいえることですが、質よりも量を偏重する文化があります。

しかし、努力は量も質も等しく重要です。読書においても、もっと質を重視すべきであると、著者は述べています。

覚えていない、つまり「記憶」に残っていないということは、それは「知識」としてあなたの中に定着していないということ。もっといってしまえば、その読書は何の役にも立っていない、ということと同じなのです。
厳しいようですが、そんな「読んでも忘れてしまう読書」で年200冊読んだとしても、ザルで水をすくうようなもので、時間の無駄です。記憶に残らない読書は当然、仕事や生活の場で役に立つことはありません。本を読んですぐに実行できそうなノウハウに出会ったとしても、覚えていないのであれば実践しようもないからです。
それでは「自己成長」に結びつくはずもなく、ただの「読んだつもり」になっているだけの「自己満足読書」にすぎないのです。

おっしゃる通りです。娯楽のために本を読んでいるなら問題ないですが、自己投資と考えているなら、知識として定着させる必要があります。でないと、読書にかけた時間とお金がもったいないです。

では、どうすれば読書の質を上げることができるのでしょうか?

速読できるようになりたい、本をたくさん読めるようになりたい、つまり読書「量」を増やしたいという人はたくさんいます。しかし、読書の「質」を高めたい、という話は、あまり聞きません。
繰り返しになりますが、読書で重要なのは、「量」ではなく「質」です。一冊の本をどれだけ速く読めるかを競っても、何の意味もありません。一冊の本から、どれだけたくさんのことを学べるかが重要です。
本を今の2倍のスピードで読めるようになるのは簡単ではありません。特に、ある程度速く読める人にとっては。
しかし、読書におけるスクイーズ能力は現時点で鍛えていない人がほとんどですから、簡単に2倍に増やすことができます。
では、スクイーズ能力をアップするにはどうすればいいか。それは、アウトプットを前提に、インプットすることです。つまり、あなたが本を読んだら、必ずアウトプットする、と決めてください。

はい、なので読書の質を上げるには、本のアウトプットをすることです。アウトプットを習慣化すれば、アウトプットのために必要な箇所を探しながら、本を読むようになります。そうすると、必然的にインプット(読書)の質も向上します。

参考:開催報告:読書メモの作り方

では、どれくらいのアウトプットができればいいのでしょうか?もちろん、理想的には本の内容を実践することです。

しかし、現実的に実践が難しい本もあるでしょう。まったく畑違いの分野の本であったり、自然科学系の本などは実践の場がありません。そのため、著者は10分や20分、その本のことで盛り上がれるくらいのアウトプットを1つの目標として掲げています。

私が考える「本を読んだ」の定義は、「内容を説明できること」、そして「内容について議論できること」です。感想や自分の意見を述べられなければ、本を読んでいる意味がないのです。
「内容について議論できる水準」というと、かなりハードルが高いように思えますが、飲み会で1冊の本についてみんなで10〜20分話して、大いに盛り上がることができるのなら、それは十分「議論できる水準」といっていいでしょう。

つまり、読書は量を偏重する空気がありますが、量と同様に質も大切です。読んでも内容を忘れてしまうような読書では、読んでる意味がないからです。そこで、10分や20分、その本について盛り上がれるように、アウトプットを意識して読むといいです。そうすると、インプット(読書)の質が向上します。

どんな本を読めばいいのか?

ケーキ

どんな本を読むか?も、重要なテーマです。

特に読書が習慣化されてない人にとっては、とても重要です。なぜなら、読書の魅力に目覚めることができるか、疎遠になるかを分けるのは、最初に手に取る本によって決まるからです。著者は、本を基本・応用・ブレイクスルーと3段階のレベルに分けており、自分のステージに合った本を読むべきと説明しています。

自分がその分野で「守破離」のどのステージにいて、どこを目指すのか。そこを見極めた上で、自分が買おうとする本が「守破離」のどの部分を重点的に説明しているのかを照らし合わせれば、あなたにとって「最も必要な本」が自ずと明らかになります。
本は、大まかに3種類に分類できます。
・守 基礎を学べる「基本」の本
・破 他の人の方法を学べる「応用」本
・離 自分のスタイルを模索するための「ブレイクスルー」本
ほとんどの人は、なぜか「離」の本を書いたがります。
初心者のにな、いきなり達人の「奥義」を学ぼうとするわけですから、理解できるはずがありません。でも、難しいことを学んだかのように錯覚するため、自己満足を得られます。多読しているのにちっとも成長しない人が陥りやすいパターンです。

「ブレイクスルー」本を読みたがるというのは、あるあるです。個人的な感想ですが、古典好きに多い印象です。

なにか課題にぶつかったときに、「結局、いまの本は古典の焼き増しだから」といいながら、古典を読んで解決しようとする人がいます。しかし、そういう人は大抵問題を解決できません。なぜなら、古典で書かれていることを、現状に置き換えるには、相当な能力が必要だからです。

焼き増しの本が多く出ているのは、それだけ焼き増し(時代に合わせて言い換えること)に価値があり、難易度の高い作業だからです。

そういうわたしも、以前コピーライティングの古典的名著を買って、痛い目を見たことがあります。5000円の書籍で、日本を代表するマーケッターがバイブルとして絶賛している本でした。これは!と期待して購入し、500p以上ある分厚い本を読んでみたものの、わたしには使えませんでした。

そのあと、100pの薄い本を中古(300円)で買ってみたところ、その古典的名著よりも数倍の成果を上げることができました。値段は10分の1以下、分量も5分の1、それでも自分のレベルに合っていたのだと思います。そのため、まず基本の本を習得し、次に応用本、最後にブレイクスルー本という順番で読むようにしてください。

さらに、もう1つ別軸で、読むべき本を選ぶ方法があります。

それは、本の難易度ではなく、抽象度です。わかりやすくいうと、すぐに役にたつか、後々役にたつかという軸です。

本によって得られるメリットや自己成長を「利益」と考えれば、読書は「投資」ととらえることも可能です。そして、読書のスタイル、内容によって利益を得られるまでの期間も変わってきます。
例えば、
超短期投資 ネット情報、新聞、週刊誌
短期投資 ノウハウ本(今すぐ活用できるノウハウ)
中期投資 仕事術、勉強術についての本(働き方や勉強法)
長期投資 思想、哲学、生き方についての本(心の栄養)
といった感じに分類できるでしょう。
ノウハウ本が好きな人はノウハウ本ばかりを読むし、思想や哲学が好きな人はそうしたジャンルばかりを読む傾向があるのではないでしょうか。
投資の世界では、短期、中期、長期投資の商品をバランスよく持つ、バランスのとれたポートフォリオが推奨されていますが、読書の世界でも同じことがいえると思います。

わたしのオススメは、短期・中期で8〜9割、長期は1〜2割です。

目の前(半年〜3年)で成果を上げられないと、読書の意欲が落ちていってしまうからです。なので、ちゃんと目先でも成果を上げることが大切です。その上で、1〜2割の時間で10年、20年スパンの投資を行うことがオススメです。

なぜ、読書会がいいのか?

「読んだら忘れない読書術」を実践するには、読書会に参加することが最適です。その理由は4つあります。

  • 読書会はアウトプットの場になるので、記憶に定着しやすい
  • 読書会で紹介するという目的があると、インプットの質が高まる
  • 他の参加者からオススメの本を知ることができる
  • 読書会で刺激を受けて読書意欲が湧くので、読書を習慣化しやすい

ぜひ、読書会にも参加してみてください。そして、素敵な読書ライフを楽しんでください。

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