「WHYから始めよ」でリーダーシップの本質がわかった!

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WHYから始めよ

リーダーシップで1番大切なことは、なんでしょうか?

それはWHYを発信することです。理念や価値観を発信することで、多くの人をインスパイアし、リーダーシップを発揮することができます。「WHYから始めよ」でわかったリーダーシップの本質を解説します。


WHYから始めよ

初版:2012年01月25日

出版社:日本経済新聞

著者:サイモン・シネック

WHYから始めよ

人類はWHYとともに発展してきました。つまり、同じ理念や価値観を共有する集合体を形成することで、発展することができました。

人類がこれまで成功をとげてきた理由は、私たち人類が最強の動物だからではないーとんでもない。身体の大きさと腕力だけでは、成功は保証されない。文化を形成する能力があったからこそ、人類は種として成功をおさめた。文化とは、同じ価値観や信条をもつ人々の集合体だ。ほかの人と価値観や信条を共有できれば、そこから信頼が生まれる。他人を信頼すれば、自分の子供を守る際に力になってもらえるし、自分が生き延びる確率も高くなる。洞穴の外にでて狩猟に出かける能力、帰宅するまで自分の家族や所有物を近隣の人が守ってくれるという自信をもって探索にでける能力は、個人の生存、そして人類の進化においてもっとも重要だ。

つまり、リーダーとは、その理念や価値観を発信する人です。そして、リーダーは同じ理念や価値観を共有する集団を形成します。そのため、リーダーシップは後天的にも習得できるスキルであると、本書では言われています。

「生まれながらのリーダー」のなかには、人をインスパイアする気質を生まれつきもっている人もいるかもしれない。だが、そうした能力はなにも一握りの人間に独占されているわけではない。私たちはだれでも、このパターンを学ぶことができる。少しばかり鍛錬すれば、どんなリーダーや組織でも、組織の内外の人たちに感銘を与え、やる気を起こさせ、アイデアやビジョンを発展させる手助けができる。私たちはだれもが人の先頭に立つことができるのだ。

どうすればリーダーになれるのか?

サイモン・シネックは、リーダーシップを発揮する方法としてゴールデンサークルを提唱しています。ゴールデンサークルとは、順番です。人にリーダーシップを発揮するときに、どの順番で何を発信すればいいかを示しています。

結論としては、WHYから始めて、HOW、そしてWHATの順番で発信すべき、ということです。WHY・HOW・WHATが、それぞれ何を意味しているのかを、本書から引用して紹介します。

WHAT

企業や組織は、自分のWHATがわかっている。大企業であろうが中小企業であろうが、どんな産業であろうが、だれもがわかっている。自社が扱っている製品やサービスのことならだれだってスラスラと説明できるし、会社や組織のなかで自分がどんな職務についているかも簡潔に説明できるはずだ。このようにWHATは、明確に説明することができる。

HOW

自分がしていることのHOWを知っている人や企業も、なかにはある。「価値観に差異を持たせる」、「独自の工程」、「ユニークな販売計画」など、よそとは違う方法、よりよい方法をとるのだ。これをHOWと呼ぶ。HOWはたいてい、WHATほど明確ではない。ひとつの決断をくだすうえで、よそと差別化をはかり、人にやる気を起こさせるのはHOWのはずだと考える人は多いだろう。だが、HOWさえわかっていればそれでいいと考えるのは間違っている。ひとつ、見逃している点があるのだ。

WHY

自分がいましていることを、しているWHY。これを明言できる人や企業が少ない。ここで留意してほしいのは、このWHYには「お金を稼ぐため」という理由は含まれない。それは結果にすぎない。私がWHYと問うとき、それは、あなたの目的はなんですか、大義や理念はなんですかと尋ねているのだ。なぜ、あなたの会社は存在しているのか?なぜあなたは毎朝、ベッドから這いだし、出勤しているのか?なぜ、そんなことを気にかけられければならないのか?

それでは、WHY・HOW・WHATの順番で語る威力を知っていただくために、2つの具体例を見ていただきましょう。

1つ目は、こちらです。

われわれは、すばらしいコンピュータをつくっています。
美しいデザイン、シンプルな操作方法、取り扱いも簡単。
一台、いかがです?

2つ目は、こちらです。

現状に挑戦し、他者とは違う考え方をする。それが私たちの信条です。
製品を美しくデザインし、操作方法をシンプルにし、取り扱いを簡単にすることで、私たちは現状に挑戦しています。
その結果、すばらしいコンピュータが誕生しました。
一台、いかがです?

みなさんは、どちらの文章に心惹かれたでしょうか?1つ目の例は、WHYを飛ばして、WHAT・HOWの順番で語っています。2つ目はゴールデンサークルにしたがって、WHY・HOW・WHATの順番で語っています。

文章の要素は同じなのに、順番を入れ替えたり、最初にWHYを語ったりするだけで、まったく違う印象になります。なぜなら、人は他人のWHATではなく、WHYに感化されて行動しているからです。

さきほどのふたつのメッセージを読んでわかったように、人々はあなたのWHATを買うのではない。あなたがそれをしているWHYを買うのだから。
もう一度、繰り返す。人々は、あなたのWHATを買うわけではない。あなたがそれをしているWHYを買う。

リーダーシップを発揮する方法とは?

考える

リーダーシップを発揮するには、自分のWHYを明確にする必要があります。

本書でも書かれていますが、自分のWHYを明確にするのは難しい作業です。なぜなら、脳の感情的な部分がWHYを決めているため、言語化できない人が多いからです。それでも、なんども紙に書き出して修正をしながら、言語化することが大切です。そうやって言語化することで、初めて人にWHYを伝えることができるようになります。

ただし、その際に注意点があると言います。

自分の志や理念から大きくはずれないようにし、自分がものごとをおこなうう手法をはっきりと説明するには、明確な指針を持ち、規律を厳しく守ることが肝心だ。それでも、大義や理念を説明するのはむずかしい。ひとりでその努力を続けるのは、難儀なので、志や信念を紙に書き、壁に貼っておくといい。その際、名詞を使う人が多い。「誠実」「実直」「イノベーション」「コミュニケーション」などという名詞を紙に書くのだ。ところが、いくら名詞を眺めていても、行動を起こす気にはならない。なにしろ、名詞はものごとである。ものごとを核して、システムを構築したり、刺激策を進めたりすることはできない。

そして、こう続きます。

指針を明確にするには、動詞を使うといい。「誠実」ではなく、「つねに正しいことをしよう」と書こう。「イノベーション」ではなく、「問題を違う角度から眺めよう」と書こう。自分の価値観を動詞で表現すると、はっきりとしたアイデアが浮かび、どんな状況に直面しても、どう行動すべきかが明確にわかるようになる。互いに自分の価値観を説明することができるし、互いに評価することもできる。ときには、いい刺激策が浮かぶかもしれない。

WHYを明確にするときは、①紙に書き出す、②名詞ではなく動詞を使う、この2点に注意しましょう。

この2点を守ることができれば、他の人が見ても理解できますし、共感した人は、あなたのリーダーシップについてきます。そして、取る行動も変更してくれます。

しかし、そうやってリーダーシップを発揮して、成功を収めても、WHYを忘れずに持ち続けることが大切です。成功する過程の中で多くの課題を乗り越えるため、HOWやWHATに工夫を施し、洗練させていきます。その過程で、HOWやWHATに集中するあまり、WHYを忘れがちになるそうです。その結果、多くの大企業が、創業時のWHYを忘れて、苦境に陥ることになります。

起業したあと、あるいは仕事を始めたあと、自分がおこなうWHATに私たちは自信を深めていく。そして、それを行うHOWに精通していく。業績を上げれば、どれだけの成功をおさめたかを具体的な数値で知ることができ、これでまた前進した、成功したと感じることができる。人生はいいものだ。ところがその過程で、そもそもどうしてこの旅を始めたのかというWHYをすっかり忘れてしまう。すると、必ずWHATとWHYの乖離が生じる。これは組織の場合も個人の場合も同様だ。エンディコット・ハウスに集まった起業家たちが個人的に体験したことは、ウォルマートなどの大企業が経た変遷と同じである。ウォルマートは大規模にビジネスを展開していたからこそ、そのWHYが曖昧になった衝撃も大きかった。従業員、顧客、地域住民もまた同様に感じるだろう。

そのため、①紙に書き出す、②名詞ではなく動詞を使う、この2点でWHYを明確にし、③WHYを持ち続けることで、長期的にリーダーシップを発揮することができます。

ぜひ、参考にしてみてください。

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