「地頭力を鍛える」でわかった考える力の正体とは?

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地頭力を鍛える

考える力の正体とは?

それは、地頭力です。地頭力は、人間が持つ知的能力の1つで、①仮説思考力、②フレームワーク思考力、③抽象化思考力で構成されています。「地頭力を鍛える」でわかった考える力の正体を紹介します。


地頭力を鍛える

初版:2007年12月07日

出版社:東洋経済新報

著者:細谷功

考える力の正体とは?

考える力とは、地頭力です。

そもそも、人間の知的能力には3種類あるそうです。1つが知識力、もう1つが対人感性力、そして最後に地頭力です。1つずつ、どういうものなのか本書から引用して解説します。

イノベーション

知識力

第一は記憶力がよく何でも知っている「物知り」の人である。複数のクイズ番組に登場して優勝をさらっているような「クイズ王」や、何カ国語にも通じている語学の達人等がこれに該当する。こういった人たちの武器は記憶力に裏付けられた知識力といえる。

対人感性力

第二は、対人感性が高くて人の気持ちを瞬時に察知して行動できる、「機転が利く」あるいは「気が回る」タイプの人である。このタイプはコミュニケーション力が高く、他人の気持ちを先回りして理解したり、自分の気持ちを率直に表現したりすることに長けており、感情に訴えることも得意なタイプである。具体例としては、多数の出演者を相手に軽妙な切り回しをするテレビ番組の司会者、瞬時の切り返しで笑いをとるコメディアン、あるいはお客の「心」をつかむのがうまい優秀な営業マン等、直接の顧客接点の高い職種にもこのタイプの人が多い(数年前に ベストセラーになった、『生協の白石さん』(講談社)の白石さんもこのタイプの典型だろう)。

地頭力

そして最後のタイプが数学の問題やパズルを解くのが得意な「考える力」の強いタイプで、これを本書では「地頭がいい」タイプと定義する。言い換えるとあらゆる問題解決をする上での基本となる考える力が地頭力といってもよい。「三つの能力はいずれもビジネス(あるいは日常生活でも)には不可欠な知的能力ではあるが、特に「地頭力」というのは、未知の領域で問題解決をしていく能力という点で、環境変化が激しく、過去の経験が未来の成功を保証するとは限らない現在において重要な能力といえる。

考える

知識力、対人感性力、地頭力は、いずれの能力が高くても、日常的には「頭がいい」と表現されます。しかし、考える力というのは”頭のよさ”の1種類で、地頭力のことです。そして、本書では知識力タイプの”頭のよさ”は価値が下がっていくと述べられています。

これから本当に重要になってくるのはインターネットやPCでは代替が不可能なエリア、膨大な情報を選別して付加価値をつけていくという、本当の意味での創造的な「考える力」である。考える力を持っていれば、知識や経験が陳腐化すること自体は少しも恐れるに足らない。最新の情報はインターネットでいくらでも入手できるから、あとは自分の力を使って考えることによって新しい知識をいくらでも生み出していけるからである。

AIやインターネットの脅威がさかんに言われますが、知識力の価値が下がるからこそ対人感性力や地頭力の価値が高まっていく時代となるようです。そして、いまの時点で地頭力が高くない人も、悲観することはありません。なぜなら、地頭力は後天的に鍛えることができる能力だからです。

ではそもそも、その思考回路たる地頭力を鍛えることは可能なのだろうか?「はじめに」で述べたとおり、本書での「地頭」の定義は生まれつきのものという意味ではなく、考える上で基本となる力としており、訓練によってある程度までのレベルアップは可能である。「地頭」という言葉は野球などでいう「地肩」という言葉に似ている。例えば「地肩が強い」という言い方をする。これには「生まれつき」の肩の強さであるというニュアンスも含まれるが、むしろ投手にも捕手にも外野手にも汎用的に何にでも通用する基本動作としての肩の強さという意味がある。「地頭」も同様で、あらゆる思考の基本・土台となる考え方というニュアンスである。これには生まれつきの素質の部分も少なからずあるが、訓練で鍛える余地は十分にあり、現に筆者の周囲のコンサルタントも含めて、日々の絶え間ない訓練と「場数」で間違いなく向上するのである。

つまり、地頭力(=考える力)は鍛えることができる能力であるということです。これは、とてもありがたいことです。それでは、次章では、さらに分解して地頭力とは何か?ということを解説していきます。

考える力の3つの要素とは?

知的能力も3つの要素で構成されていると言いましたが、考える力(=地頭力)も3つの要素で構成されているといいます。

これらをベースとした上で、「地頭力」固有の要素が、①「結論から考える」仮設思考力、②「全体から考える」フレームワーク思考力、③「単純に考える」抽象化思考力の3つである。本書では主にこの「3つの思考能力」を地頭力の主たる構成要素として議論する。

つまり、考える力(=地頭力)=①仮設思考力+②フレームワーク思考力+③抽象化思考力ということです。それぞれ、どういうことなのか、特徴を説明します。

仮設思考力

①仮設を立てる
②立てた仮説を検証する
③必要に応じて仮説を修正する
(以下繰り返し)

フレームワーク思考力

①全体を俯瞰する
②「切り口」を選択する
③分類する
④因数分解する
⑤再俯瞰してボトルネックを見つける

抽象化思考力

①抽象化する
②モデルを解く
③再び具体化する

人によって、強い部分・弱い部分はあると思いますが、これら3つの思考能力が「考える力」の中身です。そして、これら3つの思考能力は、いまのAIでは代替することができません。そのため、3つの思考能力を鍛えていけば、後々に大きな財産になります。

そして、本書では、地頭力を鍛えるために、フェルミ推定をすることをおススメしています。しかし、日常生活で必要にかられないフェルミ推定を日々繰り返し、お手本もない中で、継続していくのは難しいと思います。

わたしは「ゼロ秒思考」と「鬼速PDCA」を実践した方が、仕事や日常生活の生産性を向上させながら地頭力が鍛えられ、継続していきやすいと思い、「ゼロ秒思考」と「鬼速PDCA」をオススメします。

参考:「ゼロ秒思考」で、考える力の鍛え方がわかった!!
参考:「鬼速PDCAで思考停止の病に気づいた!

ぜひ、地頭力(=考える力)を鍛えて、AI時代に活躍してください。

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