開催報告:読書会でわかった資本主義と宗教改革の関係とは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
ハンバーガー

資本主義は宗教改革から生まれました。

この背景を知っていますか?今回は「宗教社会学入門」を紹介いただき、資本主義と宗教改革の関係を学びましたので、シェアします。

開催報告:20代読書会in東京

日時:04月08日(日)09:30-12:00

参加者:12名(男性:8名、女性:4名 初参加:2名、リピーター:10名)

20代読書会in東京の感想

また面白いお話を聞くことができました。(26歳・女性)

同じ本でも捉え方が違うと、新しい気づきになる。また、本の話から派生して思いもよらない話題にも及ぶので学びが多い。(29歳・女性)

個々人が自らの能力を上手に発揮できる雰囲気。(27歳・男性)

なぜ、キリスト教は生まれたのか?

キリスト教が生まれてから、約2000年。キリスト教の起源は諸説あるのかもしれませんが、イエスが復活したあとに始まったそうです。なぜなら、イエスの復活がキリスト教を信仰する正当性となったからです。

では、キリスト教以前はどうなっていたのでしょうか?

当時のヨーロッパには多数の都市国家が存在していました。そして、都市ごとに異なる宗教を信仰しています。「宗教社会学入門」によると、宗教は都市を統治するために導入されたと言います。

世界がわかる宗教社会学入門

そして、領土の大きさや人口の多さが豊かさと直結する時代だったので、都市国家同士の戦争が盛んに行われていました。その中で、勝ち残り、ヨーロッパを広く支配する都市が出てきました。その都市が信仰していた宗教が、ユダヤ教です。

なので、最初はユダヤ教も数多く存在する宗教の1つという位置づけだったそうです。そして、教義に共感されたからではなく、その都市国家が戦争に勝ったことで、広まっていったのです。

わたしが「宗教社会学入門」から受けた印象では、宗教は今で言うところの企業と似ています。

たくさんのベンチャー企業が1つの市場で争い、より多くの顧客から支持をされた企業が勝ち残っっていきます。その結果、ベンチャーから巨大な企業へと成長していきます。

宗教も同じで、より統治に適している宗教を選択した都市国家が、都市国家同士の争いに勝ち残っていきます。その結果、規模の小さなベンチャー宗教が巨大な宗教へと成長していったのです。実際にユダヤ教には、いま聞いても合理的な戒律が存在しています。

そうやってヨーロッパではユダヤ教が主流になりますが、その中で弾圧される人々が存在していました。弾圧を受ける人々がいると、たいていは力を集結します。キリスト教は、そうして弾圧を受ける人々から生まれたベンチャーだったのです。

たとえて言うと、巨人IBMに対抗したアップルのような感覚でしょうか。いまでも、マイクロソフトに反発して生まれるベンチャー企業が多数あります。キリスト教は、そうしたベンチャー企業の1つでした。そして、ユダヤ教をひっくり返し、ローマ帝国の国教となっていきます。

なぜ、資本主義は生まれたのか?

お金

キリスト教が生まれてから、1500年後マルティン・ルターが宗教改革を起こします。この宗教改革から、資本主義が生まれていきます。

宗教改革までの1500年間で、なにが起きていたかというと、教会の好き勝手が横行していました(←これはルター側から見た主張ですが)。なぜなら、キリスト教の聖書はラテン語で書かれており、日常的に使う言葉ではなかったからです。また、そもそも印刷技術がなかったので、聖書の供給量が少なかったということも要因にあります。

そのため、教会が自由に聖書の解釈をすることができ、富を集中させたり、権限を集中させたりするような現象が起きていました。

その教会の横行を見たルターが、意義を唱えます。そして、ラテン語ではなく、一般の庶民でも理解できるように聖書をドイツ語に翻訳したのです。また、ちょうどその時期に活版印刷という技術が生まれ、聖書をたくさん印刷することが可能になります。そうして、ドイツ語訳された聖書が庶民の手にも渡るようになりました。

その結果、庶民もルターに共感し、教会に反発するようになります。そして、”プロテスタント”と呼ばれる新たな宗派が生まれます。ちなみに、伝統的なキリスト教の信仰を続ける人々はカトリックと呼ばれます。

このプロテスタントが生まれる過程を宗教改革と言います。

もちろん、絶大な権力を持っていた教会は、徹底的にプロテスタントを弾圧します。しかし、宗教改革の勢いを止めることはできず、多くの血を流しながら、宗教改革はヨーロッパ全土に広がっていきます。

そして、宗教改革が落ち着き、プロテスタントが市民権を得るようになると産業革命が起きます。ここから資本主義が始まります。

プロテスタンティズムとは、なにか?

ここにはマルティン・ルターの思想が大きく関係しています。

資本主義の原点となったプロテスタンティズムには、”天職”という概念があります。ただ、この天職はルターの意訳(誤訳)であったと言われています。

もちろん、元となる記述は聖書にもあるそうです。しかし、ルターがドイツ語訳をした聖書に書かれているほど、強調される概念ではなかったそうです。

で、この天職はなぜ重要かというと、働くこと・お金を稼ぐことを肯定する概念だったからです。

プロテスタントの考えでは、死後に救われるか救われないか、天国に行けるか行けないかは、生まれた瞬間から決まっていると言います。

生まれた瞬間から決まっているのなら、現世での行いなんてどうでもいいように思いますが、そうではありません。

天国に行けるか行けないかを、現世で判断する根拠が”天職”だからです。プロテスタントの考えでは、現世で天職と出会い、勤勉に働くことは神の恵みの兆候なのです。

そのため、プロテスタンティズムでは勤勉が推奨され、お金を稼ぐことは善なる行為となるのです。こうした思想が資本主義の土台となっているのです。

ルターが行なった意訳により資本主義が生まれ、これだけ大きく世の中が変わりました。これが宗教改革と資本主義の関係です。

20代読書会に申し込む

20代読書会は、年間1,000人以上が参加しています。東京で最大の読書会です。毎週開催しており、読書好きが集まって楽しく社外のネットワークを広げています。


申し込む

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*