「もしもウサギにコーチがいたら」でわかったコーチの重要性とは?

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もしもウサギにコーチがいたら

みなさんにはコーチがいますか?

わたしは欲しいです(笑)。なぜなら、コーチは自分の能力を引き出してくれる存在だからです。お金を出してでも、よきコーチが欲しいくらいにコーチは重要な存在です。


もしもウサギにコーチがいたら

初版:2002年月04日16日

出版社:大和書房

著者:伊藤守

なぜ、コーチは重要なのか?

コーチは、とても重要な存在です。なぜなら、コーチによって自分の能力を最大限に引き出すことができるからです。

コーチは自分の能力や資質を引き出してくれる存在です。自分のレベルや性格、思考などにあったコーチと巡り会うことで、自分で想像もしなかったような結果を残すことも可能になります。

いい先生やいい指導者に出会えるのはとても幸運なことです。彼らはコーチとしての資質をすでに持っていると言えます。もし、マネージャーやリーダーがコーチとしての資質を持っていれば、部下は自分でも気がつかないでいた才能や能力を引き出され、発揮することができるでしょう。

そのため、スポーツ選手はコーチを雇うのです。しかも、一人ではなくメンタルや食事、各技術ごとといったように何人ものコーチを雇います。

ここで重要なことがあります。それは、コーチと教師は異なるということです。つまり、コーチングはティーチングとは違います。

現役トッププロからすれば、自分以上に技術力の高いコーチなど存在しません。それでも、コーチを雇うのは正解を教えて欲しいからではないのです。自分の中にある正解を引き出して欲しいからなのです。これがティーチングとコーチングの違いです。

  • ティーチングとは、指導者が正解を持っていて、それを相手に教えること
  • コーチングとは、指導者が正解を持っておらず、相手の中から正解を引き出すこと

また、コーチングは、対個人と対組織と2つ存在しています。

個人が自分の能力をいかんなく発揮し、仕事や人生そのものを豊かにするために、どのように自分の健康や人間関係、自分を取り巻く環境を管理することができるのか、それを具体的にリスト化し実現させていく過程、それをコーチングと言っています。
同じように、組織をうまく機能させる、組織を豊かにするためのマネージメントを開発する過程、それもコーチングと言っています。

つまり、こうなります。

対個人のコーチング

自分の能力をいかんなく発揮し、仕事や人生そのものを豊かにするために、どのように自分の健康や人間関係、自分を取り巻く環境を管理することができるのか、それを具体的にリスト化し実現させていく過程

対組織のコーチング

組織をうまく機能させる、組織を豊かにするためのマネージメントを開発する過程

コーチというと、アスリートを指導する場合が多いので、対組織の視点が漏れてしまいがちです。しかし、ビジネスの世界で考えれば、対個人(自分の成長)と対組織(部下やチームの成長)の2つが存在することがわかります。

そうした視点を持っていただいた上で、よきコーチとは?身につけるべきコーチング・スキルとは?を解説していきます。

コーチング・スキルとは、なにか?

コーチング・スキルの基本は4つあります。それは①聞く、②質問する、③要望する、④承認するの4つです。

もともと人を育てたり、人の才能を引き出す能力を持っている人たちを「ネーティブコーチ」と言います。
「ネーティブコーチと言われる人たちが持っている能力や技術を棚卸しして、ほかの人でも使えるようにしたものが「コーチング・スキル」と言われるものです。それは、
1聞く、聞き分ける
2質問を創り出す
3要望する
4承認する
の4つから成り立っています。

①自分にあったコーチを探しているとき、また②自分が誰かのコーチをするとき、両方でこのコーチング・スキルを学ぶことは価値があります。

なぜなら、よきコーチを見抜き、判断することができるからです。そして、自分自身が誰かのよきコーチになることが可能だからです。

あなたがコーチングを受けるとき、天性のコーチング能力を持った人とめぐりあえれば幸運です。しかし、運悪くコーチングの能力を持っていないコーチとつきあわなければならない場合も多々あります。反対に、あなたがコーチの立場で、ほかのだれかをスポイルする可能性もあるわけです。
コーチを受けているとき、コーチをしているとき、会話がこの四つの基本から逸脱していないかをチェックしていると役に立ちます。
ネーティブコーチと言われる人たちは、聞く能力が高く、本人の持っている知恵を引き出すための質問を創ることができ、相手を一人の人として受け入れてくれています。また、行動を促すときには遠回りなことを言わずに、きちんとした要望をします。会話の九〇パーセント以上はこの四つの領域で構成されています。

コーチングの3つの注意点

本書には50個以上のコーチングのポイントが書かれていました。その中で、3つ気になったものを紹介します。

  • 反省よりも改善
  • アドバイスを控えて、自主性を
  • 関心を向けて、孤独にしない

どういうことか、1つずつ紹介します。

反省よりも改善

イノベーション

ここでいう反省とは、課題を認めさせることです。

たしかに、課題を認識することは大事ですが、本人が課題を認識し、しおらしくさせるのはコーチのエゴです。そうした反省に意味はありません。課題を認識することが大切なのは、改善策を考えるためです。反省した態度をとらせるよりも、改善策を引き出し、改善につなげることが大切です。

反省させたいのはコーチの理由。反省したら同じ失敗を繰り返さないという思い込みがどこかにあるのでしょう。
しかし反省させると、ウサギは萎縮して自分から行動を起こさなくなります。自分から行動を起こさないのですから、失敗は減ります。その代わり、自分からは何も発想しない、行動しないウサギにしてしまうことになります。
目的はウサギに自発的に行動を起こさせること。
そのためには失敗の権利を行使させる。
反省する時間があるなら改善案を二つも三つも出させる。
そしてそれを実現するスキルを身につけさせる。

アドバイスを控えて、自主性を

考える

最初から答えを与えてはいけません。とくに注意が必要なのは、コーチング初期の段階です。

コーチングの初期ならば、指導者のほうが本人よりも能力的に優れている場合が多く、その差も歴然であることが多いです。そうすると、相手がとても簡単なことで悩んでいるように見えてしまいます。

そのため、本人に改善策を考えさせる間もなく、正解を教えてしまいそうになります。しかし、そうやって考えさせずに正解を教えていると、自主性が育ちません。だから、アドバイスは最小限に抑えて、自主性を育ててください。

アドバイスばかりしていると、ウサギは依存的になります。
何かというと、「どうしたらいいでしょう?」と聞くウサギがいますが、アドバイスを受けることに慣れてしまって、自分で考えることに横着になってしまっているんです。考えるのはそれなりに苦痛ですから。
でも、ウサギには自分で考え、自分で行動し、自分でそれを評価できるようになってほしい。
考えることの苦痛を自分から選んでほしいと思っています。コーチの仕事は、「考えさせること」です。ウサギが答えを求めてきたときはいつだって、にこやかに言います。
「知らない」

関心を向けて、孤独にしない

笑顔

自主性を育てることと放置はまったく違います。

本人が自分で試行錯誤することを望んでいても、すでに実力が逆転して教えることがなくても、関心を向けることが大切です。なぜなら、関心を向けなければ信頼関係を築けず、相手を孤独で不安な状態にしてしまうからです。

いい人間関係を築くことは、深い安心感をもたらすことになるでしょう。
安心感は、人が行動を起こす原動力です。仕事の九〇パーセント以上は人間関係によって作られます。人間関係はどんなときでもコーチングのテーマになっています。

どんなに強く見える人でも、孤独や不安は感じます。そして、孤独や不安の中では、いい仕事はできません。だから、コーチは相手に常に気をかけて、関心を向けるようにしてください。

聞かれていないとウサギは心の中でこう思います。
「聞かれていないんだな」
それでも聞かれていないと、
「自分の言っていることは重要じゃないんだ」
それでも、聞かれていないと、
「自分はあまり大切な存在ではないらしい」
それでもそれでも、聞かれていないと、
「ここにいてもいいんだろうか………」
そして、
「ここにいないほうがいいんだ」
やがて、
ひとりぼっち………孤立感。
この宇宙における唯一の有機体になってしまう。
精神的にはイライラに始まり、焦り、怒りや悲しみ、敵対心、そして無力感へと陥 ります。やがて何も感じられなくなります。

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