
コミュニケーション能力とは、なにか?
コミュニケーションには3つの要素があります。つながる・空気を読む・意見を言う、の3つです。読書会in東京でわかったコミュニケーション能力の上げ方を紹介します。
目次
開催報告:20代読書会in東京
日時:08月04日(土)09:30-12:00
参加者:13名(男性:5名、女性:8名 初参加:3名、リピーター:10名)
MVP賞
明日クビになっても大丈夫
紹介された本
- レッドブルは、なぜ世界で52億本売れているのか
- 女子が旅に出る理由
- ダイエットは運動1割、食事9割
- Airbnb Story
- 運を支配する
- 人工知能は超えるのか
- なぜ、あなたの話は響かないのか
- マインドセット
- 最高の体調
なぜコミュニケーション能力が必要なのか?
コミュニケーションで悩んでいる人は多いと思います。社会人になると歳が離れた人とも仕事をするようになり、価値観の違いに戸惑うこともあるでしょう。
今回は読書会で「なぜ、あなたの話は響かないのか」という本を紹介していただき、コミュニケーション能力の磨き方を教えていただきました。
そして、本書で書かれているとおり、コミュニケーション能力の重要性は増しています。コミュニケーション能力の磨き方の前に、なぜコミュニケーション能力が重要なのか?から解説してきます。
コミュニケーション能力が重要な理由は2つあります。
- 社会の流動性が増したから
- コミュニケーション能力はコア・スキルだから
それぞれどういうことか解説していきます。
社会の流動性が増したから
よく”最近の若者はコミュニケーション能力が低い”という趣旨の言葉を耳にします。
もしかしたら、40代・50代・もっと上の世代と比べて、コミュニケーション能力が実際に低いのかもしれません。しかし「なぜ、あなたの話は響かないのか」には、別の理由が書かれています。
コミュニケーション能力が低くなったように感じるのは、価値観の多様化が要因だというのです。
どういうことかと言うと、以前は村社会がメインでした。そのため、人の流動性はなく何十年も同じ人たちに囲まれて生活するのが当たり前でした。そして、全員が共通の経験をし、共通の背景知識を持っていたので価値観も似通っていました。そのため、コミュニケーションの指標は”どれだけ一緒に時間を過ごしたか”という点にあったのです。
しかし、いまは都市化が進んでおり、人の流動性が増しています。また、働き方や生き方の選択肢も多様化し、共通の価値観というものも存在しません。
そのためコミュニケーション自体が難しくなっており、分かり合うことのハードルが高くなっているのです。だからこそ、コミュニケーション能力が一層大切になっています。
コミュニケーション能力はコア・スキルだから
いまの時代は一人一人に”何をしたいのか?”が問われるようになりました。
20世紀のように「人生の正解」が存在しない時代となったからです。そう考えた場合、コミュニケーション能力はとても大切です。なぜなら、専門的な能力やスキルがあったとしても、それだけでは成功できないからです。
自分が持っている高い能力やスキルを生かすにはコミュニケーション能力が必要です。せっかく高い能力を持っていても、そのことを発信しなければ、誰からも注目されることはありません。会社でもコミュニケーション能力が低いばかりに、損をしている人はいるのではないでしょうか。
ちなみに、高い能力やスキル(スペシャリティ)の土台はコミュニケーション能力ですが、その下にさらに土台があります。それはビジョンです。
高いコミュニケーション能力があったとしても、”何をしたいのか?”がなければ、コミュニケーション能力も使いようがありません。
そのため、自分の価値観を明確にし、ビジョンを決めることが大切です。そうして初めてコミュニケーション能力もスペシャリティも真価を発揮できます。
そして、そのビジョンの下にすべてを支える土台があります。それは人格です。”人としてどうあるべきか?”が間違っていれば、正しいビジョンも描けず、すべてが狂ってしまいます。
話は逸れましたが、自分の能力を最大限に発揮するため、コミュニケーション能力が大切なのです。
読書会in東京でわかったコミュニケーション能力の上げ方とは?
「なぜ、あなたの話は響かないのか」に書かれているとおり、コミュニケーション能力には3つの要素があります。
- つながる
- 空気を読む
- 意見を言う
そして、コミュニケーション能力を上げるには、この3つの要素で自分の弱点を理解し、改善する必要があります。なので、この3つの要素を1つずつ解説していきます。
つながる
この「つながる」というのは、仲良くするという意味です。
そして、仲良くするために重要なことは、①相手の話を聞いて相手を知ること、②自分の話をして自分を知ってもらうこと、の2つです。
まず、相手がどんな人で何を大切にし、何に興味を持っているのか?を理解することに努めます。そのために質問をし、相手の話に集中します。
次に、自分がどんな人間で何を大切にし、どんなことを考えているのか?を自己開示していきます。
もちろん、相手に同意を求めたり、相手の意見を変えたりするためではありません。マウンティングをするわけでもありません。そして、お互いに理解を深めた結果、”合わない”という判断になることもありますが、”共通点がある”と感じられば、深い理解のもと仲良くなることができます。
空気を読む
この「空気を読む」というのは、同調するという意味です。
1対1でのコミュニケーションでも大切ですが、大人数が絡むコミュニケーションにおいてより重要になります。
では、「空気」とは、なんでしょうか?
空気とは、暗黙の了解のことです。言葉に出さなくても、全員が共通でもっている認識や了解、コンセンサスのことを空気と言います。その認識にはヒエラルキーやタブー、知識、人間関係など、ありとあらゆるものが含まれます。
そして、「読む」とは、誰かから教えられるわけではなく会話の文脈から理解することを言います。
そのため、空気を読むとは、暗黙の了解を会話の文脈から理解することです。これができない人は、コミュニティの安全を脅かす存在として浮いてしまうでしょう。
意見を言う
この「意見を言う」というのは、周りをリードするという意味です。いわゆるリーダーシップです。
「つながる」の章で、自身の考えや価値観を発信し、理解してもらうという説明をしました。ただ、「つながる」の時点では、相手に理解してもらうことが目的で、同意してもらったり巻き込んだりしていくことは目的ではありませんでした。
しかし、ここでは人を巻き込んでいくことが目的です。人に影響を与え、感化していくのが「意見を言う」目的です。
ここまでできれば、自分のビジョンを発信し、自身や周囲のスペシャリティを使って、ビジョンの実現に近づいていくことができるでしょう。
以上、読書会in東京でわかったコミュニケーションの重要性と能力の磨き方でした。ぜひ、参考にしてみてください。