「10年後の仕事図鑑」でわかった市場価値を高める方法とは?

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10年後の仕事図鑑

市場価値を高めるには、どうすればいいか?

“人間にしかできない能力を高めること”と”複雑なスキルを掛け合わせること”です。本書でわかった市場価値の高め方を解説していきます。


10年後の仕事図鑑

初版:2018年04月13日

著者:堀江貴文、落合陽一

なぜ、市場価値を高める必要があるのか?

イノベーション

なぜなら、これからは市場価値の低い人材は機械(AI)に置き換えられていくからです。

これからの未来においては、何物でもない人間、貢献度の低い人間の価値はどんどん下がっていく。だから自分自身に価値をつける、すなわちより多くのフォロワーを獲得しなければ、市場価値のない人間になってしまうだろう。

一体どんな仕事がなくなっていくのか?については、オックスフォード大学のマイケル・オズボーン教授の研究が有名でしょう。気になる方は、以下のページをご覧ください。

参考:20代の職業選び!2020年47%の仕事がなくなるという衝撃

堀江貴文氏はこうした未来予想に対し「星座占いほどの精度しかない」と言っていますが、市場価値の低い人材がAIに代替されていくこと自体は間違いありません。

そして、仕事が機械に代替されるのは大企業であっても同様です。メガバンクが5万人の計画リストラを発表しているので、言うまでもないことですが、安泰と言われた会社も生き残りをかけて必死になっています。また、読書会を開催していると、”将来が不安だから”と公務員志望の人に出会うこともあります。ただ、公務員だから守られる、大企業だから守られる時代というのは、残念ながら終わりつつあるようです。

会社にさえ入れば年功序列で昇進していき、給料もそれなりに上がり、それで一生安泰だと思っている。しかし、それは高度経済成長期のわずかな期間に存在した昔話でしかない。そんなロールモデルは幻想であり、もうどこにも存在しない。
「大企業で働くことだけが、幸せな人生だとは限らない」のは、労働形態をみても明らかだ。長い通勤時間と通勤ラッシュ、長時間労働。組織内の風通しだって問題だ。気が遠くなりそうなほど煩雑な指示系統、無意味な部署間争い、自分の意思など反映されない人事配置。ひいては労働 生産性よりも重んじられる、職場の人間関係………。大企業信奉なんて、さっさと捨てろ。

そのため、発想を180度転換する必要があります。

“いかに自分の市場価値を高められるか?”に腐心すべきです。なぜなら、今までならば、とても一人の人生ではこなしきれなかった量の仕事をAIを使えば、簡単にできる時代が到来しているからです。

たとえば、インスタグラムを見てもわかりますが、プロレベルの写真を高校生が撮って投稿しています。これは機械(AI)の進化がなせる技です。こうした時代にいるので、AIを使いこなす側に回って、自身の市場価値を高めることが重要になっています。

こうした「AIが職を奪う」という事実に対し、否定的な反応を示すか肯定的な反応を示すか。
しかし、はっきりいうが、「AIによる職の代替=不幸」のロジックを持つ人間は、自分の価値をAIと同じレベルに下落させてしまっている点で、ダサい。
仕事を奪われ「価値を失うこと」を恐れる前に、なぜAIを使いこなし「価値を生み出す」視座を持てないのだろうか。

市場価値を高める方法とは?

考える

市場価値を高めるポイントは2つあります。

  • 人間にしかできない能力を高める(リーダーシップなど)
  • 複雑なスキルを掛け合わせる(そのために、学び続ける)

「10年後の仕事図鑑」の中で、堀江貴文氏と落合陽一氏が語っている市場価値の高め方は、上記の2つです。そのために”仕事になるような趣味を3つ持て”などのアドバイスもありました。では、もっと詳細に上記2つのポイントについて解説していきます。

人材の市場価値とは、なにか?

そもそも市場価値とは、一体なんでしょうか?答えは2つあります。

  • ニーズがあること
  • 交換可能性があること

この2つが同時に成り立って、(市場)価値です。ニーズのほうは分かりやすいです。誰からも求められていないことを極めても”市場”がありません。“すごい”とはなるかもしれませんが、価値にはなりません。

そして、もう1つが交換可能性があることです。

「価値」を考える上で大切な考え方として、「交換可能性」がある。自分の能力、作品が交換可能なのか、交換不能なのかを見極め、他人に提示する自らの「価値」を見極める必要がある。
たとえば、他人の健康は、自分の健康に置き換えることはできないので、「交換不能」。同様に、自分の足の速さも「交換不能」だろう。しかし、自分が持っている指輪は「交換可能」だし、自分のつくったクリエイティブ作品も「交換可能」だ。もっというと、目に見えない「自分ができること=スキル」は交換可能な価値になる。好きなことを散々やって、できることを増やし、自分を価値資本でいっぱいの「価値の缶詰」にしよう。

たとえば、2人のマッチョな人がいるとします。1人は生まれながらに筋肉質で、何もトレーニングしていなくてもマッチョな人です。もう1人は元々痩せていて、トレーニングをした結果、マッチョになった人だとします。

この場合、もちろん筋肉自体は交換不能です。しかし、マッチョになるための知識やスキルは交換可能です。

ただし、1人目は”どうすればマッチョになれるのか?”を教えることができません。つまり、1人目のマッチョは交換可能なものがないので、市場価値はありません。ところが、2人目は”どうすればマッチョになれるのか?”を教えられるので、交換可能な知識があります。そうすると市場価値が生まれます。

ということで、市場価値とは”ニーズがあること”と”交換可能性があること”の2つの条件が成立することです。

これからもっと貴重な市場価値は、なにか?

  • 人間にしかできない能力を高める
  • 複雑なスキルを掛け合わせる

すでに述べたとおり、この2つがもっとも貴重な市場価値になります。

人間にしかできない能力を高める

人間にしかできない能力について、本書ではこのように述べられています。

今のところ、統計処理からもたらされる最適化プロセスには「これがやりたい」という動機がない。ゴールを与えれば人間には太刀打ちできないスピードと精度でそれを処理するのに、いつも指示待ちなのが残念なところだ。
つまり、モチベーションを持って働けるところに人間の役割があり、人間社会をどうしたいか、何を実現したいかといったモチベーションは、常に人間の側にある。その達成手段にコンピューティングがあると考えていれば、少なくとも技術に使われるのではなく、技術と人のエコシステムを使う側にいられる。
堀江さんの言う通り、仕事は「受けるもの」ではなく「つくるもの」。マインドセットが変われば、「生まれる仕事」の側に居続けることができる。

そのため、ビジョンを掲げたり、人をモチベートしたりするリーダーシップは今後も貴重な価値であり続けます。もちろん、他にも機械(AI)には代替できない能力は多数あります。詳しく知りたい方は「ハイ・コンセプト」を読まれるといいと思います。

 ハイ・コンセプト

本書では、

  • 「機能」だけでなく「デザイン」
  • 「議論」よりは「物語」
  • 「個別」よりも「全体の調和」
  • 「論理」ではなく「共感」
  • 「まじめ」だけでなく「遊び心」
  • 「モノ」よりも「生きがい」

といった6つの感性が、これから価値を高めていくと説かれています。

複雑なスキルを掛け合わせる

機械(AI)に代替される理由は、コストです。そのため、代替コストがかかりすぎるものは、機械(AI)に代替されることはないでしょう。そう考えると、複雑なスキルを掛け合わせている場合も、貴重な価値であり続けます。

複雑性の高い職業を掛け持ちしている人材は、機械に代えるのが非常に面倒だ。コストを割いて機械に代替されるほど、経済的なベネフィットが働かないからだ。つまり、時代の進み方とともに、あらゆるものがコモディティ化していくことに対して、学び続けていく価値が一番高くなる。

そして、学び続ける(複雑なスキルを掛け合わせる)ためには、AIの力が必要です。今までと同じような学習方法では、複雑性の高い仕事を掛け合わせることは難しいからです。

「1つのことに徹する美学」はもうやめよう。いろんなことに手をつけてはいけない、といった幻想も捨てよう。今はインターネットもあるし、AIもある。機械ができることは機械に任せ、人間だからこそ発揮できる価値をわらしべ長者的に積み重ねていこう。そのポートフォリオがアートをつくる。「1つに絞らない」というリスクテイクをした後は、必然的にやるべきことが多くなるので、機械に任せられることはどんどん自分から切り離していくことが肝要だ。そうやってリーダーシップとディスパッチ能力、また時に自分がフォロワーシップを生かして、切り拓く他者を支えていく必要がある。世代や時代によって持ち回るという価値観が必要なのだ。

以上、「10年後の仕事図鑑」でわかった市場価値を高める方法でした。ぜひ、参考にしてみてください。

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