読書会「東大読書」でわかった効果10倍の読書方法とは?

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東大読書

一生モノの読書方法を身に付けませんか?

“東大読書”を実践すると、読み込む力・地頭力が向上します。さらに、本の理解度が増して集中して読めるようになります。

この東大読書は仮説作り・取材読み・整理読み・検証読み・議論読みで構成されています。それぞれを解説し、効果10倍の読書法を紹介します。


東大読書

初版:2018年06月01日

著者:西岡 壱誠

東大読書は、何が凄いのか?

東大読書とは、著者が推奨している読書術の名前です。

著者は普通の高校に通い、偏差値35で東大受験を決意します。そして2年の浪人を経て、見事に東大に合格しています。その受験勉強の中で、核になったのが東大読書だったといいます。

わたしも、この東大読書を実践してみて、以下のような効果を感じています。

  • 本の理解度が上がる
  • 読書の集中力が高まる
  • 記憶に残りやすい

著者は、東大読書にはさらに重要な効果が2つあるといいます。

  • 本を読み込む力の向上
  • 地頭力(素の頭の良さ)の向上

この2点です。

「地頭力」というのは、どんな人でも「本の読み方」を変えるだけで鍛えられるものなんです。地頭のいい東大生は、「本の読み方」が人と違うだけなのです。そして、「地頭力」を鍛えるためには、大前提としてまずきちんと本を読むことができなければなりません。「本を読み込む力」が必要です。これも実は、東大生の読み方なら簡単に得られる力なのです。
この本では、「本を読み込む力」と「地頭力」とを同時に鍛える読書術を徹底的に紹介します。

ただし、東大読書を実践するにはデメリットもあります。とにかく”面倒くさい”です笑

最初に東大読書の内容を知ったとき「え?これをやるの‥?」と、あまりの面倒くささに躊躇しました。まわりで「東大読書」を読んだ人に「実践しているか?」と聞いてみたところ、実践している人はゼロでした笑

それくらい面倒に感じると思います。ただ、東大読書は実践しても読書のスピードが落ちるわけではありません。東大読書ではメモを書いたり、付箋を貼ったりしますが、集中力が上がるのでトータルとして読書にかかる時間は増えてないと思います。

つまり、東大読書は”確実に効果があり、面倒くささ以外に目立った欠点はないものの、大抵の人は実践しない読書術”です。

唯一の欠点である面倒くささは、習慣化してしまえば、気にならなくなると思います。内容を知ってても実践しない人が多いということは、実践する人はその分アドバンテージを得られます。個人的には”早く東大読書で10冊くらい読んで、もっと効果を実感したい!”と思ってます。

以下に東大読書の方法を解説していきますので、ぜひ実践してみてください。

How to 東大読書

“東大読書”は5つのステップで構成されています。

  • 仮説作り
  • 取材読み
  • 整理読み
  • 検証読み
  • 議論読み

それぞれ、どういうことか解説していきます。

仮説作り

まず、最初のステップです。「仮説作り」の段階で、2つのことを行います。

  • 装丁読み
  • 仮説作り(目標設定)

この2つです。

  • 装丁読みとは、本の表紙や著者の略歴、目次から、本の内容を予測することです。そして、その予想を付箋に書き、本の背表紙に貼り付けておきます。
  • 仮説作り(目標設定)とは、本の表紙や著者の略歴、目次から、本を読む「目的」「現状」「目的達成のプロセス」を考えることです。この3項目も付箋に書き記し、本に貼り付けます。

それでは、それぞれ細かく具体的な方法を見ていきましょう。

装丁読み

  1. タイトルから、どういう情報が引き出せそうか考えてみる
    「『東大読書』というタイトルから考えられる情報は何だろう?」と、しっかり考えてみましょう。
  2. 引き出した情報を、付箋に1枚ずつ書いてみる
    「東大生がみんなやっている読書術」
    「東大生並みの読解力が身につく読書習慣」
    といった風に、1枚の付箋に1つの情報を書いていきましょう。目標は3つ以上です。
  3. 帯の両面を読み、得られる情報を付箋に1枚ずつ書いてみる
    「精神疾患・精神分析・異常心理学………これ1冊で心理学のすべてがわかる!」と書いてあるならば、
    「精神疾患についてわかる」
    「精神分析がわかる」
    「異常心理学が載っている」
    「その他、心理学について多くのことがわかる」
    と、1枚の付箋に1つの情報を書きましょう。
  4. 著者のプロフィールを読み、どういうバックグラウンドの人なのかを確認して、得られる情報を付箋に1枚ずつ書いてみる
    「偏差値35から2浪で東大に入った現役東大生」と書いてあったら、
    「元偏差値35」
    「2浪」
    「現役東大生」
    と付箋に書いていきましょう。

仮説作り(目標設定)

  1. 「なぜ自分がその本を読むのか」という「目標」を付箋に書いてみる
    「どうしてその本を書店で選んだのか?」
    「どういう知識が得られそうだから買ったのか?」を書いてみましょう。これが、地図でいうところの「ゴール」になります。
  2. 目次を見ながら、1で設定した「目標」をどうやってその本で実現するのかという「道筋」を考え、目標の下にまとめる
    「心理学とは何なのかを知る」であれば、目次を見て「この本は3章構成で、『心のあり方』『心の動き方』『心の研究の仕方』を1章ずつ紹介しているみたいだ。この3章を読めば、たしかに心理学がどういう学問なのかわかりそうだ」なんて具合に考えてみましょう。
    そして目標の下に、「『心のあり方』『心の動き方』『心の研究の仕方」の3つを理解することで目標達成!」と書いておきましょう。
  3. 自分が現在どの立場にいるのかという「現状」を考え、道筋の下にまとめる
    「心理学に関してはまったく知らない!」だとか、「心理学の本を前に1冊読んでいる」だとか、そういう「本を読む前の自分がどういう位置にいるのか」を書いてみましょう。これが「スタート地点」になります。
  4. 実際に読み進めてみて、仮説と違うところが出たらその都度修正する
    あくまで仮説、というのは先ほど説明しましたね?たとえば「3章すべてを読まなきゃ心理学とは何かわからないと思ったけど、意外と1章だけで理解できちゃった!」とか「もうはじめの目標をけっこう達成できたから、目標をもう少し高く持ってみよう!」とか、そんな風に、本を読み進める中での軌道修正をこまめにやっていきましょう。

取材読み

このステップは、本を読み進めるときのスタンスについてです。

取材読みとは、記者が取材をするときのようなスタンスで本を読むということです。具体的には、質問をしたり、相づちをうったり、メモを取ったりしながら読むという方法です。

本当に読解力を身につけ、本の内容を自分のものにするためには、「読者」ではなく「記者」にならなければダメなんです。本を読むのではなく、本を取材しなければならないんです。
たとえば、です。学校の授業を、何の相槌も打たず、何のメモも取らずにじっと見ていたらどうなるでしょうか?ただ見ているだけで身につくでしょうか?
おそらくそんなことは、東大生でも難しいと思います。授業の内容は、先生の話に相槌を打ち、ノートやメモを取りながら話を聞くことで、やっと理解できるようになるのではないでしょうか。

それでは、取材読みも具体的な方法を見ていきましょう。

  1. 読み進めていく中で、「質問」になる部分を探してみる
    たとえば、著者が「なぜ、こんな傾向があるのでしょうか?」と問いを投げかけていたら、90%以上はその後に回答があります。その問いを質問にすると、「情報」が「知識」に変わります。
    または「この言葉はどういう意味なんだろう?」と思うことでもかまいません。さらに、「著者が目の前にいたら、どんなことを聞いてみたいか。何を質問してみたいか」でもオーケーです。
  2. 「質問」が見つかったら、そのページに付箋を貼る
    何色でもいいですが、質問の付箋同士は色を統一しておくといいと思います。
  3. 「質問」の回答が出てきたら、さらにそこに付箋を貼る
  4. 「これは重要だ」と思う質問をノートに写しておく
    「質問」と「回答」の中で、「これは本を読む上で重要な質問と回答だ」と思うものに関しては、質問が出てきた時点でその都度ノートに写しておきましょう。重要な質問は、後ろのほうに答えが出たり、または他の質問のヒントになったりします。それらは別途ノートに書き写しておきましょう。

整理読み

3つ目のステップは、整理読みです。整理読みは、2つに分かれています。

  • 要約読み
  • 推測読み

この2つです。

  • 要約読みとは、1章読み終わるごとに30字以内で内容を要約しながら読むことです。この要約内容は付箋に書き、本に貼り付けていきます。
  • 推測読みとは、章を読み始めるごとに内容を推測しながら読むことです。この推測内容も付箋に書き、本に貼り付けておきます。そして、要約を作るたびに、答え合わせをします。

かなり面倒に感じると思いますが笑、これらを実践すると理解度の向上や記憶の定着など大きな効果があります。ぜひ、実践してみてください。

それでは、それぞれ細かく具体的な方法を見ていきましょう。

要約読み

  1. 1節分・1章分を読み、その中から「要約的な一文」を探す
    1節・1章を読み終わったら、「ここがこの節・章の内容をいちばん端的に表しているな」と感じられる一文を探しましょう。
  2. その一文を踏まえて、ノートに30字以内で1節・1章の「まとめ」を書いてみる
    要約的な一文の内容を、咀嚼した上で、それを30字以内に書き直してみましょう。
    「30字以内でまとめられるかな?」と心配かもしれませんが、1で探した一文自体が30字以内である場合も多いので、意外と問題ありません。
  3. 「まとめ」を踏まえて、章全体・本全体のまとめを140字以内で作ってみる

推測読み

  1. 新しい節・章を読む前に、今までの「要約読み」でまとめた要約文を見直す
    「今までの」、というのがネックです。1個前の章や節だけではいけません。
    たとえばドラマや漫画でも、1話前・1巻前を読んだだけでは流れが理解できませんよね?1話目・1巻目から全体を読み直してはじめて、最新話・最新刊の内容が予想できるようになるはずです。
    同じように、1個前の展開だけを追っても「推測」はできないのです。きちんと「今までの」まとめを読み直しましょう。
  2. 次の節・章のタイトルを確認し、「次の節・章には何が書いてあるのか」を考えてノートにまとめてみる
    STEP1の「装丁読み」でお話しした通り、本というのはカバーや帯に書いてあることをヒントにすることができます。
    その「装丁読み」を、今度は「次の章のタイトル」でもやってみればいいのです。
    「今までのまとめ」と「次の章のタイトル」の2つを材料にして、次の展開を予想して、ノートにまとめてみましょう。文字数は気にしなくて大丈夫です。長く書けるなら長く、短くなってしまってもまったく問題ありません。
  3. その章でも「要約読み」を行い、「推測読み」がどれくらい正しかったかを確認する
    「要約読み」を同時並行で行うことで、その「読み」がどれくらい正しかったのかを確認してみましょう。はじめは間違いだらけかもしれませんが、やっていくうちにどんどん精度が上がってきます。

検証読み

4つ目のステップです。検証読みも2つの要素に分かれます。

  • パラレル読み
  • クロス読み

この2つです。

  • パラレル読みは、同じジャンルの本を2冊以上並行して読むことです。1章ずつ交互に読んでいき、共通点や相違点を付箋に書き記し、本に貼り付けていきます。
  • クロス読みは、パラレル読みの中で議論がわかれる「相違点」を探すことです。重要な交錯ポイントは別冊のノートにまとめていきます。

わたしも、実はまだパラレル読み・クロス読みは試していないので、効果の程はわかりません。かなり面倒に感じますが、実践すれば複眼思考ができるようになり、抽象度の高い思考力が身につきそうです。

こちらの読み方も、具体的な方法を紹介します。

パラレル読み

  1. 関連性のある2冊の本を選ぶ
    まったく関連性のない本2冊だと、同時に読み進めても「検証」ができませんから、同分野の本や切り口が似ている本を選びましょう。
  2. 選んだ2冊を、なるべく同じスピードで読み進めていく
    1冊の本の1章分を読み終わったら、もう1冊の本の1章分を読み進めてみたり、読んでいてわからないことが出てきたときやちょっと飽きてきたときに、もう1冊の本に移って読み進めてみたりしましょう。
  3. 2冊にはどんな共通点があって、どんな違いがあるのか考えてみる
    たとえば、同じ「日本経済について語られた本」を選んだとしても、「日本は経済大国である」と語る本もあれば、「日本は経済大国ではなくなりつつある」と語る本もあります。
  4. 思いついた共通点と相違点を、付箋に書いて貼っていく
    読み進めながら思いついた2冊の本の共通点と相違点を、思いついたそのときに付箋1枚ずつに書いて貼っていきます。2冊ありますが、思いついたときに読んでいたほうの本のページに貼れば大丈夫です。
  5. 読み終わった後に相違点の付箋を見直して、「どうして両者の主張が食い違っているんだろう?」「なんで意見が分かれているんだろう?」と1つひとつ「検証」していく
    たとえば、「日本は経済大国」「日本は経済大国ではなくなりつつある」という相違点の付箋があった場合、もしかしたら書かれた年代が違っているのかもしれません。または、書く人が見ている データが異なっている可能性もありますね。

クロス読み

  1. 複数の本を読んでいく中で、議論が分かれる点、「交錯ポイント」を探す
    「交錯ポイント」というのは、「あれ?これ、こっちの本には違うこと書いてなかった?」というポイントや、「この発言はちょっと論拠が薄いな。別の本だったらどう書かれているかな」という点のことです。
  2. 見つけた「交錯ポイント」を、別の本を参照して検証してみる
    本を読んでいる途中でも、「交錯ポイント」を見つけたらすぐに確認してみましょう。
    「あ、やっぱり違うこと書いてある!」と発見できれば、それが本当に「交錯ポイント」だったということになります。
  3. 「交錯ポイント」をノートに書き、その交錯ポイントに対するさまざまな意見をまとめておく

議論読み

最後のステップです。この「議論読み」は、読み終わった”あと”に実践する項目です。このステップには3つの要素があります。

  • 答え合わせ
  • アウトプット要約
  • 自分なりの結論

この3つです。

  • 答え合わせとは、ステップ1「仮説作り」で作った仮説が合っていたかを確かめることです。
  • アウトプット要約とは、本の内容を1行に要約することです。イメージとしては本の帯をつくる感覚です。
  • 自分なりの結論とは、本の内容を踏まえて、自分の意見を持つことです。賛成・反対等の意見を持ちましょう。

それでは、この3項目も具体的な方法を紹介します。

答え合わせ

  1. STEP1で作った「仮説」の中で、「道筋」が合っていたのかを確かめる
  2. 次に、「目標」が達成できたのかを確かめる
  3. 「目標」が達成されていないなら、次に何の本を読めば達成できるかを考える
  4. 「目標」が達成されていたなら、次の「目標」を考える
    仮に「目標」が達成できていなくても、落ち込むことはありません。目標はあくまでも「目標」です。100%は達成できていなかったとしても、何%分かは達成できているはずです。40%かもしれませんし60%かもしれませんが、ともかく0%ではありません。それならば残りを、もう一度同じ本を読んだり別の本を読んだりして達成すればいいわけです。

アウトプット要約

  1. STEP1「仮説作り」やSTEP3「要約読み」を踏まえながら、「著者が本当に言いたかったこと」を考えてみる
  2. 1を踏まえて、その内容を、まったくその本のことを知らない人に向けたメッセージとして30字以内で、1行ないしは一言のまとめを作ってみる

自分なりの結論

  1. STEP4「クロス読み」の交錯ポイントのまとめを見る
  2. すべてのSTEPを踏まえて、その本の意見が正しいかどうかを判断してみる

以上、「東大読書」でわかった効果10倍の読書方法でした。

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