
読書の記録ってどうすればいいのか…?
部屋を見渡すと積読本の山。半年に1回は同じ本を買うという失態を繰り返す。極めつけは、以前に感動した本の内容を思い出せない。
そんな読書をどうにかしたいと思っているあなたに朗報です。
読書記録をつけることで、読書は激変します。
年200冊読むわたしが読書会の参加者からヒアリングをしてまとめた最強の読書記録の方法を紹介します。
本記事を読めば、あなたも今日から読書記録をスタートできます。
そして本の内容が頭に残りやすくなったと実感するでしょう。継続すれば3年前に読んだ本でもサクッと見返して正確に引用できるようになります。
今回は読書記録の効果や読書記録の方法、おすすめのアプリを紹介します。本記事があなたの読書ライフを豊かにする助けになれば幸いです。
目次
読書は”記録”でこんなに変わる!
みなさんは読書の記録をつけていますか?
わたしはすべての方に記録をつけることをおすすめします。わたしも記録をつけ始めてから読書が充実したものに変わりました。
読書の記録には、
- 読書の効果を10倍にする
- 読書欲の維持に役立つ
- リサーチ時間の短縮・質を向上させる
という3つのメリットがあります。では、1つずつ紹介していきましょう。
記録は読書の効果を10倍にする
読書には「楽しい」以上の価値があります。そして読書の記録には、その価値を10倍にする効果があります。
- 年収を上げる
- ストレス発散になる(音楽よりも効果的)
- 人生の納得解を得られる
- 知識が増える
- 仕事能力が向上する
- 共感能力が向上する
- いろんな人生を疑似体験できる
というのが読書の効果です。詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでください。
完全保存版 研究で証明!6つの読書効果と効果を10倍にする方法
そして読書は記録をつけることで、この効果が10倍になります。なぜなら、読書記録はアウトプットになるからです。
本は読む(インプット)だけでなく「アウトプット」することで、もっと血になり肉となる−私が本書で言いたいのは、このことです。
読書はアウトプットが99%
「読後に何をするか」で、得られるリターンは、”ただなんとなく読んだ”ときに比べて10倍にも20倍にもなります。
アウトプットには、
- 友だちに話す
- SNSで発信する
- ブログに書く
など様々な方法がありますが、もっとも手軽にできるのが「記録をつけること」です。記録をつけ始めると読書の効果を強く実感することになるでしょう。
記録は読書欲の維持に役立つ
記録をつけると読書のモチベーション維持に役立ちます。
10年前、わたしは年20冊も読んでいませんでした。そのため「年100冊、読んでます」という人を見て「超人か!?」と驚いてました。
ところが、今ではわたしも年200冊以上読むようになっています。
(もちろん、多く読むことがすばらしと言いたいわけではないです。でも、みなさんも「もっとたくさん読めたらいいのに…」と思うことはありませんか??)
わたしの場合、年20冊から200冊になる過程で1番大きかったのが「読書記録をつけ始めたこと」でした。
1ヶ月毎に読んだ本をまとめていたら、読書がゲーム感覚になってきて
- 先月よりは多く読みたい!
- 平均を下回るのは嫌だな
- 今月は9冊か、あと1冊がんばろう!
と、読書の記録がモチベーションになっていました。
読書量が増えると読むジャンルや作家も幅が広がります。その結果、より読書が楽しくなっています。
リサーチ時間の短縮・質を向上させる
読書の記録をつけておくとリサーチ時間の短縮と質の向上に役立ちます。このリサーチは幅広く、わたしは、
- 仕事の調べもの
- 友だちからの相談
- セミナー資料の作成
- 記事の参考資料
- メールで気を利かせたいとき
- 自分の知識を整理し直すとき
に使っています。過去の読書記録を検索し直して「ああ、こういうことが書いてあった」と必要箇所を読み直すのです。
読書記録をつけていないと、
- どの本に書いてあったかわからない
- 怖くて本を捨てられず、増えていく一方
- 付せんをすべて見直すのは大変
で、いざというときに必要な内容を引用することができません。記憶は思っているよりも急激に劣化していきます。
実際に研究結果からも、
- 20分後には42%忘れる
- 1時間後には56%忘れる
- 9時間後には64%忘れる
- 1日後には67%忘れる
- 2日後には72%忘れる
- 6日後には75%忘れる
- 31日後には79%忘れる
ということがわかっています。
1枚のメモ書きにまさる記憶はありません。正しく読書記録をつけておけば3年前・5年前の本でもサクッと見直して引用することができます。
効果的な読書記録の方法とは?
効果的な読書記録は、
- 基本情報
- 印象的な箇所
- 所感
の3つを記録することです。1つずつ手順を紹介していきます。
基本情報
基本情報とは、
- タイトル
- 著者
- 読了日
です。基本情報を記録する目的は、
- 必要なときに検索しやすくするため
- 読んだ冊数を見てモチベーションにするため
の2つです。読書メーターやReadeeという専用アプリを使えば読書量も可視化できて便利です。(アプリの比較は後で詳細に述べます)
印象的な箇所
印象的な箇所を正確に見返せるようにしておけば、とても役立ちます。セミナーの資料作成や記事の参考資料、メールへの引用などに使えることはすでに述べたとおりです。
では、「印象的な箇所」を精査する方法について紹介します。
Step1.ダイソーの付せんを用意する

- 細くて半透明なため読書のジャマにならない
- 安くてどこでも手に入る
という理由で、ダイソーの付せんを重宝しています。
Step2.背表紙に付せんの束を貼る

背表紙に貼っておくことで、付せん忘れを防ぐことができます。また電車内など混雑時にも便利です。
Step3.気になった箇所に付せんを貼る

- 事前に読む目的を明確にしておく
- 本の構造を理解しながら読む
と、付せんを貼っていきやすいです。効果的な読書法については、こちらの記事を参考にしてください。
Step4.読み終わったら見返して不要な付せんを外す
いいと思って付せんを貼っても、もっと簡潔にまとめられている箇所があったり、見返してみると重要でなかったりすることは多々あります。わたしはこの段階で3~4割の付せんを外します。
Step5.残った付せん箇所を写真に撮って記録
写真で残しておけば記憶のように劣化することはありません。撮った写真はEvernoteやGoogleドキュメントに保存しておくと便利です。
EvernoteもGoogleドキュメントも無料で使えて写真内の文字まで検索することが可能です。もちろん、スマホやタブレット、PCからもアクセス可能です。
所感
所感を書くことで、本から
- ○○を試してみる
- △△を習慣にする
- 次は☓☓について調べる
など、自分が何を得たのか?どんな行動につなげるのか?を明確にできます。
では、「所感を書く」方法も紹介していきます。
Step0.紙とペンを用意
所感は絶対に手書きで整理することがおすすめです、絶対に。
なぜなら、手書きは自由度が高いからです。図や文字の大きさ、強調、矢印など直感的にすばやく脳内を表現できます。
最終的にPCで清書しても構いませんが、思考を整理する段階は手書きで行ってください。
Step1.付せん箇所をパラパラ見返す
本を精読した後なので、パラパラ見返すだけで十分です。一旦、重要な情報をすべて思い出します。
Step2.白紙に思考を整理する
白紙の紙に、
- この本から何を得たか?
- この本をどう活かしていきたいか?
- 本を読んで次は何をするか?
- 自分はこの本をどう思うか?
など、その本に見合った問いを立てます。問いを立てたら思いつくままに答えを書きなぐっていきます。
何度書き直してもいいです。文字でも図でも自由に書いてください。2~3枚書くと、スッキリと思考が整理されます。
Step3.所感を保存する
所感も写真に撮って保存してもいいですし、文字に起こして清書しても構いません。SNSで発信するのもいいかもしれません。
わたしはブログに書いて公開しています。自身が運営している読書会の宣伝になり、モチベーションが続くからです。
ちなみに、わたしが書いている書評はこちらです。
読書を記録するのに最適なアプリは?
- 基本情報
- 印象的な箇所・所感
と、わたしは2つに分けて読書記録をつけています。
本当は1つにまとめて記録したいのですが、最適なアプリがないため、このような管理になっています。では、それぞれおすすめのアプリを紹介していきましょう。
基本情報の記録用
基本情報(タイトル・著者・読了日)の記録におすすめなアプリは読書メーターです。

- android・i phone両方で利用可能
- WEB版もあってPCからも編集可能
- 1万件以上ダウンロードされている
に該当するアプリを一通り使用した結果、読書メーターがもっともよかったです。
調べる中でわかったのが「WEB版のないアプリが多い」ということです。
これはとても残念です。読書アプリですから、気になった本をスマホから登録しておいて、Amazonで注文したり、図書館で予約したりすることも多いでしょう。そうするとWEB版は必須です。
では、読書メーターの良い点・悪い点を、もう1つの有名アプリReadeeと比較しながら紹介します。(ブクログも有名ですが、android版がないため選考外としています)

メモが文字数無制限で非公開機能が備わり、写真も添付できるようになったら、読書メーターでの一元管理もいいと思います。ただ、今の機能では基本情報の記録用としてのみ使うのがおすすめでしょう。
ちなみに、読書メーターにはSNS機能もついてます。趣味の近い本好きとつながれたり、読書会の告知も受けることができます。気になる方は、試してみてください。
印象的な箇所・所感の記録用
印象的な箇所・所感の記録におすすめなアプリはGoogleドキュメントとEvernoteです。わたしはGoogleドキュメントの方をおすすめしますが、使い勝手のいいほうを選んでください。
Googleドキュメント

Evernote

では、GoogleドキュメントとEvernoteも機能を比較しながら紹介します。

使ったことのない方には、この比較だけでは分かりづらいと思いますので、機能を1つずつ紹介します。ちなみに、すべて無料で使用できます。
写真内のテキスト検索

上記のように画像内のテキストも検索が可能です。印象的な箇所を写真に撮って保存しておけば、いつでも簡単に検索して見返すこと可能です。
オフライン編集
両者ともWEBサービスですが、オフラインでアクセスも可能です。
- カフェでPCから見返したい
- 飛行機でメモをしたい
- データ通信のないタブレットを使用する
など、通信環境でなくてもノートを見返すことが可能です。編集もできます。
フォルダ階層

Evernoteはノートブックとノートという2階層のみです。Googleドキュメントは複数の階層を自由に設定できます。読書記録が100冊200冊と増えていくとGoogleドキュメントのほうが便利です。
アクセス可能なデバイス数
Evernoteは2つのみです。PCとスマホ、PCとタブレットなどアクセスする端末を指定することになります。一方、Googleドキュメントは無制限です。
自分のPCとスマホからアクセスし、ときに会社のPCやタブレットからも閲覧するならGoogleドキュメントのほうが便利です。
Googleドキュメントのみの凄い機能
Googleドキュメント特有の機能があります。それは「写真内のテキストをデータ化する」という機能です。
初めてこの機能を目にしたときは驚愕しました。IT企業に勤務する友人ですら同じような反応をしていました。もちろん、この機能も無料で使えます。
わたしは記事作成時によく利用します。誤字もありますが1~3%ほどです。十分に実用レベルです。
もっと読書を効果的にするには?
読書記録の方法や内容、おすすめアプリを紹介してきました。読書記録を始めれば本の内容が頭に残りやすくなり、すぐに効果を実感できるでしょう。
その上でもっと読書を効果的にする方法があります。それは「読書会に参加すること」です。
読書会とは、おすすめの本を紹介し合って交流するイベントのことです。読書会は毎週どこかで開催されており、
- 好きな本(作家)で盛り上がれる
- 新しい本との出会える
- 本好きの友だちができる
- 読書欲が止まらなくなる
- マジメな話ができる
のような魅力があります。
読書会に参加すれば、一人で本を読むのとは違う、新たな読書の楽しみを発見できるでしょう。ぜひ、気になる会に参加してください。
東京で読書会を探す方は、こちらの記事を参考にしてください。
【東京編】読書会はハズレも多い?失敗しない読書会の選び方 完全版
また「読書会」について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
初参加で恥をかかない、充実した時間を過ごせる読書会の確実な選び方
まとめ
今回は読書記録の効果や方法、内容、おすすめアプリを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
年200冊読むわたしが読書会に参加するほど本が好きなみなさんからヒアリングをして、最強の読書記録の方法を紹介しました。
本記事を参考にしていただければ、本の内容が頭に残りやすくり、読書の効果も飛躍的に向上するでしょう。そして3年前に読んだ本でもサクッと見返して正確に引用できるようになります。
ぜひ、今日から読書記録をスタートしてください。
今回の記事がみなさんの読書ライフをより充実させるための参考になれば幸いです。
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