本の紹介に限ったことではありませんが、プレゼンテーションを行う時は、必ず原稿を書くことをおススメします。その理由は、以下の3つです。
- 緊張した時の拠り所になる
- 何を言いたいのか?を明確にすることができる
- PDCAを回し、早く上達することができる
緊張した時の拠り所になる
プレゼンテーションに慣れていない内の最大の敵は、緊張です。理由はよく分かりませんが、とにかく緊張してしまいます。
私も初めてディベートの試合で壇上に立ち、プレゼンテーションをした時は、非常に緊張しました。汗がだらだら流れて、手も足も震え、声が上ずったのを覚えています。その時は、アドリブを入れる余裕はなく、原稿通りにプレゼンテーションをするのが精いっぱいでした。
しかし、原稿があったお蔭で、無事に試合を終えることができました。原稿がなければ大惨事だったと思います。何もしゃべれないまま、壇上で時間を過ごすことになったと思います。
冷静な時は、感情よりも知性が上回っていますので、言いたいことを柔軟に考えることができます。しかし、緊張すると状況は一変します。緊張した状態では、知性よりも感情が上回っています。そのため、知的な思考が停止します。
そうすると、原稿に頼るしかありません。原稿に頼ってプレゼンテーションをすることになります。また、原稿があると、安心感から多少緊張を和らげることもできると思います。そのため、緊張を和らげるためにも、緊張してしまった時の拠り所としても、原稿を作成することをおススメします。
何を言いたいのか?を明確にすることができる
残念ながら、結論のないプレゼンテーションが非常に多いと感じています。最後までプレゼンテーションを聞いても、何が言いたいのか?が分からないことが多々あります。こうしたプレゼンテーションでは、聞き手の心に残るプレゼンテーションになりません。そして、相手に行動を促すこともできないです。
この結論のないプレゼンテーションの原因は、原稿を書いていないことにあると思います。「大体こんな感じのことを言おう。」と漠然とした状態でプレゼンテーションを始めてしまっているのです。そして、話している途中で思ったよりも話がまとまらず、漠然としたまま結末を迎えてしまっているのです。
さらに悪いことに、こうしたプレゼンテーションは非常に分かりづらいという特徴があります。なぜなら、プレゼンテーションの中で矛盾する話が出てきてしまうからです。これは事前に結論を明確に決めていないため、言うべきことと言わなくてもいいことが不明確だからです。
聞き手の心に残るプレゼンテーションをするには、事前に原稿を書くことをおススメします。その過程で、①結論を明確にし、②伝えるべきことと伝える必要のないことの仕分けが可能になります。その結果、洗練されたプレゼンテーションができます。
PDCAを回し、早く上達することができる
プレゼンテーションも最初から完璧にできることはあり得ません。そして、プレゼンテーションも上達するにはPDCAが必要になります。PDCAとはPlan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)のことです。このサイクルを回していくことが、上達の近道なのです。
では、プレゼンテーションにおけるPlan(計画)とは何でしょうか?
もちろん、プレゼンテーションにおけるPlanは原稿にあたります。原稿がないプレゼンテーションをすると、Check(評価)もAction(改善)もできません。明確な計画のないプレゼンテーションだからです。
原稿があれば、「ここで笑いを取る。」とか「このつかみで人を引き込む。」とか明確な計画を立てることができます。その結果、Check(評価)もAction(改善)も的確に行うことができます。そうすれば、早く上達することが可能になります。
まとめ
特に慣れていないうちは、必ずプレゼンテーションの原稿を書くことをおススメします。その理由は以下の3つです。
- 緊張した時の拠り所になる
- 何を言いたいのか?を明確にすることができる
- PDCAを回し、早く上達することができる
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