本の紹介に特化したプレゼンテーション術、その2:1番遠くに座っている人を見る

特にプレゼンテーションに余裕がない時はやりがちな失敗があります。それは、「うつむき加減で話す」ということです。これは非常にもったいないです。視線を下げずに、1番遠くに座っている人を見ながらプレゼンテーションするといいです。

  • 自信を持って、プレゼンテーションしているように見える
  • 自然と大きな声が出る
  • 聞き手とインタラクティブなコミュニケーションを取れる

1番遠くに座っている人を見ながらプレゼンテーションをすると、上記のようなメリットがあります。それぞれ、どういうことなのか解説していきたいと思います。

自信を持って、プレゼンテーションしているように見える

目線が下がっていると自信がないように見えます。これは非常にマイナスです。「この人、自信ないのかな?」と思われてしまうと、それだけで話の説得力が激減してしまいます。せっかく、いい紹介をして、いいことを言っていても、他人の心に残らないプレゼンテーションになってしまいます。

私は大学生の時に英語のディベートをしていましたが、ジャッジの目を見ながらプレゼンテーションをするというのは1つの鉄則となっていました。なぜなら、ジャッジの目を見ながらプレゼンテーションをするだけでも、勝率に影響が出るからです。プレゼンテーションの内容ではなく、目線が変わるだけでです。

1番遠くに座っている人を見ていると、自然と目線が上がります。そうするだけで、自信をもって堂々とプレゼンテーションしているように見えます。ぜひ、視線を気にしてください。

自然と大きな声が出る

うつむき加減になっていると声小さくなってしまいます。これも大変マイナスです。プレゼンテーションは、当然テーブルに座っている人、全員に向けての情報発信です。普段の会話を思い出していただければ分かりますが、相手を見ないと必要な声の大きさになりません。大きな声を出すためにも、1番遠くの人を見るようにしましょう。

例えば、食事のためにレストランに入った時のことを思い浮かべてみてください。注文が決まって、ウェイターの人を呼ぶ時に、大きな声を出しませんか?それは、何故ですか?自然と大きな声を出していますよね。それは、ウェイターの姿を見て声を出しているからです。そうすれば自然とウエイターに届く声の大きさになるのです。

プレゼンテーションも同様です。うつむき加減になって、自分の前の机の上を見ていたら、その机に届く位の声の大きさしか出ません。声が小さいと、聞き手がどんなに頑張っても、聞き取れません。また、視線と同じですが、声が小さいのも自信がないように聞こえます。そうすると、せっかくのプレゼンテーションが相手に伝わらず、非常にもったいないです。

この声の大きさも、ディベートの時に非常に重要な要素の一つでした。目線と同様に声の大きさも、大きくするだけで勝率に影響する要素だったのです。なので、ぜひ1番遠くの人を見て、聞き手全員に届く声でプレゼンテーションをしてください。

聞き手とインタラクティブなコミュニケーションが取れる

プレゼンテーションにおける大きな誤解があります。それは、プレゼンテーションはプレゼンテーターから聞き手に対する一方向の伝達手段であるという誤解です。

しかし、当然そうではありません。プレゼンテーションは話してと聞き手とのコミュニケーションです。その時に、目を見て話すというのは非常に大切になります。

普段のコミュニケーションを思い浮かべていただければ分かると思いますが、2人で話をしている時に、相手が自分の目を全く見てくれなかったら、何だか感じ悪いなと思いませんか?自分に関心がないのかなと不安になりませんか?

プレゼンテーションも同様なのです。1人対多数のコミュニケーションであるプレゼンテーションでも、相手の目を見ながら行うべきです。そうした方が自分の感情も相手に伝わりやすくなりますし、聞き手の感情も自分に伝わりやすくなります。このような理由で、まず1番遠くに座っている人も含めて相手の目を見ながらプレゼンテーションしてみてください。

まとめ

視線を意識するだけでも、プレゼンテーションの印象は大きく変わります。聞き手の表情を見るということは、とても重要です。プレゼンテーション中に1番遠くに座っている人を見ることで、以下のようなメリットを得られます。ぜひ、トライしてみてください。

  • 自信を持って、プレゼンテーションしているように見える
  • 自然と大きな声が出る
  • 聞き手とインタラクティブなコミュニケーションを取れる

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