本の紹介に特化したプレゼンテーション術、その5:原文をそのまま引用する

本を紹介する時に、その本の中で最も紹介したい一文をそのまま引用することをおススメします。「そのまま引用する」ことをおススメするのには、2つの理由があります。

  • 自分が読んだ時と同じ感動を味わってもらえるから
  • 自分の言葉に置き換えると、感動が半減するから

そして、聞き手にも自分が感じたのと同じ感動が伝えられることで、心に残るプレゼンテーション(本の紹介)をすることが可能になります。

これを自分の言葉に置き換えたり、原文をそのまま引用するのではなく、一部言い換えたりすると、相手には同じ感動が伝わりません。そして、相手の心に響くプレゼンテーション(本の紹介)ができず、説得力のないプレゼンテーション(本の紹介)になってしまいます。

例えば、映画を観た時のことを思い返してみてください。とても感動する映画を観て、泣いてしまったとします。では、その感動を人に伝えて、相手にも泣いてもらうことができるでしょうか?

自分の言葉でどんなに説明しても、同じ感動を味わってもらうことはできないですよね。涙を流してもらうことなんて不可能だと思います。しかし、同じ映画を相手にも観てもらうことができれば、同じ感動を相手にも伝えることができると思います。そして、相手にも感動の涙を流してもらうこともできると思います。

本の紹介も、映画と同じなのです。相手にも同じ本を読んでもらわなければ同じ感動を感じてもらうことができません。もちろん、全文を読んでもらうことは、プレゼンテーションの中では不可能です。

そこで映画の予告編と同じように、響くセンテンスをピックアップして、原文をそのまま読み上げるといいと思います。映画の予告編と同様に、本編を観た時と同じ感動は難しいですが、自分の言葉に置き換えるよりはよっぽど生の感動を味わってもらうことができます。

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