アメリカ合衆国の作家で、ビル・クリントン政権下のロバート・ライシュの補佐官を経て、1995年から1997年までアル・ゴア副大統領の首席スピーチライターに就任。その後、フリーエージェントを宣言して、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストなどの記事や論文を執筆。世界的ベストセラーを連発する作家として著名。主な著書に『フリーエージェント社会の到来』、『ハイコンセプト』『モチベーション3.0』など。
ダニエル・ピンク氏はTEDでも「やる気に関する驚きの科学」というテーマでスピーチをされています。そして、アンソニー・ロビンス氏らと並んでTEDの20 most popularに選ばれています。この20 most popularは、ある特定の期間での再生回数でトップ20を選抜しているのではなく、常に再生回数の多かったスピーチを選んでいるようです。つまり、流行ではなく、長く人々に影響を与えているということです。
そして、驚くべきことに、ダニエル・ピンク氏の過去の著書は外れなくベストセラーとなっています。最近では、2002年に日本で発売された「フリーエージェント社会の到来」が改定されました。これは、とても大きなことです。ダニエル・ピンク氏の著書は社会のトレンドを書いておりますので、当然時代とともに内容が古くなっていってしまいます。それにもかかわらず、10年以上前に翻訳された本の改訂版が出たのです。改訂版が出るというのは、今読んでも十分に通用するという意味ですから、10年以上前に20年近く先の世の中を予見していたということになります。
[推薦著者2]で紹介した神田昌典氏は、もはやダニエル・ピンク氏の著書は、これからの時代を予見しているのではなく、未来を創る書なのだと絶賛しています。つまり、ダニエル・ピンク氏の本が、3年後の時代の潮流を創るのと言っているのです。
また、大前研一氏も、ダニエル・ピンク氏の「ハイコンセプト」という本をこのように称しています。「本書は100万ドルの質問に答えた本だ。」と。1ドル=100円と計算すると、100万ドルとは、1億円に相当します。ハイコンセプト1冊に、1億円の価値があると言っているのです。1億円と言えば凄い金額です。日本人の平均給与が400万円ですから、40年間勤務して稼ぐ、生涯賃金が1億6000万円となります。1億円とは、生涯賃金の7割にあたる金額です。
何も生涯賃金に例えなくても、1億円の大きさは分かるよと思われるかもしれませんが(笑)
私は、大前研一氏が100万ドルの価値があると称した理由が、そこ(生涯賃金)にあると考えています。
皆さんも、ぜひ手に取って、「あの大前研一氏、神田昌典氏が称賛する理由は何だろうか?」と考えてみてください。
■20代で絶対に読むべき本-ダニエル・ピンク氏■
- ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
- モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
- 人を動かす、新たな3原則 売らないセールスで、誰もが成功する!
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