読書会の種類:④文芸系テーマ本なし

文芸系テーマ本なしの読書会です。この形式の読書会ですが、実は滅多に見かけません。もしかしたら、ないかもしれません。分類しておいて何を言うか?という感じですね(笑)

文芸書を読書会に使おうと思うと非常に難しいのです。文芸書の多くは、その描写や登場人物の心理変化、ストーリーなどを楽しむために書かれています。そのため、読んだことがない本は、紹介されただけでは、深いところを話し合えないのです。

例えば、何ページに書いてあったこの心理描写が主人公の心情を見事に言い表していて痺れましたということを言ったところで、その時の主人公の状況が全く分からないので、紹介者と同じ感動を味わうことはできません。

そうなると、文芸書でテーマ本がない形式とというのは、主催者が相当あらゆるジャンルの文芸書を読み漁っていない限り開催できないのです。参加者が偶然に持ってくるあらゆる本を読んでいないといけないわけですから。

しかし、このように意図して開催することが難しい形式の読書会なのですが、実態として④文芸誌系テーマ本なしとなっている読書会は存在していると思います。どういうことかというと、②ビジネス系テーマ本なしとして開催されている読書会の一部が文芸系テーマ本なしとなってしまっている場合があるということです。

ビジネス系テーマ本なしの読書会には、本当に幅広い本を持ってきても構わないという読書会もあります。漫画や雑誌、中には文芸書を持ってきてもOKという読書会もあります。(表だって文芸書を断っている読書会の方が少ないかもしれません。)そうした読書会が、中身は④文芸系テーマ本なしになっているということがあるようです。

この読書会の特徴は既に述べた通りですが、主催側としてはとても難しいです。本当に本当に幅広く読書をしていないと盛り上がらない会となってしまうと思います。また、参加者も同様に幅広く本を読んでいて、他の参加者が紹介する文芸書を読んだ経験がないと、共感したり、話を広げたりが難しいと思います。

【サイト内のコンテンツの転載を禁止します】