1年で最も快適な季節となりました。今回も読書会を開催し、楽しい時間を過ごしました。
今回は「本の探し方」を解説したいと思います。
本の探し方:本は適当に選んでは勿体無い
さて、皆さんは1年間で何冊の書籍が出版されるか知っていますか?
書籍離れと言われていますが、出版点数は増加の一途をたどっています。1950年代は10,000点代だったのですが、現在では80,000点を超えています。2000年以降で見ても、年間出版点数は10,000点以上増加しています。
近年は、Amazonのお陰で中古書籍も気軽に買えるようになりました。そうした店頭に並んでいない過去の書籍も含めると、まさに星の数ほどの書籍が存在しています。
これは、とんでもない数字です。
読書会の参加者は、平均して月4冊の読書量です。なので、年間48冊を読んでいることになります。そうすると、48冊÷80,000冊=0.6%となります。その年に出版された新刊だけを読み続けても、0.6%しか読めません。
過去の書籍も含めて考えると、一生かけても0.01%も読むことができません。
だから、本は手当たり次第に読んではいけないのです。本は探して読んだ方がいいのです。
本の探し方:Amazonのレビューに物申したい
Amazonの功績は多大だと思います。多くの読書家がAmazonを利用されていると思います。
古本屋を探して回る手間がなくなったので、中古書籍が一気に身近なものとなりました。また、電子書籍も場所をとらず、画期的な便利さです。私も書籍の購入は、ほぼAmazonのみとなってます。
そして、本を探す時に、Amazonのレビューを参考にするという方も多いと思います。私もAmazonのレビューはチェックします。
ただ、このレビューが意外と厄介ものです。
日本の某ショッピングモールのレビューと違い、Amazonのレビューは良心的だと思います。明らかなステマもありますが、少数派だと思います。
しかし、このレビューが残念な結果を生むこともあります。
先日、とても面白い本に出会えた時のことです。その本は、執筆するのに時間もお金もかかるだろうなと思う良書でした。
もちろん、執筆の労力だけでなく、内容も素晴らしかったです。そして、労力がかかるため、同様の内容の書籍が他になく、とても貴重な本だと感じました。
ところが、レビューには残念なものが多かったです。
その本の内容を知ってる身からすると、「的外れでしょ」と思わざるを得ない酷評のレビューが多かったのです。
レビューを先に見て、この本を手に取らなかったら…と考えると、恐ろしいです。Amazonではレビュアーの力量がマチマチなので、レビューによって良書が埋もれてしまう残念な可能性があります。
本の探し方:キュレーターを見つける
私がオススメする本の探し方は、キュレーターを見つけることとです。
だだし、条件があります。それは、①信頼できる人である事と②自分のことをよく理解している人である事です。
①信頼できる人であるという条件は、わかりやすいと思います。
偉そうな言い方ですが、的外れなレビューが存在するのはレビュアーのレベルが低いからです。本当に不遜なことを書いて、大変恐縮です。
でも、「本当に内容を理解してるのかな?」というレビューが多々あります。この本に星1つだったら、多々ある普通の書籍は廃棄物扱いだろうなと思います。
なので、読書家で多くの書籍を知っており、知識・経験があって適切なレビューができるというのが、1つ目のキュレーターの条件です。
しかし、キュレーターを探す上で、本当のポイントは②自分のことをよく理解している人であるだと思います。
正直、①を満たす人は多数います。ネット上で探せば、①の条件を満たす著名人のオススメ書籍は無数に出てきます。
しかし、著名人がオススメしている書籍ではダメなのです。なぜなら、自分の状態がマッチしていないからです。
人は一人一人、前提知識も悩みも何もかもが異なります。だから、①の条件を満たす著名人オススメの書籍を読んでも、ピンとこないということが多々起きます。なので、自分のことをよく理解している人からのオススメが貴重なのです。
私は運良く、20代前半で①と②を満たす人と出会えました。お陰で数年間で数え切れないほどの良書と出会えました。①と②の条件を満たすキューレーターを見つける、これがオススメです。
本の探し方:読書会に参加する
身の回りに、キュレーターとなる人がいない人も多いと思います。そういう人には、読書会に参加することをオススメします。
読書会は、読書好きの人が多数参加しています。私が主催する20代読書会でも、毎月10冊以上読む参加者が珍しくありません。読書会では、そうした読書好きの参加者にオススメの本を訊くことができます。
そして、読書会に参加するのは非常にお手軽です。数百円の参加費で参加できます。読書意欲を喚起するにも最適な場です。
なかなか面白い本に出会えていない人は、ぜひ読書会に参加してみてください。
また、20代読書会のニュースレター配信を希望する方は、こちら
20代読書会の開催情報
日時:05月04日(水)19:30-22:00
参加者:10名(男性:5名、女性:5名 初参加:6名、リピーター:4名)
参加費:500円(会場での現金支払い)
会場:東京都中央区日本橋の公共スペース
アクセス:
東京メトロ半蔵門線水天宮前駅 6番出口 徒歩2分
東京メトロ日比谷線人形町駅 A2出口 徒歩5分
東京メトロ東西線茅場町駅 4a出口 徒歩10分
都営地下鉄浅草線 人形町駅 A5番出口 徒歩7分
20代読書会で紹介された本
夢を売る男
著者:百田 尚樹
イソップ寓話集
著者:イソップ
頼むから、ほっといてくれ
著者:桂 望実
仕事は楽しいかね?
著者:デイル・ドーテン
春琴抄
著者:谷崎 潤一郎
グレート・ギャツビー
著者:スコット・フィッツジェラルド
「これでいい」と心から思える生き方
著者:野口 嘉則
決めた未来しか実現しない
著者:本田 健
実践するドラッカー【行動編】
著者:佐藤 等、上田 惇生
58の物語で学ぶリーダーの教科書
著者:川村 真二
君はどこにでも行ける
著者:堀江 貴文
20代読書会参加者の感想
今まで自身が読んだことのないジャンルの本の話を聞くことができる。(28歳・男性)
普段読まないジャンルの本を知ることができた。(25歳・女性)
大量にある本の中から、実際に対面した人の意見を聞ける。(23歳・男性)
自分が普段読まないジャンルの本を知ることができた。(27歳・男性)
自分が普段読まない種類の本の話を聞けて、視野が広がった。(24歳・女性)
いい刺激になった。同世代の人がどういうことを見据えて動いているかが勉強になる。(25歳・男性)