今回も楽しく読書会を開催できました。参加者のみなさん、ありがとうございました!
起業家はSF小説を読め!
真っ暗にした部屋で、大型テレビの光がぼんやりと辺りを照らしている。目の前にあるローテーブルにコーヒーが置かれているが、それはもう冷めきっている。
映画を観ながらコーヒーを楽しもうと思っていたが、口をつけずに観入ってしまったのだ。その映画は最新のCGもなく、ファッションも80年代を想起させ、小物も古臭い。
それでも、これはSF映画の金字塔と言われた名作である。
「起業家はSF小説を読むべきだ」という記事を読み、その映画のことを思い出した。ちなみに、この映画はブレードランナーである。
本記事でも紹介されているが、ベン・ナラシンという起業家がSF小説スノウ・クラッシュを読んで、ビジネスの着想を得たという。このスノウ・クラッシュは、なんとPayPalの創業者であるリード・ホフマンやピーター・ティールにも影響を与えていたそうです。
そして、ベン・ナラシンは、SF小説について、このようにコメントしています。
この世界には3つのタイプのSF小説がある。駄作、駄作の続編、そして本格的なSF小説だ。最後のタイプのSF小説には未来の世界像が豊富に描かれている。その未来像のなかには、現在私たちが住んでいる世界ですでに実現しているものも多い。その未来像が多くのテック・スタートアップや世界レベルの起業家たちから参考にされ、彼らに影響を与えている。
な、なんと!SF小説は世界レベルの起業家にも影響を与え、ビジネスを生み出しているんですね。
ちなみに、DMM.comの創業者である亀山敬司氏もその一人だったようです。亀山敬司氏はバック・トゥー・ザ・フューチャーを観たことが転機になったそうです。当時はレンタルビデオ店を経営していましたが、映画のワンシーンからオンラインでの動画配信に確信を持ち、いまのDMM.comを立ち上げたそうです。
なんとも、まあ。たまたま観た1本の映画で、事業転換してしまうとは。SFの威力は絶大です。
ちなみに、わたしが観たブレードランナーにはアンドロイド(人造人間)が出てきて、ネクサスという名前が付いています。
この映画もある世界企業に影響を与えています。その世界企業って、どこだかわかりますか??
そうです。アンドロイドというOSを搭載し、ネクサスという名の付いたスマートフォンがありますね。
そう、googleです。ブレードランナーは、あのgoogleに影響を与えていたのです。ちなみに、原作の小説は「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」と言います。
また余談ですが、この小説は高城剛氏にも影響を与えています。そして、高城剛氏は「空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか?」というタイトルでドローンという未来についての本を書いています。
残念ながら、わたしもSF小説に詳しくありません。これから読書会でオススメのSF小説を聞いて、読みたいと思います。
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20代読書会の開催情報
日時:10月09日(日)09:30-12:00
参加者:21名(男性:10名、女性:11名 初参加:7名、リピーター:14名)
参加費:500円(会場での現金支払い)
会場:東京都中央区日本橋の公共スペース
アクセス:
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東京メトロ日比谷線人形町駅 A2出口 徒歩5分
東京メトロ東西線茅場町駅 4a出口 徒歩10分
都営地下鉄浅草線 人形町駅 A5番出口 徒歩7分
20代読書会で紹介された本
21世紀を生き抜く3+1の力
著者:佐々木 裕子
発達障害の自分の育て方
著者:岩本 友規
青春漂流
著者:立花 隆
9・11テロの超不都合な真実
著者:菊川 征司
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著者:エラ・フランシス・サンダース
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著者:垣根 涼介
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まんがでわかる 7つの習慣
著者:フランクリン・コヴィー・ジャパン
君はどこにでも行ける
著者:堀江 貴文
20代読書会参加者の感想
自分の読書量の足りなさに気づいた。自分が今まで触れてこなかった分野の本を知れた。(29歳・女性)
業界とわず、色んな方のお話が聞けて楽しかったです。(24歳・女性)