今回も楽しい読書会となりました。今回は「生産性」がテーマになりましたので、読書の生産性を考えてみます。
読書家が陥りやすい生産性の罠
「生産性」って、一体なんでしょうか?
最近では伊賀泰代氏が「生産性」というそのままのタイトルの本を書かれています。同時に、ちきりんの名前でも「自分の時間を取り戻そう」で生産性について語っています。
その本の中で、日本人は生産性という概念に疎いと書かれています。
どういうことか説明する前に、まず生産性の定義を説明します。
伊賀泰代氏いわく、生産性=アウトプット÷インプット、と定義しています。
アウトプットとは、得られる成果です。そして、インプットとは、投入した資源(お金、時間、労力etc)です。
つまり、同じ結果が得られる場合、インプットが少なければ少ないほど生産性は高いということになります。逆に、同じインプットであれば、アウトプットが大きければ大きいほど生産性が高いということになります。
そう考えた時、日本では一般的な残業は生産性が高い行為なのでしょうか?
答えは、一概には言えません。
仮に、業務時間8時間で得られる成果が80だった場合、生産性は10となります。そこで、2時間残業をして、アウトプットが20増えれば、生産性は10(=[80+20]÷[8h+2h])のままです。
ところが、アウトプットが10しか増えなければ、生産性は9(=[80+10]÷[8h+2h])となり、下がってしまいます。そして、残業の多くは、このようになってるはずです。
しかし、日本人の多くは、この生産性という概念を持っていません。そのため、アウトプットが80から90に増えたと満足しています。
これが、伊賀泰代氏の言う、日本人が生産性という概念に疎いと言う所以です。
そして、わたしは同じことが読書にも言えると思います。読書はインプットにあたります。時間とお金をかけて、読書というインプットをします。
ところが、ほとんどの人がアウトプットを意識していません。読書で得た知識や概念を、何にも活かしていないというととです。
そうすると、読書家であればあるほどインプットが大きくなりますので、生産性が下がります。なんとも、もったいない現象です。
読書の生産性を高める6つの方法
そこで、読書の生産性を高める6つの方法を紹介したいと思います。
生産性とは、アウトプット(成果)÷インプット(お金、時間、労力etc)のことでした。
そのため、生産性を上げるには、2つの方向性があります。1つはインプットを減らすこと。もう1つはアウトプットを増やすことです。では、それぞれの方法を紹介します。
1.インプットを圧縮するには?
①読書スピードをUPして時間を圧縮する
ダラダラと読んでいては、時間がかかって生産性が下がります。読書スピードをUPさせるコツは、まずは意識することです。それだけでも、50%UPで読めます。
②中古本を買って書籍代を圧縮する
Amazonやブックオフオンラインを活用すれば、新品の半額以下で書籍を購入できます。中古本ならコストを半分以下にできて、品質は変わりませんので、生産性はグッと高まります。
③つまらない本は読まず、労力を圧縮する
つまらない本に時間とお金をかけないために、2つの方法があります。
-途中でも、中断して読むのをやめる
–読書会でキュレーションして、面白い本のみを買う
2.アウトプットを増やすには?
①仕事で使って成果を上げる
これが1番わかりやすいアウトプットです。読書で課題を解決できれば、読書の楽しさに目覚めることになります。
②読む前に目的を明確にして、学びを多くする
読み始める前に、その本を読む目的を明確にします。そすうると、その目的に合致した箇所に目がいくようになります。背表紙に大きめのポストイットを貼って、目的を書き込んでおくといいでしょう。
③読書会で発表して、学びを定着させる
分かったつもりになっていても、本当は分かってない。発表して言葉にしてみると、自分の理解度を測ることができます。読書会で発表すると、記憶に定着して学びが深くなります。
ということで、わたしも生産性を意識した読書を行なっていきたいと思います。皆さんも、ぜひ考えてみてください。
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20代読書会の開催情報
日時:12月07日(水)19:30-22:00
参加者:8名(男性:6名、女性:2名 初参加:2名、リピーター:6名)
参加費:500円(会場での現金支払い)
会場:東京都中央区日本橋の公共スペース
アクセス:
都営地下鉄浅草線宝町駅 A1出口 徒歩6分
東京メトロ有楽町線新富町駅 2番出口 徒歩7分
東京メトロ銀座線新京橋駅 1番出口 徒歩7分
20代読書会で紹介された本
あした死ぬかもよ?
著者:ひすいこたろう
自分の時間を取り戻そう
著者:ちきりん
得点力を鍛える
著者:牧田 幸裕
シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略
著者:レイチェル・ボッツマン
99%の会社はいらない
著者:堀江 貴文
行動科学を使ってできる人が育つ! 教える技術
著者:石田 淳
20代読書会参加者の感想
知らないことを知れる、共有できるのがとても有意義。(25歳・女性)
久しぶりに来ました!楽しかったです!(31歳・男性)
普段あまり読まないジャンルの本の話が聞けておもしろかった。(25歳・女性)