
今回の読書会では、本を読むメリットがテーマとなりました。そこで、読書会で読書好きになる理由を解説してみたいと思います。
読書病に感染する!?ミラーニューロンの働き
人間には、他の霊長類と異なる脳の働きがあります。それは、1999年マカクザルを使って存在を証明したミラーニューロンです。
ミラーニューロンとは何か、皆さんご存知ですか?まず、定義から説明しましょう。
霊長類などの高等動物の脳内で、自ら行動する時と、他の個体が行動するのを見ている状態の、両方で活動電位を発生させる神経細胞である。 他の個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように”鏡”のような反応をすることから名付けられた。
噛み砕いていうと、他人の行動や感情を自分の体験のように感じること、です。
例えば、あくびをしている人を見ると、自分もあくびをしてしまいます。これはミラーニューロンの働きです。
他にも、サッカー観戦をして興奮するのは、サッカー選手の興奮が伝染しているから、と言われています。
もちろん、応援しているチームがピンチであったり、チャンスであったりするから盛り上がるわけです。でも、それは応援チームの選手の興奮が伝染しているということなのです。
さらに、野球のデットボールを観てしまうと、多くの人が顔をしかめて痛がります。もちろん、観客はデットボールを受けたわけではありません。でも、ミラーニューロンの働きにより、自分もデットボールの痛みに共感してしまうのです。
すでに皆さんお気づきだと思いますが、このミラーニューロンの働きは、意図して使えばものすごい能力を発揮します。
例えば、モデル体型になりたい人は、モデルの人と時間を共有することで本当にモデル体型になれるということだからです。
なぜなら、時間を共有することで、モデルの人の美意識、食生活、生活習慣が伝染するからです。そして、意識が変わった結果、徐々に体型も変化していきます。
読書会で読書好きになる理由
とても印象に残っている参加者の方がいます。
地方から転勤で、東京に引っ越してきた人です。実は過去に教科書以外の本を読んだことがないという方でした(笑)
その状態で、読書会に参加してしまう行動力が凄いです…(笑)
でも、わたしが驚いたのは、その後の半年間で数十冊の本を読んだということです。あっという間に読書家になってしまったのです。
毎週のように読書会に参加しているうちに、気づいたら家が本だらけになったと話してました(笑)
そこには、ミラーニューロンの働きがあったのだと思います。読書会に参加して読書好きな人の感情が伝播したのだと思います。
なので、苦もなく気づいたら読書家になっていたということが起きたのです。
逆に言えば、読書好きと時間を共有することなく、読書を習慣づけるのは非常に苦痛だと思います。
もっと読書をしたいなと考えている方、ぜひ読書会に参加してみてください。
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20代読書会の開催情報
日時:02月04日(土)09:30-12:00
参加者:13名(男性:5名、女性:8名 初参加:4名、リピーター:9名)
参加費:500円(会場での現金支払い)
会場:東京都中央区日本橋の公共スペース
アクセス:
東京メトロ半蔵門線水天宮前駅 6番出口 徒歩2分
東京メトロ日比谷線人形町駅 A2出口 徒歩5分
東京メトロ東西線茅場町駅 4a出口 徒歩10分
都営地下鉄浅草線 人形町駅 A5番出口 徒歩7分
20代読書会で紹介された本
本を読む人だけが手にするもの
著者:藤原 和博
フィルターバブル──インターネットが隠していること
著者:イーライ・パリサー
図書館に訊け!
著者:井上 真琴
21世紀を生き抜く3+1の力
著者:佐々木 裕子
女はすべからく結婚すべし
著者:島田 裕巳
20代読書会参加者の感想
自分が読む機会のない本や価値観、物の見方に触れることができ、勉強になった。(25歳・男性)