
フィンテックって何?
フィンテックは、IT技術(テクノロジー)と金融(ファイナンス)の造語です。そして、その意味はITを使った金融サービスという意味です。
しかし、どんなサービスにもITはつきものです。
そもそも、ATMだってITだし、オンラインバンキングだってITです。それらもフィンテックなのかい?と言うと、違います。
フィンテックは、既存の金融システムを壊すようなサービスを指しています。
その意味を知るには、フィンテックの歴史を知る方が早いです。フィンテックの始まりは、2008年のリーマンショックです。
あのリーマン・ブラザーズの破綻に始まり、世界的に金融業界は大打撃を受けました。そして、多くの若く優秀な人材が解雇となったのです。
その若くて優秀な人材が金融業界での知識や経験を持って、他の業界に移っていきました。そこで、既存の金融システムの歪み
を狙ったサービスを数多く立ち上げることになりました。
これらを総称して、フィンテックと呼ばれています。
そのため、フィンテックの始まりはアメリカが中心です。ところが、そのフィンテックの革命は世界中に広がっています。
そして、途上国でも広まっています。しかも、日本にあるような既存の金融システムと飛び越して広がっているのです。
例えば、銀行口座は持っていないが、モバイルウォレットは持っているというような広がり方です。
モバイルウォレットの代表と言えば、Mペサです。日本で類似のサービスといえば、LINEペイでしょうか。Mペサはアフリカなどで一般的に使われています。そして、アフリカでは、給与の支払いもMペサで行なっているそうです。
日本で言えば、銀行口座ではなく、LINEペイに給与が振り込まれてくるような感覚です。これがアフリカでは一般的なのです。本当にすごいです…。
まとめるとフィンテックとは、ITを使った金融サービのこと。ただし、既存の金融システムを破壊するような新サービスを指すということです。
フィンテックで「海外送金」は死語になる
300倍
これ、なんの数字でしょうか?
実はフィンテックへの投資額の差です。日本と世界を比較した数字です。年間で日本は50億、世界は1兆5000億の投資がされました。
その結果、ゴールドマンサックスの米国本社では600人のトレーダーが、2人になっています。そして、従業員の3割がエンジニアになったのです。
日本では、フィンテックによる変化を感じにくいですが、世界は確実に変化しています。
その中で、ある中国人の友人にこんな話を聞きました。
「春節のお年玉をWeChatでもらった」
WeChatとは中国でメジャーなアプリで、日本でいうLINEです。その友人は日本に在住しており、春節も中国に帰りませんでした。そのため、親戚からお年玉をWeChat経由でもらったと言うのです。
そのお年玉が、国境を越えてきたという感覚はありません。銀行口座を経由すれば、海外送金ということになり数千円の手数料が発生します。
しかし、インターネットで繋がった世界に国境はありません。国内送金なのか、海外送金なのか、区別もないです。
海外送金ってなに?近い将来、フィンテックがそんな世界を作るんだろうなと思わされました。
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日時:02月11日(土)09:30-12:00
参加者:14名(男性:8名、女性:6名 初参加:4名、リピーター:10名)
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20代読書会で紹介された本
僕の場所
著者:隈 研吾
毒になる親 一生苦しむ子供
著者:スーザン・フォワード
フィンテック
著者:柏木 亮二
やり抜く力 GRIT
著者:アンジェラ・ダックワース
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著者:最果 タヒ
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著者:中野・ジェームズ・修一
大前研一「ビジネスモデル」の教科書
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著者:ノバク・ジョコビッチ
20代読書会参加者の感想
いろんな本の話が聞けてよかった。また本の紹介から広がる話も面白かったです。(27歳・男性)
視野が広がる。(25歳・男性)