
GWの終盤にも関わらず、多くの方にご参加いただきました!ありがとうございました。
今回は「LIFE SHIFT」をピックアップして、20代読書会in東京の様子を紹介したいと思います。
LIFE SHIFTはリンダ・グラットン氏が書かれた本で、素晴らしい内容です。
前作のWORK SHIFもベストセラーになりましたが、今回のLIFE SHIFTもベストセラーになっています。
そのLIFE SHIFTに、20代が不安を感じる理由と解消する方法が書かれていましたので、紹介していきます。
20代読書会in東京の様子
みなさん、不安を感じてますか?
今の仕事に不満があり、何かを探している人
将来に不安があって、仕事以外にも幅を広げたい人
仕事は楽しいが、10年後は見通せない人
etc
いろんな20代の方がいると思います。でも、共通しているのは何かしらの「不安」を抱えているということです。
社会も大きく変化しているし、新しいテクノロジーも次々に出てきてます。
40代、50代の先輩を見ても…、ああいう感じにはなりたくないと思っている人ばかりです。猛烈に頑張って、課長になりたい!とか部長になりたい!と燃えてる人にも会ったことがありません。
人生のロールモデルがおらず、悩んでいる人が多いと思います。
なぜ、20代は悩んでいるのでしょうか?
昔の若者よりもエネルギーがなくなってしまったんでしょうか?
草食男子という言葉も出てきましたが、覇気のないやる気のないダメな20代が増えたんでしょうか?
もちろん、そんなことはありません(笑)
今の時代だって、すごい20代はゴロゴロいます。とんでもない成果を出す人はたくさんいます。
多くの20代が不安を感じるのには、実は3つの理由があります。
この理由を知ることは、とても大切です。なぜなら、理由が明確になれば、不安を解消する解決策も浮かび上がってくるからです。
読書会in東京 20代の不安①
長寿化
不安になる1つ目の理由は、長寿化です。
みなさん、2045年に日本人の平均寿命が何歳になるか知ってますか?
2045年には平均寿命が100歳を超えると言われています。
あと、20年弱ですから、2045年を迎える頃には、今の20代は40代になっていると思います。その時に、平均寿命が100歳を超えるのです。
つまり、今の20代も間違いなく100歳を超えて生きていくということです。
そのときに、今までと同じ生き方で大丈夫なのか?と不安を感じる人が多いのだと思います。
LIFE SHIFTの中でロンドン大学MBAコースで実施しているワークが出てきます。
それは、何歳まで働けば引退できるのか?というワークです。このワークを解くと、答えは87歳となります。
87歳まで働く!?
にわかには信じられないと思います。ロンドン大学MBAコースの授業でも、このワークを解かせると静まり返るらしいです(笑)
でも、よく考えて見てください。
平均寿命が70代のとき、定年は60歳だったわけです。そう考えると、平均寿命が100歳を越えれば、定年が90歳になっても不思議ではありません。
これが1つ目の不安の正体です。
読書会in東京 20代の不安②
社会の制度設計
不安になる2つ目の理由は、社会の制度設計です。
すでに述べましたが、われわれの寿命は100歳を超えていきます。そして、日本はもはや高齢化社会ではありません。高齢社会を通り越し、超高齢社会に突入しています。
もちろん、われわれが50代、60代と人生の折り返し地点に達したとき、高齢者の割合は一層高まってます。
とんでもない事態です。超高齢社会の次はなんて呼ばれるんでしょうか?ハイパー・ウルトラ・アルティメット高齢社会にでもなるのかな…
ただ、この現象に対し、国も対策を考えているみたいです。
先日、講演会で知りましたが、高齢者の定義を65歳から75歳に引き上げることを検討しているそうです。
そうすると、高齢者にカウントされる人が減ります。その結果、高齢者の割合が減ります。
いやあ、めでたし、めでたし!!
…って、なんてめでたい対策なんでしょうか(笑)
本当のところ、根本的な解決策は何もないのが実情です。
20歳の若者を増やすには、いま赤ちゃんを増やしても20年かかります。赤ちゃんを簡単に増やすこともできなし、増やしても時間がかかります。
なので、人口問題に即効性のある解決策など、存在してないのです。
その中で、日本の制度設計は50年前に行われています。
人口増加を前提とした国民皆保険と年金制度が、今も存続しています。そして、老後の生活の支えとなっています。
当たり前ですが、人口減少社会では保険も年金も維持できません。そして、保険や年金だけでなく、様々な制度に歪みがでてきます。
そうすると、今まで正解だった選択肢が正解ではなくなります。
その中で、今まで通りに大学を出て就職して出世していくという選択肢は、果たして正解のままなのでしょうか?不安になりますよね?
これが2つ目の不安の正体です。
読書会in東京 20代の不安③
ロールモデルの不在
最後の不安の正体が、ロールモデルの不在です。
20代の身の回りに、ロールモデルがいないという現象が起きています。普通に会社勤めをしていると、先輩、同僚、取引先の人くらいしか出会う人がいません。
しかし、その中に「こうなりたい!」と思えるような人がいないのです。
学生時代なら部活の先輩に憧れたり、先生に憧れたり、TVの中の人に憧れたりしたのだと思います。わたしも中学、高校、大学と常に目標となる人がいました。
ところが、社会に出て、期待に胸膨らましていたわけですが、すぐに張りのない生活になってしまいました。なぜなら、入社5年目、10年目の人を見ても、憧れを抱くことがなかったからです。
そして、すぐに気づくことがあります。それは、給料と勤務地が決まると、人生の幅も決まってしまうということです。
例えば、四ツ谷勤務としましょう。そうすると、丸ノ内線と南北線が通っています。
このとき、ファミリー用の賃貸を借りるとなると、選択肢は多くありません。
①丸ノ内線で杉並区の方面に探す
②丸ノ内線は副都心線直通なので、沿線の埼玉で探す
③南北線は埼玉高速鉄道直通なので、沿線の埼玉で探す
この3つくらいだと思います。夫婦共働きなら、お互いの勤務地の中間という選択肢もあると思います。
あとは、家の値段、教育費、車の有無、保険の値段etcの選択をするだけです。旅行にたくさんのお金を使う場合は、どこかを節約することになります。
これが、わたしの言う人生の幅です。
40代、50代の上司を見て、「自分もこの幅の中に入るのか」と考えたときに、ワクワクしない人が多いのだと思います。
つまり、自分もこうなりたいと思えるロールモデルがいないわけです。
これが3つ目の不安の正体です。
これらの不安に対する解決方法は、LIFE SHIFTで3つ紹介されています。ポートフォリオワーク、インディペンデントプロデューサー、エクスプローラーの3つです。
詳細は、ぜひ本書を読んでみてください。
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20代読書会in東京の開催情報
日時:05月06日(土)09:30-12:00
参加者:24名(男性:19名、女性:5名 初参加:4名、リピーター:20名)
参加費:500円(会場での現金支払い)
会場:東京都中央区日本橋の公共スペース
アクセス:
東京メトロ半蔵門線水天宮前駅 6番出口 徒歩2分
東京メトロ日比谷線人形町駅 A2出口 徒歩5分
東京メトロ東西線茅場町駅 4a出口 徒歩10分
都営地下鉄浅草線 人形町駅 A5番出口 徒歩7分
20代読書会in東京で紹介された本
LIFE SHIFT
著者:リンダ・グラットン
ぼくは愛を証明しようと思う。
著者:藤沢 数希
蜜蜂と遠雷
著者:恩田 陸
空飛ぶタイヤ
著者:池井戸 潤
選択の科学
著者:シーナ・アイエンガー
チーズはどこへ消えた?
著者:スペンサー・ジョンソン
鬼速PDCA
著者:冨田 和成
20代読書会in東京参加者の感想
トップレベルの野球選手が短期に成長できた理由が少しわかった。(24歳・男性)
同じ本の紹介でも、人が違うだけで感じ方や考え方が異なり、おもしろかった。(30歳・男性)
新しい本を知れた!(24歳・男性)