
20代読書会in東京の様子
今回は「人選力」という本の内容をシェアしたいと思います。
エゴンゼンダーとう世界最大の人材会社のフェルナンデス・アラオス氏の著書です。この本は人選力(優秀な人材を見出し、獲得・登用し、活躍させる)について書かれた本です。
まず、最初にとても興味深い事例を紹介していただきました。
伝説の経営者と呼ばれ、世界で最も著名な経営者であったGE社のジャック・ウェルチ氏についてです。
ジャック・ウェルチ氏を少し紹介させていただくと、同氏は20世紀最高の経営者を評され、年収100億あったと言われています。創業者ではなく、年収100億は異例中の異例だと思います。
その経営手法で有名なのは、①リストラ、②M&Aです。つまり、いまアメリカ式の経営として定着している代表的な手法を実践したのがジャック・ウェルチ氏なのです。
そして、世界でNo1になれない事業からは撤退するという方針を貫いたことでも有名です。
それでは、みなさん、ジャック・ウェルチ氏はなぜ突出した成果を上げることができたと思いますか?
答えは、この人選力にあります。
意外にもジャック・ウェルチ氏は「仕事の50%は人材」であったと書かれていました。あんなにリストラしまくってたのに…(笑)
でも、実際には世界各国を周り、社員と直接コミュニケーションを取り、その人がどこでなら活躍できるか?を考えていたそうです。
そして、この「人選力」の中に20代の人にとって、とても素晴らしいアドバイスが書かれていました。
そのアドバイスとは、
20代は能力開発の時間
30代はキャリアの選択
ということです。
20代は能力開発の期間なのです。
前回の開催レポートでも書きましたが、日本では「新卒採用」という概念があります。そのため、就職活動というものが存在し、皆が一斉に働き出します。
しかし、就職活動は世界中で日本だけの現象です。
世界では新卒も中途も区別なく、採用されていきます。いまは終身雇用もなく、年功序列もなくなっています。
なので、昔のキャリアプランは一度捨てて、自分の人生やキャリアを考えた方がいいと思います。
その中で、20代を能力開発に使うことは、とてもいい判断だということです。もちろん、就職するな!って意味ではないですけどね。
20代で磨くべき能力は何か?
これは、リーダーシップです。
では、リーダーシップを養うために、リーダーとなるためには、何が必要なんでしょうか?
2つのことが必要だと言われています。
1つ目は、矢面に立って責任を取ること
2つ目は、背景を理解すること
この2つです。この2つを、1つずつ解説していこうと思います。
まず、矢面に立つことに関してですが、先日NewsPicksで矢沢永吉氏の面白インタビューが掲載されていました。矢沢永吉から若者たちへ。「人の上に立つ、ということ」という記事で、一部を引用させていただきます。
僕も最初は、なにかを決めなければいけない時に、「おいおい。俺の顔ばかりみるなよ」と思っていました。でも、人の上に立つという気持ちが固まったからこそ、矢沢はここまで来られたんだと思います。
いい言葉です。リーダーシップを体現した言葉だと思います。
最初から大きな責任を取る必要はありません。小さな責任からでも大丈夫なので、少しずつ取れる責任の大きさを拡大していくことが大事です。
例えば、飲み会や旅行の幹事をするのも1つのリーダーシップだと思います。4、5人の旅行であっても、段取りを決めて幹事をすると、結構面倒臭いです(笑)
一人一人わがままを言うし、想定通りの行動もしないし、何かわからないことがあったらすぐ聞いてきて…、みたいなことが起きると思います。
でも、この面倒臭いことに対応していくうちに、リーダーシップが身についていきます。
そして、次に背景を理解することです。
これは上司から言われたことを鵜呑みにしないという意味です。鵜呑みにしないというのは、反発しろということではありません。
自分よりも経験がある上司の判断は、大抵は正しいです。ところが、正しいからといって、その判断に従っているだけではダメです。
なぜ、そのような判断になるのか?を質問し、理解することがとても大切です。
なぜなら、いま対応している問題と、まったく同じ問題は2度と起きないからです。そのため、鵜呑みにしているだけでは、自分の判断で問題を解決する力が身につかないのです。それでは、リーダーにはなれません。
上司の判断の背景にある考え方を理解して、初めての事象・問題に対しても自分の判断で対処できるようになる必要があります。そうすると、リーダーシップを発揮できるようになります。
①矢面に立って責任を取ること、②背景を理解すること
この2つを通じて、ぜひリーダーシップを身につけてください。そうして20代を能力開発に使っていると、30代で素晴らしいキャリアの選択ができると思います。
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20代読書会in東京の開催情報
日時:05月27日(土)09:30-12:00
参加者:26名(男性:13名、女性:13名 初参加:10名、リピーター:16名)
参加費:500円(会場での現金支払い)
会場:東京都中央区日本橋の公共スペース
アクセス:
東京メトロ半蔵門線水天宮前駅 6番出口 徒歩2分
東京メトロ日比谷線人形町駅 A2出口 徒歩5分
東京メトロ東西線茅場町駅 4a出口 徒歩10分
都営地下鉄浅草線 人形町駅 A5番出口 徒歩7分
20代読書会in東京で紹介された本
すべての教育は「洗脳」である
著者:堀江 貴文
サピエンス全史
著者:ユヴァル・ノア・ハラリ
人選力
著者:フェルナンデス・アラオス
2035年の世界
著者:高城 剛
キリンビール高知支店の奇跡
著者:田村 潤
アマゾンと物流大戦争
著者:角井 亮一
好きなようにしてください
著者:楠木 建
人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。
著者:千田 琢哉
20代読書会in東京参加者の感想
本の紹介の仕方が人それぞれで、楽しくお話し聞けました。(28歳・女性)
色々な分野の本を知ることができて、勉強になりました。(27歳・女性)
私が知らない言葉に触れる機会がたくさんあった。(22歳・女性)
社会人になって本を読む時間がへると自分の好きな本・興味のある本しか読まなくなってしまうので、知らない本を紹介してもらえるのはありがたかったです。(24歳・女性)
知らない本も多く、刺激になりました。(25歳・女性)