「続ける習慣」で成功の差は習慣の差だと理解した!!

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続ける習慣

初版:2010年11月20日
出版社:日本実業出版社
著者:古川 武士

続ける習慣で成功の差は習慣の差だと理解した!!

人は習慣によってつくられる
優れた結果は、一時的な行動ではなく習慣からうまれる

アリストテレスの言葉です。シビれます!

優れた結果は、習慣から生まれる。つまり、成功の差は習慣の差ということです。

アリストテレスに、ここまで言わせる「習慣」です。どうやら習慣には魔法があるようです。ここで、本書から、その習慣の定義を引用したいと思います。

習慣化とは「自分が続けたいと思っていることを、意思や根性に頼らず、毎日の歯磨きのように楽々続く状態に導くこと」です。つまり、行動が自動的に継続されている状態を保つのが「習慣化」なのです。
みなさんの中で、毎日歯磨きを続けるのに苦痛を感じるという人はいないでしょう。これは歯磨きに限ったことではないです。運動、片付け、食事制限、節約、日記、勉強、早寝早起きなども、習慣化してしまえば、すべてストレスなく自然に続けることができるのです。

つまり、習慣とは、意思や根性に頼らず、毎日楽々続く行為のことなのです。

ということは、自分が望む行為を、習慣化できるすべを身につけてしまえば、無敵なんではないでしょうか?

実際に無敵のようです。著者が、その実体験を紹介してくださっています。

本書のタイトルは『30日で人生を変える「続ける」習慣』とつけましたが、私は、よい行動を続け、習慣化していくことが、人生を変えると考えています。
私自身、つい5年前は仕事もプライベートもうまくいかない状態でしたが、52の習慣を身につけた結果、今では自分の会社を設立し、自由に大好きな仕事をし、充実した私生活を送り、経済的、精神的にも充足感にあふれる人生を手にすることができました。

いやあ、本当にすごいです。では、習慣化することで、なぜこんなにも結果が出るのでしょうか?

20代読書会_朝活3

その理由が、こちらです。

私にとって、習慣を身につけるというのは、まさにこの「複利運用」のイメージです。
30日かけて身につけた「よい習慣」が、あなたにとっての「元本」になります。それを単純に積み重ねていくのではなく、「複利」で運用することで、いつの日か爆発的なリターンにつながるのです。
また、「習慣化メソッド」で身につける習慣は、1つではなく、複数、身につけていただきたいと思っています。仮に毎月1つずつ、よい習慣を身につけることを5年続ければ、60のよい習慣があなたに備わります。
このように「複数」身につけたよい習慣が、「複利効果」を生み出し、あなたの人生をガラリと変えてくれるのです。

習慣には複利の効果がある

素晴らしいですね。望ましい習慣を毎月1個ずつ身につけていくと、1年後には12個、2年後には24個、3年後には36個となります。

何もしないで過ごした場合と、36個もの望ましい習慣を身につけた場合を考えてみてください。そのは、もちろん雲泥の差となります。

ただし、ここで注意が必要なポイントが2つあります。

習慣には種類があります。そして、種類によって習慣化にかかる時間が異なります。これが、1つ目のポイントです。

そして、どんな習慣を身につけるべきか?をどう選ぶか?が2つ目のポイントです。この注意点を、1つずつ見ていきましょう。

習慣化のポイント①

習慣は、行動と身体、そして思考の3種類に分類できます。そして、それぞれ習慣化にかかる時間が異なります。

それらを分類すると、以下のようになります。具体例とともに見てください。

行動習慣
・期間:1ヶ月
・勉強、日記、片付け、節約など

身体習慣
・期間:3ヶ月
・ダイエット、運動、早起き、喫煙など

思考習慣
・期間:6ヶ月
・論理的思考力、発想力、ポジティブ思考など

はい、なんとなく分かりましたでしょうか?

最長のものは、思考習慣で6ヶ月かかります。よく性格やマインドを変えることは難しいと言われますが、その所以がこれです。

読書習慣

ここで、わたし流ですが、身体習慣と思考習慣の身につけ方を紹介しておきたいと思います。

まず、根性で続けるのは無理です。3ヶ月も6ヶ月も長すぎます。根性では続きません(笑)

そこで、身体習慣や思考習慣を、一旦行動習慣にブレイクダウンします。そして、行動習慣として習慣化することをオススメします。

例えば、姿勢矯正をしたいと考えたとします。姿勢ですから、もちろん身体習慣です。で、いきなり姿勢を意思の力で矯正するのは無理です。まず、行動習慣に落とすのです。

わたしなら、朝起きたら、頭・背中・お尻・かかとを壁につけて、10秒過ごす、という行動習慣を身につけるようにします。

行動習慣であれば、1ヶ月で身につきます。そして、行動習慣が身についたら、それを3ヶ月継続するのです。そうすると、行動習慣が身体習慣のレベルに落とし込まれてくるのです。そして、実際に姿勢がよくなります。

そうしたら、あと3ヶ月頑張ってみてください。もう3ヶ月経った頃には、猫背になっていると気持ち悪いというマインドになります。つまり、思考習慣にも発展してくるのです。

これが、身体習慣や思考習慣の身につけ方です。

そして、わたしは行動習慣も逆に身体習慣や思考習慣のレベルにまで落とし込むべきだと考えています。

なぜなら、行動習慣は1ヶ月で身につけられますが、それは1ヶ月で消えていくということも意味しています。

1ヶ月間早起きを継続して習慣化したとします。ところが、3ヶ月目で気を抜いてしまうと、1ヶ月で見事に早起きの習慣はなくなってしまうのです。

ところが、6ヶ月間継続できれば、遅く起きることに罪悪感を感じるようになります。これは早起きが思考習慣になっているからです。

そして、ここまでくれば早起きの習慣を崩すには、6ヶ月かかることになります。なぜなら、思考習慣を変更しなければならないからです。

なので、すべての行動習慣は身体習慣と思考習慣にまで落とし込むと、なかなか崩れなくなると思います。

習慣化のポイント②

習慣の中には、すぐ結果になるものと、すぐには結果にならないものがあります。

本書には、このようなことが書かれていました。

習慣も同じで、すぐに結果が望めるものもあれば、3〜10年後に結果が出るものもあります。豊富な収穫を得た農夫と同様、中長期も視野に入れて、様々な習慣の種をまいておきたいものです。
そのためには、5年後、10年後、どんな人間になりたいのか、どんな夢を手に入れたいのか、仕事でどんな成果を手にしたいのかを明確にしておきましょう。長期ビジョンが明確になれば、自ら手にすべき習慣(どんな作物を育成するか)も決まってきます。

ここでのポイントは、逆算して考えるということです。

つまり、習慣化したらよさそうなものを思いつく順に身につけていくのは、よくないということです。

そうではなく、まず理想の未来像から考えるべきなのです。そして、その理想像に近づく習慣を挙げて、計画的に習慣化していきましょう。

すぐ結果になる習慣(A)と結果にならない習慣(B)を割合で考えると、A:B=8:2くらいが適切だと思います。

毎月1つずつ習慣化してくことを考えれば、1年で10個はすぐ結果になる習慣です。でも、2個か3個はすぐ結果にならない習慣にするといいと思います。

ちなみに、すぐ結果にならない習慣の代表例は、読書だと思います。

毎月10冊読書をするようになったからといって、年収が倍になるわけではありません。でも、5年後、10年後を考えてみてください。

読書習慣のある人とない人では、雲泥の差ができているでしょう。

このすぐ結果にならない習慣は、目先で差が出ない分、差が出始めた時には取り返しがつかない習慣です。

ぜひ、皆さんも未来から逆算して、習慣を身につけていってください。

初版:2010年11月20日
出版社:日本実業出版社
著者:古川 武士

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