
初版:2007年8月15日
出版社:ディスカヴァー21
著者:喜多川 泰
手紙屋は、こんな人にオススメ
1.就職活動中の人
2.転職・独立を考えている人
3.人生の目的に悩んでいる人
手紙屋の内容
1.就職活動中の主人公と、手紙屋との文通
2.文通を通じて成長し、人生の目的を見つけていく物語
手紙屋で、成功する人としない人の違いがわかった!!
ここに、成功する人と、成功できない人の考え方の相違があります。
失敗する人は、『才能』を頼りに夢を叶えようとするのです。別の言い方をすれば、”自分が成功できることは何か?”を考えているわけです。
実は、この人たちは大きな勘違いをしています。成功は才能によって得るものだ、という勘違いです。残念ながら、これは間違いです。
なぜなら夢を叶えた人は誰一人として「才能があったから成功できた」とは言わないのですから。
一方で、成功した人は『情熱』を頼りに夢を叶えようとしています。
別の言い方をすれば、”何をやれば成功できるか”ではなく、”自分がどうしてもやりたいことは何か”を考えているということです。
夢を実現したすべての人がこの方法を使ったのです。長い期間をかけて情熱を持って行動を続けた人が夢を叶えることができなかったなどということは、起こりようのないことなのです。
自分がどうしてもやりたいことは何か?
これは、成功するための手段の話をしているわけではありません。
A事業をしたいのか、B事業をしたいのかの選択の話ではないということです。
こういう人になりたい。こういう生活をしたい。こういうものを手に入れたい。
などといった、どんな成功をしたいか?の話です。
成功の形は人それぞれです。
その自分にとっての成功に情熱を傾け、行動することが大切だという意味だと思います。
その手段となる仕事にいいも悪いもないですし、面白いも面白くないもありません。
なぜなら、いい仕事に決まってますし、面白いに決まっているからです。
自分が望む成功が手に入る仕事が「悪い」なんてことありますか?まして、面白くないなんてことはないでしょう。
自分がどうしてもやりたいことは何か?
つまり、自分がどんな成功をしたいのか?が決まったら、次に考えることがあります。
はい、その次に考えることが本書にわかりやすく書かれていました。
人生は思いどおりにいかないと悩んでいる人の多くは、”○○大学に合格したい”という目標を天秤の片方の皿に載せたときに、もう片方の皿に”お賽銭1000円”を置こうとしています。
これでは釣り合いません。少ないという意味ではないですよ。置くものを間違えています。
あなたはこの話を笑うかもしれませんが、誰もが頭の中に天秤を用意して考えてみると、こういう異質なものを置こうとしているという反省があるはずです。
もちろんこの場合は、反対の皿に”勉強する”という努力を載せる必要があります。そして問題なのはその量です。
足りなければ釣り合いません。釣り合わないといことは手に入らないのが当然です。
これが”当然”のはずですが、多くの場合、人々は片方の皿の上に載せる努力が足りずに欲しいものが手に入らなかったことを「人生は思いどおりいかない」というのです。
ああ、これは要注意です。
とくに努力している人に要注意だと思います。
努力をしていなければ、何も手に入らなくても嘆くことはないでしょう。
でも、努力をしているにもかかわらず、望むものが手に入らない…という人は多いと思います。
それは正に天秤にかけるものが間違っているからです。
成功のために、反対の皿に何を載せるのか?
これはしっかりと冷静に考える必要があります。
○○大学合格!という目標に対して、アルバイトを頑張っても目標は達成できないでしょう。
でも、こうした行動を取ってしまう人は多いと思います。
みんな毎日一生懸命生きていると思います。そうして一生懸命に皿に努力を載せてます。
では、反対の皿には一体何が載っているのでしょうか?
それは、本当に自分が望むものなんでしょうか。
冷静に考えると、ゾッとします。
手に入れたいものが手に入らないにもかかわらず、日々大変な思いをしていることって多々ありますからね。
初版:2007年8月15日
出版社:ディスカヴァー21
著者:喜多川 泰