
初版:2010年11月25日
出版社:サンマーク出版
著者:喜多川 泰
「また、必ず会おう」と誰もが言ったは、こんな人にオススメ
1.なんとなく毎日がつまらない人
2.自己啓発本が苦手な人
3.自分のやりたいことに挑戦できていない人
「また、必ず会おう」と誰もが言ったの内容
1.主人公の東京から熊本までのヒッチハイクの物語
2.ヒッチハイク中に出会う人々からの貴重な教え
「また、必ず会おう」と誰もが言ったで、大切な生き方を学んだ!!
なんて貴重なことを、さらりと教えてくれるんだ!?
本書を読みながら、何げない会話に付箋をたくさん貼りました。
・この世の中は生きにくい
・苦労が多い
・いいことがない
・毎日がつまらない
そんなことを思っている人も多いのではないでしょうか?
そんな日々を送っている方に、胸にグサリと刺さるような会話がありました。
「一人ひとりには、そいつに合ったメガネがある。それを他人のメガネをかけて世の中を見るとどうなるかわかったやろ」
「すぐ、気持ち悪くなって、外なんて見ていられませんでした。」
「そうやって、他人のメガネをかけて世の中を見ている奴に限って、この世は生きにくいとか、苦労が多いとか、いいことがないとか、平気で口にする。
ワシに言わせりゃ当たり前じゃ、そんなもん。いつまで他人のメガネで世の中を見てんねんって言いたい。
おまえも同じじゃ。
何が幸せかなんて、誰かがどこかでいうたものとか、テレビとかの情報を頼りに決めるアホがどこにおる。そんなん全部他人のメガネじゃ。
そのままやと、おまえ、さっきみていに世の中を見るだけでクラクラして気持ち悪うなる日がやってくるで。もっと、ちゃんと自分がやりたいこととか、自分にとって幸せとは何かを考えろ。
わけもわからず、他の人が幸せやと言うてるものを追い求めたり、他人が持ってるものを手に入れようとするんが人生やないで。そんなくだらんことに人生を費やすためにおまえは生まれてきたんやない。
他人のメガネはほっとけ。
人が何と言おうと、自分がやりたいことをは何かを真剣に考えろ。
他の誰でもない、おまえの人生やろ。わかるか、兄弟」
た、たしかに!!その通りです。
息苦しくて、窮屈で、毎日楽しくないのは、他人のメガネで世の中を見ているからです。
世間一般が「いい」と思うことを自分も「いい」と思うようにしてしまいがちです。
でも、そうやって努力をして何かを手に入れても、思ったほど幸せは待っていません。
では、一体どうすればいいのでしょうか?
自分のメガネをかけるために、何が大切なんでしょうか?
本書にはこんな一節がありました。
「ある年の正月、私は母に何げなくこう言った。
『医者をやめようかな……』とね。そうしたら、母は何と言ったと思う?」「そりゃ、反対するんじゃないですか?」
「私もそう思った。きっと引きとめてほしかったからそう言ったんだろう。ところが母はこう言った。
『自分の使命を見つけるまで何でも好きなことをやったらいい。そして、自分の使命を見つけたらそれに命をかけて生きりゃいい。聡はそれができる子やけん』。私は、不覚にも涙が溢れてきた。
私の母はいつだってそうだったのを思い出したんだ。私は、いつでも自分を幸せにする方法を考えていた。
でも、母は私に違う生き方をしてほしいと願い続けていたのだということをこのときになって初めて気がついた。
『使命』という言葉によって」
ふーむ。すごいですね。
使命
自分のメガネをかけるには、その一言に尽きます。人生の使命に出会うこと。これが大切だったんですね。
自分の幸せ、自分のやりたいことばかりを探しがちですが、そうではなく自分の使命を考えるのですね。
では、なぜ使命を考えればいいか分かりますか?
わたしには、分かりませんでした。
だって、他人の幸せの前に自分の幸せのほうが大事じゃないかと考えていたからです。
そうしたら、ガツーンと衝撃を受けた部分がありました。それを紹介します。
「わかります。自分が何かをお手伝いすることによって、ここにいることを楽しむことができるんですね。おばさん、昨日はそれを教えてくれようとしたんですね」
「あなた、今までそういうことやったことないでしょ。
でもね、あなたにとって居心地のいい場所は、まわりの人があなたに何をしてくれるかによってじゃなくて、あなたがまわりの人のために何をするかによって決まるの。
家も、学校も、職場も全部同じね。そんなこと考えなくても、あなたがそこそこ幸せだったのは、あなたの家には、たとえあなたがどんな態度をとってもそれを毎日やってくれる人がいるからよ。そのことを忘れちゃダメね」
ああ、本当に素晴らしい教えですね。
まわりの人があなたになにをしてくれるかによってじゃなくて、あなたがまわりの人のために何をするかによって決まるの。
人が元気でいられるのは体調がいいからではなく、他人に元気を与えるため
人が頑張れるのは自分の目標のためではなく、他人に勇気を与えるため
人が幸せを感じられるのは成功したからではなく、他人を幸せにしたため
この他人に何をするかが、使命ということです。
わたしも身近な人を喜ばせて幸せにするところから始めてみたいと思います。その先にもっと大きな使命を見つけられるといいなと思います。
初版:2010年11月25日
出版社:サンマーク出版
著者:喜多川 泰