
初版:2003年4月20日
出版社:講談社
著者:斎藤 一人
変な人が書いた成功法則は、こんな人にオススメ
1.成功したい人
2.お金持ちになりたい人
3.心豊かになりたい人
変な人が書いた成功法則の内容
1.斎藤一人の成功法則
変な人が書いた成功法則で、斎藤一人の成功の理由がわかった!!
いままで、斎藤一人氏ってなんだか怪しいなと思ってました。
それには理由があります。
わたしの開催している読書会にも斎藤一人氏ファンの方が参加されたことがあります。
そして、大変失礼ながら、その斎藤一人ファンの方々に違和感を感じてました。
「自分は絶対に成功する!」と言っている割に、何も行動してないような印象を受けていたからです。
とにかくポジティブで、何も行動してないのに何事に対しても「わたしは大丈夫」と言っていたからです。
ところが、本書を読んで斎藤一人氏への印象は大きく変わりました!
そして、斎藤一人氏が大成功を収めた理由の1つが明確に分かりました。
まず、わたしがガツーンと衝撃を受けた箇所があります。それは、経営者かくあるべしと斎藤一人氏が述べているところです。
経営者が多くの人間を使うようになると、社員がヤル気を出して働いてくれない、与えた給料に対して見合うだけの労働をしてくれないということにイラだちを覚えることもあるでしょう。
でも、そのイラだちを社員にぶつける前に、
「自分は社員に何を与えているか」
を考えてみてください。
もう一度、社員の立場にたって、社長が与えるべきものを考えるのです。
すると、
「社長は社員に給料だけを与えていても、社員は仕事を楽しめない」
ということが見えてくるはずです。
エサを与えて働かせるというのは、家畜を飼うのと同じです。社員はブタではありません。ウシでもありません。社員は人間です。エサを与えるだけで、働かせようとするのは無理なのです。
ならば、人間には何を与えるのか。
生きる指針を与えるのです。
心を豊かにして生きること、働くことの楽しさを与えるのです。
いかがでしょうか?
わたしは、この一節を読んで頭を殴られたように目が覚めました。
生きる指針を与える。
たしかに、その通りです。自分に協力してくれる人に対して、お金を渡せばOKではなかったのです。
その人の人生が豊かになるように導くことが、最大の付加価値だったのです。
その根底には、斎藤一人氏の人間関係に対する考え方があるようです。
別の一節に、こんなことが書かれていました。
楽しくて、楽しくて、しょうがないというストーリーは、まず他人の自己重要感を高めることから始まります。
この世で人間が一番求めているもの、それが自己重要感です。
だから、普通の娘さんたちはお嬢様になりたがるし、いい車に乗りたがる。
でも、人というものは、どうしてだか知らないけど、他人の欠点ばかりに目がいってしまう。他人の自己重要感を満たそうとはしない。奪うことばかりを考えるのです。
でも、そんなことにエネルギーを使うのは無駄です。他人の重要感を奪って、自分の重要感が満たされることはありません。
そんなことはやめたほうがいい。人の欠点を100個見つけたところで、あなたのためになります。そのほうが、自分のためになるし、世間も喜びます。あなたを賞賛します。
うーむ。その通りです。
その通りであるにもかかわらず、他人の自己重要感を奪ってしまっている自分の行為を反省させられます。
話の本質は「北風と太陽」と同じだと思います。
しかし、「北風と太陽」はだれもが知っているレベルの童話なのに、まったく実践できていませんでした。
わたしは、斎藤一人氏が他人に自己重要感を与える接し方をしているから、成功したのだと思います。
斎藤一人氏と関わっていると、自分という人間を認めてもらえる。そして、認めてもらえるだけでなく、人生を豊かにしてくれる(指針を教えてくれる)。
そういうことであれば、社員も一生懸命働きますし、多くの人が協力してくれます。
わたしは、その人付き合いが成功の秘訣のだと思います。
まったく別の本ですが、その背景について書かれた一節がありますので、紹介します。
人に好かれれば、お金は寄ってきますよ。協力者の数は年収に比例します。
年収1000万の人には、協力者が10人。年収1億円の人には協力者が100人、年収10億の人には協力者が1000人いる。協力者の年収は、少なくとも1000万以上、理想を言えば、年収1億以上の協力者が増えていくといいですね。だいたい、そんなイメージです。
つまり、「協力者の数=成功の度合い」ということです。
そして、斎藤一人氏には多くの協力者がいるから、成功しているのだと思います。
初版:2003年4月20日
出版社:講談社
著者:斎藤 一人