
初版:2011年1月15日
出版社:サンマーク
著者:近藤 麻理恵
人生がときめく片付けの魔法は、こんな人にオススメ
1.自分の部屋が好きでない人
2.部屋が狭く感じる人
3.ノマドライフに憧れる人
人生がときめく片付けの魔法の内容
1.理想の暮らしを考える
2.残すもの・捨てるものを決める
3.片づける(収納する)
人生がときめく片付けの魔法で、本当に快適ライフが始まった!!
いやあ、この本はすごい!!
さすがベストセラーなだけはあります。
何がすごいのか?
それは…
「実践したくなる」ところです。
もう、これが本当にすごい。本書を読むと、部屋を片づけたくて仕方なくなります。
その結果、わたしも捨てました!!本当に大量に捨てました!
・書籍は300冊以上処分しました
・モノは30lのゴミ袋10個以上捨てました
・持ちものは1/3以下に削減しました
実際に処分した書籍の写真がこちらです。
どんなことがあっても、本棚に積まれている大量の本に手を出すことはないと思っていました。
ところが、人生がときめく片付けの魔法を読んでる途中から、整理したくてうずうずしてくるのです。この効果が本当にすごいと思います。
そして、部屋を片づけてみて思うことがあります。
一体なんで、わたしはこんなにも不要なモノに囲まれた生活を続けていたんだろう?
よくよく考えてみれば、日常的に使用しているモノの数は知れてます。必要なモノだけのを残していれば、広々とした空間で快適に過ごせるのだと実感しています。
そして、一度不要なモノを捨ててみると、不要な出費や不要なモノが明確に分かるようになりました。そうすると自然と不要な出費も減った気がします。
部屋も広々と快適になって浪費も減るなんんて、とても得な気分です。
人生がときめく片付けの魔法は、実は時代の変化を捉えた名著だった
正直、わたしはこの本をな甘く見てました。
なんで、この本が300万部も売れてるんだ?
そして、なんで近藤 麻理恵さんが世界で最も影響力のある100人に選出されてるんだ?
まったく意味がわからない。
と、本を読むこともなく失礼なことを思っていました。
ところが、本書を読んで、よく意味が分かりました。
本書は単に部屋をきれいにする掃除本ではなく、時代の変化を捉えた名著だったのです。
本書の中に、このような一節があります。
つまり、片づけをする目的を考えること。モノを捨てはじめる前に、一度じっくり、片づけの目的を考えることに取り組んでみてください。
これは「理想の暮らしを考える」とも言い換えられます。
このステップを飛び越えて片づけを始めてしまうと、片づけの進みが遅くなるどころか、リバウンドの確率は格段に高くなってしまいます。
「スッキリ暮らしたい」とか「とにかく片付けられるようになりたい」ではまだ甘い。もっと深く深く、考える必要があります。
自分が「片付いた部屋で生活している様子」がありありとイメージできるくらい、具体的に考えることです。
そして、さらにこのようなことも書かれています。
なぜ「自分のモノの持ち方」の傾向をつかむことが大事かというと、モノの持ち方は、自分の生きるうえでの価値観そのものを表しているからです。
何を持つのかは、まさにどういきるのかと同じこと。
「過去に対する執着」や「未来に対する不安」は、モノの持ち方だけでなく、人との付き合いや仕事の選び方などの、すべての選択基準に通じていることがわかりますでしょうか。
つまり、この本は「所有」することに対する時代の変化を的確に捉えていたのです。
20世紀は「所有」の時代でした。
三種の神器にはじまり、家や車をみんながこぞって買いました。所有することがステイタスシンボルになった時代だったのです。
また、ビジネスでは会社を持ち、オフィスを構え、従業員を雇い、設備投資を行い、融資を受けるというずっしりとした形態が主流でした。
ところが、21世紀になり、「所有」に対する考え方は一変しています。
21世紀は「所有しない」時代です。
若い世代を中心に、家は買わず、車も持たず、必要なものは必要な時にだけ使う「レンタル」や「シェア」が主流になりつつあります。
ビジネスにおいても、オフィスも店舗も構えず、在庫を持たず、従業員も雇わず、自己資金で行う身軽なフリーエージェントが増えてきてます。
「所有」がステイタスシンボルとなる時代が終わりを告げているのです。
その中で、自分が本当に持ちたいモノは何なのか?
モノの取捨選択の判断を自分の価値観で行うのが本書のテーマだと思います。その結果、片づけをした人にはこんなことが起きると書かれています。
片づけをして部屋がさっぱりきれいになると、自然と自分の気持ちや内面に向かわざるをえなくなります。
目をそらしていた問題に気づかされ、いやがおうでも解決せざるをえなくなる。片づけはじめたそのときから、人生のリセットを迫られるのです。
そしてその結果、人生が大きく動きはじめていきます。
自分の理想のライフスタイルを考えて価値観に従ってモノを捨てることが、自分の人生の棚卸になるからだと思います。
わたしもモノを捨てて本当にスッキリしました。これなら、いつでも引っ越せます(笑)
そして、身軽になってみると不思議にも新しいことへのモチベーションが湧いてきました。
初版:2011年1月15日
出版社:サンマーク
著者:近藤 麻理恵