
初版:2007年7月24日
出版社:宝島社新書
著者:吉田 たかよし
話し上手は「相づち」が9割は、こんな人にオススメ
1.会話が苦手な人
2.気まずい空気が苦手な人
3.噛み合わない会話が苦痛な人
話し上手は「相づち」が9割の内容
1.会話における相づちの重要性
2.相づちの技術
-基本の相づち3個
-応用の相づち
話し上手は「相づち」が9割で、どんな会話も苦痛が消えた!!
『話し上手は「相づち」が9割』
このタイトル、なんか変ですよね??
話し上手なのに、9割も相づちなの??
と疑問に思いませんか?
本書を読んで納得しましたが、確かに会話は相づちが重要なようです。その背景が、このように書かれていました。
この日本社会、いや先進国に暮らす人のほとんどは、「人の話を聞く時間なんていらない、もっと私の話を聞いてくれ」と、深層心理では思っています。
現代文明にさらされた脳は、頭の中に過剰に蓄えられた情報を外に出したくてウズウズしていると言っていいでしょう。
聞き手が現れるようなものなら、飢えたライオンが羊に襲いかかるかのごとく食らいつき、2度と手放したくない、と脳は欲情しているのです。
なぜ、現代人の脳がこうなってしまったのか。それは、情報のインプット量とアウトプット量が極端にアンバランスになったからです。
本来、人間の脳は新しい情報をインプットしたら、その分だけアウトプットしたいという生理的な欲求をもっています。
つまり、現代人は他人に話を聞いて欲しくて仕方がないようなのです。
そのため、「聞上手」にさえなれれば、あなたは貴重な存在になれるそうです。
ほお、そんなものですか?
では、「聞上手」になるには、どうしたらいいのでしょうか?
その答えも、本書に書いてあります。
それに、聞き手になるなんて簡単なのです。
コミュニケーションをとるとき、自分のことを話すのを1割にとどめ、残りの9割で相づちを効果的に打てばいいだけです。
本書でその基本をマスターしたら、今日からでも聞上手になれます。人を説得するのは大変ですが、相手の話を聞いて気持ちよくさせるのは、とても簡単なことなのです。
そうすれば、自然に人が集まり、信頼が集まり、成功につながる情報が集まり始めます。
また、「話を聞いてくれてありがとう」と感謝のシャワーも浴びられるようになるでしょう。
うーん、なるほど。
会話のときに、9割相づちを打てばいいわけですね。
でも、いざ会話になると9割も相づちに徹するって難しいですよね(笑)
だって、相づちだけうってたら、絶対に沈黙の時間が発生してしまいます。そして、その沈黙が気まずい…。わたしにとっては、苦痛で仕方ありません(笑)
これは、わたしの相づちが悪いんでしょうか?
本書で書かれている基本の相づちを紹介します。
対話というのは、いろいろなパターンがありますが、だいたい「話題の切り出し→自論の展開・意見の交換→話題の終息」という構成です。この対話のパターンに沿って、相づちを用意しましょう。
話題の切り出しのときは、少し強い口調で「えぇ、(あぁ、へぇ)」としっかり受け、相手が自論を展開してきたり意見を述べてきたら「なるほどね」と応え、話題が終息してきたら「そうですね」と相手を肯定してあげるといいでしょう。
つまり、基本の相づちは3つです。
・えぇ、(あぁ、へぇ)
・なるほど
・そうですね
これらを適切なタイミングで使えれば、基本はマスターできたことになるそうです。そして、聞上手になれるようです。
ほんとかよ!?!?
と、思いますよね。わたしも、同じ感想を持ちました。
でも、そんなときに、この相づちを試してみる絶好の機会に遭遇しました。
それは、電車の中で隣に座ったオバさんに話しかけられたときです。
正直、わたしには全く興味がありませんでした。
でも、些細なことから会話が始まってしまったのです。わたしは、その電車に20分近く乗るつもりでしたし、相手はもっと長く乗る予定のようでした。
これは、なかなか長い20分になるな…と覚悟をしました(笑)
そうはいっても、相手に興味がないので、振る話も思いつきません。
そこで、相手の話に「えぇ」「なるほど」「そうですね」と相づちだけ繰り返してみました。あとは本書でも紹介されている相手の話の「要約」も使いました。
そうすると、なんと!話が盛り上がってきたのです(笑)
あれえええ!?!?!?
盛り上がる予定はなかったのに…
相づちだけで、相手はなんとも心地よさそうに話してくれるわけです。これには、驚きました。
そのとき、初めて本書に書かれていた聞上手の価値に気づきました。
同時に、相づちだけで会話が成立するなら、こんなに楽なことはないなと思いました。
だって、興味が湧かない相手でも相づちを打っていれば、いいわけです!!
無理やりエネルギーを振り絞って会話しなくても大丈夫なんです!どんな会話も苦痛じゃなくなるのです。これは最高の技術を習得したかもしれません(笑)
初版:2007年7月24日
出版社:宝島社新書
著者:吉田 たかよし