「空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか?」で、ドローンに魅了された!!

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空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか?

初版:2016年3月30日
出版社:集英社
著者:高城 剛

空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか?は、こんな人にオススメ

1.ドローンってなに??という人
2.ドローンに興味の有る人
3.ロボティクス革命に興味のある人

空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか?の内容

1.ドローンが引き起こすロボティクスの革命
2.ドローン業界TOP3とのインタビュー
-クリス・アンダーソン(3Dロボティクス社CEO)
-フランク・ワン(DJI社CEO)
-エンリ・セドゥ(パロット社CEO)

空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか?で、ドローンに魅了された!!

“ドローン”

最近、よく聞く言葉です。本でも見かけることが多くなりました。

ところが、わたしはその可能性を全くわかっていませんでした。おそらく、日本人のほとんどが、その可能性に気づいていないでしょう。

そのことが、本書を読んで、よーーーく分かりました。

まず、大前提です。

いまは、人類史でも類を見ないほどの技術革新の時代です。本書では、こう解説されています。

今後30年間に起きる革命は「RNG」と呼ばれている。

R=ロボット、N=ナノテクノロジー、G=遺伝子工学である。これらを分子とすれば、その分母になるのが、AI=人工知能だ。

その予測タイムスケジュールは10年刻みで、2015年から2024年がロボット革命、2025年から2034年がナノテクノロジー革命、そして2035年から2044年が遺伝子工学革命で、さらに2045年には人工知能の進化とともに「シンギュラリティ」が起きる、と言われている。

このシンギュラリティとは、グーグルAI開発責任者であるレイ・カーツワイルが提唱する、技術的特異点のことだ。

2045年にこのシンギュラリティを迎えると、テクノロジーは全人類の知能を超えて、それ以降は、テクノロジーがテクノロジーを開発し始めることになる。

なんと!!!

気づいたら、とんでもない時代が幕開けを迎えつつあるわけです。その中で、ドローンとは一体何なんでしょう。

本書では、こう書かれています。

これから10年かけて起きるロボット革命の中心的存在が、「インターネットの延長線上にあるドローン」である。

その可能性は、今のインターネット業界の認識をはるかに凌駕するものと考えられる。なぜなら、この世には、デジタル化できないもののほうが圧倒的に多いからで、それらが移動し動くために、物理的なネットワークが必要となるのだ。

そして今、インターネットは、重力に挑戦する。これが、ドローンの可能性だ。

つまり、人類史上最大の技術革新時代の幕開け。その先陣を切るのが、ドローンなのです。

その可能性は、従来のインターネットをしのぐと言われているわけです。

ドローン、本当にすごい…

ところで、そもそもドローンってラジコンと何が違うの??

と思われてる方もいいいのではないでしょうか。

実は、恥ずかしながら、わたしもドローンとラジコンの違いが、全然わかってませんでした(笑)

本書に、ドローンとラジコンの明確な違いが示されていました。

最大の差は、「自律性」にある。

ラジコンヘリは「プロポ」という無線機器を使ってすべて自動操縦をし続けなければならない。いわばフライトは、オペレーター(操縦者)の腕に100%かかっている。

これに対し、ドローンはGPSや、電子コンパス、加速度センサーなどを内蔵し、ある程度ドローンまかせで飛行が可能な上に、場合によっては完全な自動飛行も可能だ。

そのため、目的地までの飛行経路をプログラミングしておけば、あとは勝手に目的地まで飛んでくれる。

おおおお!!!!ドローン、すごい。

位置情報を入れれば、自動操縦で目的地まで飛んでくれるとは!

これがあれば、買い物をしても重たい荷物を持ち運ぶ必要がなくなりますね。家の住所をセットすれば、ドローンが荷物を運んでくれます。

他にも、重い荷物を肩にもたずに、ドローンにもたせて自分を追跡させる…

なんて、スマートな生活が実現するかもしれないですね。

わたしは、そんな小さなことを想像してみましたが、ドローンはもっと大きな可能性を秘めているようです。

これまで世界には、技術革新の波が何度か訪れている。

200年前に起きた産業革命をはじめ、自動車やコンピュータの登場、IT革命などが、世の中をガラリと変えてきた。

そして次に来るのは、ドローンを中心としたロボティクス革命だ。

自動運転の自動車からドローンまで、新しい「モバイル・ロボティクス」による移動革命の時代となる。「空の産業革命」であるドローンはそのひとつで、今までになかった「重力への挑戦」だ。

僕自身はその未来を信じて疑わない。また、クリス・アンダーソンをはじめとする世界的なIT識者たちも同様に考えており、どうやら世界はそれに向かって静かに、しかしスピーディに進んでいる。

かつて産業革命を起こしたのはイギリスだった。自動車やコンピュータ、IT革命の中心地はアメリカだ。両国はその後しばらく、世界の覇権国家の地位を保った。

すると、次の「モバイル・ロボティクス革命」を起こし、それをものにした国家が、今後長きにわたって覇権を握る国家となるのではないだろうか。

つまり、ドローンを制した国が覇権国家になるというのです。

すごい…

今までドローンは、よくある新しい技術のひとつ位にしか考えていませんでした。

しかし、本書を読んで、すっかりその可能性に魅了されました。今後もドローンが創る未来に注視していきます。

空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか?

初版:2016年3月30日
出版社:集英社
著者:高城 剛

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