
書籍名:稼ぐ力: 「仕事がなくなる」時代の新しい働き方
著者名:大前 研一
出版日:2013年9月5日
出版社:小学館
内容・要約
2013年に発売された本ですので、2015年現在とはやや状況が異なるものもありますが、根底にある思想としての、学習することによって自分の力で未来を切り開いていくべきである、という考え方からは学べるものが多いと思います。
内容に関しましては日本の現状を多角的に分析されています。対外投資が増えている一方で対内投資が減少していることや家電業界内部で発生している内ゲバ問題、後継者をどう育てるかについてやトップに必要な資質についてなど、経営者目線からもサラリーパーソン目線からも学びに繋がる情報が多く詰め込まれており、日本や我々を取り巻く現状のアウトラインを知るのに有効な一冊です。
内容に関しましては日本の現状を多角的に分析されています。対外投資が増えている一方で対内投資が減少していることや家電業界内部で発生している内ゲバ問題、後継者をどう育てるかについてやトップに必要な資質についてなど、経営者目線からもサラリーパーソン目線からも学びに繋がる情報が多く詰め込まれており、日本や我々を取り巻く現状のアウトラインを知るのに有効な一冊です。
印象に残った箇所
仕事というのは、自分で見つけて、自分なりのやり方に変えていくものだ。上司が「A」と言ったら、「A+B」の仕事をこなさなければならない。Aをやらなかったら上司に文句を言われるから、最初はAの仕事をやらざるを得ない。だが、Aに加えて自分のやり方で新しくBの仕事を創り、結果を出して初めて価値が出てくるのだ。
所感
日本のおかれている経済の状況が芳しくないことは社会に出れば自然と分かることですが、それでもあえてどうすればいいのか、ということについて考え出すとなかなか答えが見つかりません。もしかしたら上司の言うことをしっかりと聞いて滅私奉公すれば定年まで食べていけるのではないかと思うときもあります。しかし、本書を読むことによってそのような甘い考えが成立しないことを様々なデータと共に理解することができます。こうすれば将来安泰であるというような答えは書いてありませんが、これからどのような努力をしていくべきかについて、何かヒントが得られると思います。