14歳の子を持つ親たちへ

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20代読書会_14歳の子を持つ親たちへ
書籍名:14歳の子を持つ親たちへ
著者名:内田 樹、名越 康文
出版日:2005年4月20日
出版社:新潮社

内容・要約

思想家・武道家として知られる内田 樹氏と、思春期精神医学専門でテレビのコメンテーターとしてもおなじみの名越 康文氏による、思春期の子どもとその親をめぐる対談集。ちまたで流布している子育ての一般言説をお二人でことごとくひっくり返していき、病気なのは子どもよりむしろ親である、と喝破しています。特に、名越 康文の精神医療現場からの証言は迫真に満ちており、社会の変質が子どもの育ちに影響するさまが伝わってきます。

印象に残った箇所

私たちがここで勧奨しているのは、「子どもが何を考えているのかわからない」「どう対処していいかわからない」という事実を「早急に修復すべきトラブル」とみなさず、むしろ「子どもが何を考えているのかわからなくて当たり前」「どう対処していいかわからなくて当たり前」という仕方で「肚を括る」ことである。

所感

発売から早10年、自分の子どもの思春期よりずっと前に読んで以来、何度も読み返しています。世に子育て関連の情報はあふれかえっていますが、マニュアルではない、親の構えに関してこれほど簡潔に述べている書籍を他に知りません。具体的な解決方法が書かれている訳でもなし、読み方によってはお二人の言いたい放題、とも取れます。それでも読むたびに何となく気分が楽になり、子育ての現場に踏みとどまる気力が湧いてくる、色褪せない不思議な本なのです。

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