
書籍名:ロジカル・シンキング
著者名:照屋 華子、岡田 恵子
出版日:2001年4月1日
出版社:東洋経済新報社
内容・要約
ビジネスに必要な論理的なコミュニケーションを身につけるための考え方や思考の方法が紹介されています。単なるノウハウの羅列ではなく、より密度の高いコミュニケーションをするにはどのようなことを念頭におかなければならないかを深く学んでいくことができます。また、そのための方法として、情報をグルーピング化してうまくまとめるためのMECEや、物事の理解を深める「So What?」「Why So?」の効果的な使い方を学ぶことができます。
印象に残った箇所
自分では論理的に話すこと、書くことを心がけているのに、自分の考えが思うように相手に伝わらない、と悩んでいるビジネスパーソンは少なくない。こうした方々に筆者はいつも、同じアドバイスを繰り返している。「人に何かを伝えるときには、自分の言いたいことをどうまとめようか、どう話そうか、どう書こうか、などと考える前に、必ず課題(テーマ)と相手に期待する反応を確認しよう」と。
所感
第3章のMECEについての解説が目から鱗でした。これまでは企画の発表にせよ、クレームの整理にせよ、思いつくままにパソコンに打ち出してある程度量が貯まって、発表できる程度に考えがまとまった段階で上司に報告していました。構造化されていないデータの羅列を長々と話して渋い顔をされることが多かったのですが、当然の結果でした。MECEを意識して情報を整理するようになってからはコミュニケーションがはかどるようになりました。