舟を編む

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20代読書会_舟を編む
書籍名:舟を編む
著者名:三浦 しをん
出版日:2011年9月20日
出版社:株式会社光文社

内容・要約

出版社の辞書編集部の活字や言葉を愛する人々が、言葉にこだわり、活字にこだわりながら、一冊の辞書を編み出していきます。一冊の辞書が出来上がっていく工程で、関わりあう人々の熱い思いや葛藤を織り交ぜながら、描かれています。

印象に残った箇所

言葉は、言葉を生み出す心は、権威や権力とは全く無縁な、自由なものなのです。また、そうであらねばならない。自由な航海をするすべてのひとのために編まれた舟。『大渡海』がそういう辞書になるよう、ひきつずき気を引き締めてやっていきましょう。

所感

本好き、読書好きといっても、そのこだわりにはいろいろあります。ストーリーにこだわる人、本の装丁にこだわりを持つ人などさまざまです。そして活字そのものが好きという人もいます。言葉が好きという人もいます。辞典や辞書が好きという人は、活字にとりつかれてしまった人かもしれません。一冊の本を作るときのこだわりは、たとえば紙質であったり、一文字の漢字であったりと、その編纂にかかわる人の立場によって違いがあります。編纂にかかわる編集者とは、それらをまとめるマネージメントの仕事なのかもしれません。その上で、自分達の理想の一冊を作っていく作業に全身全霊を傾け、誇りを持って世に送り出すのだと思います。

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