大人のための心理童話 上

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20代読書会_大人のための心理童話
書籍名:大人のための心理童話
著者名:アラン・B・チネン
出版日:1995年7月31日
出版社:早川書房

内容・要約

王子様お姫様の幸せな結婚で終わるおとぎ話<青年童話>に対し、ハッピーエンドのその後を描くのが<中年童話>です。ユング派精神分析医である著者が、<魔法の喪失><役割の逆転><死と心の旅>といったテーマで、世界中の昔話から中年期のこころに効くエピソードを選りすぐり、この年代特有の課題と乗り越えるヒントを与えてくれます。物語の背景にある各国の文化的特徴についての詳しい解説も読み応え十分です。

印象に残った箇所

女性にとって、死との出会いはしばしば解放を意味する。女性は寿命が残りわずかになりつつあることを悟ると、女らしさの定型から抜け出し自分の能力を再開発する。王子様を待ってなどいられない、と死が女性たちに警告するのだ!

所感

中年期男女の<役割の逆転>という発想が、新しい視点と人生後半を乗り切っていく勇気を与えてくれました。時代や文化の差を多少感じなくはありませんが、それ以上に集めれた物語の多様さ、芳醇さに感嘆させられます。男性が宿命的に背負わされる<男らしさ>の理不尽も少し理解できた気がします。また、最近死が恐ろしくなくなってきた理由も。中年の危機を感じたら、火遊び前にこの本を読んでみてください。

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