書籍名:日産 驚異の会議 改革の10年が生み落としたノウハウ
著者名:漆原 次郎
出版日:2011年12月23日
出版社:東洋経済新報社
内容・要約
業績不振に苦しんでいた日産自動車は1999年にルノーと資本提携を行い、ルノーの傘下に入りました。その後、ルノーから送られてきたカルロス・ゴーン社長の指揮の下で短期間に業績を回復させることになります。業績を回復させる原動力となった優れた会議とはどのようなものなのか、その方法が紹介されています。
多くの会社で行われている会議とは様々な点で異なっていますが、特筆すべきは、会議を「その日にはじめてその日に結論を出す」と定めているところです。会議を効率化するための様々な知見が得られます。
多くの会社で行われている会議とは様々な点で異なっていますが、特筆すべきは、会議を「その日にはじめてその日に結論を出す」と定めているところです。会議を効率化するための様々な知見が得られます。
印象に残った箇所
意思決定者は会議に出席しない!
その会議で出た結論を最終的に承認する意思決定者は会議がはじまるやいなや退席してしまうそうです。それで会議になるのだろうかと思いましたが、確かに意思決定者が退席している方が、意思決定者の顔色をうかがうことなく意見を話すことができます。それによって会議が活発化するそうです。また、意思決定者は多忙な身の上であることが多いでしょう。会議に直接参加しないことによって時間も効率的に活用できるようになります。
所感
多くの会社で時間泥棒として嫌われている会議も、施策を変えることによってエキサイティングなものに変えることが可能だということが分かりました。特に議題と関係のない発言を制限することや、進行表にそって会議を進めることは、偉い人の関係のない演説をストップさせるためにぜひ導入したいと考える人が多いのではないでしょうか。会議のやり方を学ぶうえで有益な書です。