書籍名:本質思考:MIT式課題設定&問題解決
著者名:平井 孝志
出版日:2015年1月23日
出版社:東洋経済新報社
内容・要約
本書では本質を以下のように定義しています。
「本質とは、問題や現象の裏側にひそむ、それらを引き起こしている真因である。
本質の反対が、表層、あるいは枝葉末節だ。」
思考法という武器を駆使して、コンサルタントがどのようにして問題の本質に迫っているのかについて書かれています。多くの人が陥りがちな思考のクセや、ある現象を見たときにそれだけに注目するのではなく長期的にどのような影響を与えているのかを考えていくことの重要性を学ぶことができます。
「本質とは、問題や現象の裏側にひそむ、それらを引き起こしている真因である。
本質の反対が、表層、あるいは枝葉末節だ。」
思考法という武器を駆使して、コンサルタントがどのようにして問題の本質に迫っているのかについて書かれています。多くの人が陥りがちな思考のクセや、ある現象を見たときにそれだけに注目するのではなく長期的にどのような影響を与えているのかを考えていくことの重要性を学ぶことができます。
印象に残った箇所
本質から考えるためには、まずは思考のクセを知る必要がある。そして自分がどのクセに陥りやすいのか、自覚することだ。
「本質思考」を読んでいて考えさせられることは、単純に考えて出てきた答えは思考のクセに縛られたもので、スジの良い解答ではない可能性が高いという事実です。過去の成功法則やフレームワークなどを元にして出した解答が必ずしも間違っているとは限りませんが、本当に今回の問題の本質を突いているのか改めて検証しなおすことの重要性を学べました。
所感
様々な思考法があることや長期点な視点を持つという概念を再認識するうえで役に立ちました。ただ、思考法というとやはり抽象的な話となってしまいますので、さらにページを増やして具体的な問題集の章があればなおよかったと思いました。麻雀などの本では著者の考え方が記されたうえで、この状況では何をきるか、といった問題集のある構成がよく見られますが、本質思考を学ぶ上でも具体的な問題集があればさらに理解が深められたと思います。もしも著者が続編を書くのであればそういった形を期待します。
自身の様々な経験やあるいは将来発生しそうな問題を想像してみて、そういった場合にどういう風に解決できそうかを、本書の思考法を通して考えてみると、得られるものが増えると思います。
自身の様々な経験やあるいは将来発生しそうな問題を想像してみて、そういった場合にどういう風に解決できそうかを、本書の思考法を通して考えてみると、得られるものが増えると思います。