スタンフォードの自分を変える教室

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20代読書会_スタンフォードの自分を変える教室
書籍名:スタンフォードの自分を変える教室
著者名:ケリー・マクゴニガル
出版日:2012年10月20日
出版社:大和書房

内容・要約

どうしたら、悪い習慣を捨てて健康的な習慣を身につけられるのか。どうしたら、物事をぐずぐず先延ばしにしないようになれるか。どうしたら、集中すべき事を決め、ストレスと上手に付き合っていくことができるのか。
意思の力を強くして人生を切り開いて行くには何をするべきかが、科学的に説明されています。自己啓発書の類いでは精神論に終始したものが多いですが、本書では様々な実験結果を元に、脳科学に基づいて意思を強くする方法が書かれています。

印象に残った箇所

自制心は筋肉のように鍛えられる。

意思の力や集中力は時間がたち疲れるにつれて散漫になるだけでなく体力も奪われるそうです。被験者は、それまで我慢していたことが我慢できなくなったり、やるべきことを先延ばししたりするようになりました。「意思力は限られた資源である」というのがバウマイスターの研究室が行った数々の実験からの結論だそうです。

例え、一度や二度、自分に課したルールを破ってしまっても、それでへこんでしまうのではなく、次回からしっかりやればいいのです。実際に我慢のルールを破ってしまったとき、自分を責める人よりも、自分を許すような考え方をする人の方がはるかにその後にいい結果を残したそうです。勉強を継続する、甘い物を我慢する、タバコの本数を減らすなどなど。意思を強化して自分の人生を切り開いていくためのコツは何なのか。そのための様々な知見が紹介されています。

所感

スタンフォードの偉い先生が書いた文章で、それが日本語に翻訳されたものですが、優しい表現で書かれているのですらすら読んでいくことができます。研究チームの実験だけでなく、企業側がいかにして消費者の意思力を削いで購買意欲をかき立てているかなどもかかれており(サラダをメニューに加えるとジャンクフードを食べたい気持ちが強くなる、など)、ダイエットや禁煙がいかに難しい世の中になっているのかが分かります。
脳の仕組みをしりつつ意思力を強化する方法を知ることができる点が本書の最も大きな特徴だと思います。

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