盲腸の手術代知っていますか?
日本で盲腸というと、手術が必要な痛い病気というイメージだと思います。私も、盲腸と聞くと、小学校の時の友人が盲腸の手術を受けてたなあ位のことしか連想できません。
日本では国民皆保険ということで、全員が保険に加入しており、医療費は基本3割負担となっています。
そのため、盲腸の手術を日本で受けた場合、負担する金額は大体10万前後になるようです。
ところが、盲腸の手術が10万というのは、世界では常識ではありません。
代表的な盲腸の手術代を並べてみると、このような金額となります。最も高額な場合は、250万となります!!
半端ないですね。
ちなみに、これは決して大げさに書かれているわけではなく、実際に盲腸の手術を受けて、55,029.31ドルを請求された請求書がネット上で公開されて話題となりました。
55,029.31ドルとは、当時のレートで約575万円です。
こんな請求書を渡されたら、手術した傷口も開いてしまいそうです(笑)
個人で健康に責任を取る時代
超高額な医療費について書きましたが、日本も無縁とは言えません。なぜなら、日本は言わずと知れた借金大国で、国は国民の健康に対して、コストを負えなくなるからです。
ちなみに、2012年に税金や保険料でまかなった社会保障給付費は109兆5000億に上り、内約54兆が年金、約35兆が医療費、約21兆が介護や福祉その他の費用でした。
この金額は、もちろん社会保険料収入を上回っており、不足分は国民が税負担をしているのです。そして、この社会保障給付費は2025年度には1.5倍に膨れ上がっていくと予想されています。
米国ではベビーブーマー世代が、日本のベビーブーマーよりも10~20歳年上ですから、医療制度に関しても、10~20年先を行っています。
80歳を超えると、必要となる医療費が跳ね上がると言われており、2020年~2030年になった頃に、日本は今の米国と同様な医療制度になっている可能性も十分あると思います。
その中で、各個人が健康維持とその結果に対して責任を負う時代が来ます。
つまり、今のように健康・病気という2段階で心身の状態を捉えるのではなく、健康と病気の間に、未病(半健康)という段階を設けて、3段階で捉えるようになると思われます。
そして、その未病(半健康)の段階では、安価に行える自己責任の健康管理で、健康状態に戻す努力をするようになると思います。(医療は、病気にならないと、受けられないですから)