預金封鎖のリスクまで考えたら、何をすべきだろうか?

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物騒な銀行の動向

日本は言わずと知れた借金大国です。2013年6月の時点で、国際発行残高や借入金、政府短期証券を合わせた「国の借金」は1000兆円を突破しています。

一家の所得に例えて言えば、年収500万の家庭が年間に900万を使って、累積の借金が1億を超えてしまったというのが、日本の財務状況です。

この返し切れない日本の借金は、どうするのでしょうか?

考えられるシナリオは何パターンかありますが、過去の日本が実際に選択手段は日本国民の資産を没収するというものでした。当時、第二次世界大戦後の日本は新円切替を行い、莫大な戦費や戦後の借金を帳消しにしました。

第二次世界大戦後の敗戦によって物価高や金融統制が効かなくなり、インフレが発生した1946年、強制的に円の切替が発表され、翌日には預金封鎖が行われました。これにより、国民の資産は大きく失われました。

そういうことを書いても、そんなの過去の歴史の話で、現代で通用するわけがないと思っている人も多いのではないかと思います。

ところが、高城剛氏の『高城剛と考える21世紀、10の転換点』にこんなことが書かれていました。

国が借金帳消しを謀るとき、実際に行われるのが銀行からの預金引き出しを禁止、または金額を制限する預金封鎖だ。危なくなる雰囲気を感じとった利用客は施行前に銀行から預金を引き出そうと殺到し、銀行から現金を引き出せなくなるという取り付け騒ぎを引き起こす。

実は米国では2014年に入ってから、このような事態に備え、地銀11行が取り付け騒ぎ想定訓練を開始している。実際に騒ぎが起きた頃には、通貨に対する信頼は坂を転げ落ちるように下落していくであろう。

いかがでしょうか?

預金封鎖というのは、決して過去の話ではないのです。この話を友人の行員にしたところ、「実は、当行もも明日取り付け騒ぎの想定訓練をする予定だ。」と言っていました。

もっと、凄い話も沢山していましたが、ここに書くのは憚れますので、やめておきます。とにかく、根拠なき安心感は捨てて、世の中を見るということはした方がいいと思います。

生き残るためのリスクヘッジ

そんな日本に住む者として、何をすればいいのでしょうか?

もちろん、私たちにできることはリスクヘッジしかありません。財政破綻や経済危機は、どんなに予想しても的確に言い当てることはできません。

その予測不可能なリスクに対応するためには、事前に備えておくことが必要だと思います。日本円だけで資産を持っておくのは、リスクが高過ぎると思います。なぜなら、円が紙切れになってしまう可能性があるからです。

そこで辿り着いた私なりの現時点の回答(リスクヘッジ)は、アジア地域を含めてビジネス資産を持つ、でした。

少なくとも、会社勤めでしかお金を稼げない状態というのも、非常に危険です。その意味で、自分で稼げるようになることも1つの資産となります。

そして、今後経済成長が始まるアジアでビジネスを展開して、資産を持つことができれば、それが最も安全なリスクヘッジになると思います。

 

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