今の自分=過去の経験+知識
今の自分は、何で構成されていますか??
冷静に考えて見ると、今の自分を構成しているものは、過去の経験と知識です。これ以外のものは知りませんし、分かりません。
ちなみに、人はなぜ読書をするのでしょうか?
読書をする理由は、簡単です。人生が80年しかないからです。
もちろん、娯楽のための読書もありますが、そうではない読書は、人生が有限だから行うのだと考えています。
解りにくいと思いますので、浮気を例にとって考えてみます。
浮気をしたことがない人でも、浮気をしたことがない、という人が大半だと思います。それは、浮気をしたら、どういう顛末が待っているかが予想できるので、抑止力が働いているのだと思います。
これは、読書や友達の話・TVなどで擬似体験をしているから、浮気をしなくても、浮気をしたらどうなるか?ということが分かっているわけです。
だから、人は読書をするのだと思います。自分の頭の中だけで考えて、実体験だけで経験値を上げていくと、到底たどり着けない境地に、読書をすることで、辿り着けるからです。
そうして培った知識や疑似体験を含めて、今の自分=過去の経験+知識となると思います。
正解は、自分の外にある
今の自分=過去の経験+知識ということから考えると、重要なことが分かります。
現状に対して、何らかの不満や課題があり、答えが分からない状態である場合、答えをどんなに考えても、正解を考え出すことできないと思います。
なぜなら、過去の経験と知識の中では正解が解らないから、不満を抱えていたり、課題で悩んだりしているわけですから。
だから、人は悩んだり、不満を感じたりすると、人に相談をしたり、読書をしたりするのだと思います。
そういうことを行って、擬似体験や知識を増やそうとしているのです。そして、答えを探そうとしているのです。
ところが、ある本の中に耳が痛い文章がありました。
世の中の多くの人が上手くいっていないのに、なぜ人はその多くの人にアドバイスを求めるのだろうか?
という文章でした。その通りですね。今の自分=過去の経験+知識という図式は、自分だけに当てはまっているわけではありません。
それは、相談相手にも当てはまっているわけです。だから、相談されている相手の中にも正解がないことは多々あります。
もちろん、相談相手に悪気はないと思いますが、相談する相手次第では正解に辿り着けないことも多々あるということだと思います。
正解は、適切なところを探さないと見るけることができないものなのだと思います。