日本人ではないアジア人の時代

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経済って何?

突然ですが、経済って何だと思いますか?

経済成長していると言ったり、経済を測る指標としてGDPを使ったりしますが、経済を一言で表すと、何でしょうか?

GDPを見れば分かりますが、経済とは売上です。

例えば、GDPは国内総生産の略語ですが、それはつまり、1年間でどの位の売上が上がったかという意味です。

そして、売上とは消費です。

これは当たり前ですよね。売上が上がっているというのは、消費されたということと同義です。売り手から見るか、買い手から見るかの言葉の違いです。

では、消費というのは、どうやって決まるんでしょうか?

もちろん、製品力が高いから購買意欲が湧くとか、そういうこともあると思います。でも、ざっくりと言うと、消費総量は人口で決まります。つまり、お財布の数で決まります。

どういうことかと言うと、1億2千万人しか人口のいない日本では、腕時計が1年で10億本も売れるということは、ないわけです。

1人が1本ずつ持っているとして、6年に1回買い替えるとします。そうすると、腕時計は日本では2千万本位しか売れないんじゃないかと思います。(感覚的にざっくりと数字を出してみただけです)

ところが、中国に行けば、10倍売れることも十分にあり得ます。

その違いは、人口の違いです。

特にお財布を持っている人の数が重要です。収入のない低年齢層や、貧困層も消費に関係はありますが、大きく影響するのは中間所得者層です。

日本人では、もう生きていけない!?

では、アジアにおいて、日本の中間所得者層のシェアは何%あるでしょうか?

上で述べていますが、中間所得者層=経済力です。

ということは、日本の中間所得者層の割合が、アジアにおける日本の経済力を示すと考えても、間違いではないと思います。

2020年、日本の中間所得者層はアジアの中間所得者層の1%未満となります。

1%未満です。

2020年になれば、アジアの人口は40億人に到達すると言われています。つまり、世界の人口の半分はアジアになります。

そして、アジア全体の中間所得者層は20億人に到達します。

アジア全体は、2000年からの20年間で中間所得者層が10倍に増加するのです。

20代読書会_グローバルトレンド2030

上記の図は、Global Trend2030という米国大統領の政策決定のためのレポートの1部です。(オンラインで公開されています)

これは、世界各地域の経済力をグラフで表しているのですが、顕著なのは中国・インド・その他アジア地域の伸びです。

その反面、日本はプレゼンスを落としていく一方です。

2050年以降も仕事したり、収入を得たりということを考えれば、日本人という意識でいては尻すぼみになることが目に見えています。

アジア人として、活躍する時代が来たと思います。

 

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