
今回は4倍忘れない読書術を読書会で聞きました。
読んだんだけど、内容を思い出せない…。みなさん、こんな読書を繰り返していないでしょうか?
実は忘れない読書をするためには、1つコツがあります。それが多読をすることです。なぜなら、すでに知っている内容でも繰り返し読むことで、記憶が定着するからです。
今回の開催報告では、この読書術を詳細に紹介します。
開催報告:20代読書会in東京
日時:07月08日(土)09:30-12:00
参加者:22名(男性:16名、女性:6名 初参加:10名、リピーター:12名)
20代読書会in東京の感想
読書が効果的になると感じた。(25歳・男性)
新しい知識を知ることができ、おもしろそうな本を知るきっかけになった。(29歳・男性)
いろいろな本を知ることができた。さまざまな考え方に触れられた。(23歳・女性)
日常では、ありえない刺激が多く、充実した時間を過ごせました。本は多くありますが、どの本を読むかの情報は大変ありがたいです!(26歳・男性)
忘れない読書術とは?多読は4倍記憶に効果的だった
読んだんだけど、内容が思い出せない…
みなさん、こんな読書を繰り返していないでしょうか?
(わたし)「◯◯って、本読んだことある??」
(参加者)「あります!」
(わたし)「いいね。なにが印象的だった?」
(参加者)「…あれ?確かに読んだんだけど…」
(わたし)「…」
(参加者)「…」
(わたし)「じゃ、××は?読んだんだっけ?」
(参加者)「はい!面白かったです。」
(わたし)「あの本、面白いよね。なにがよかった?」
(参加者)「…」
(わたし)「…」
(参加者)「…」
(わたし)「お前、本当に読んでるのか?(笑)」
(参加者)「…読んだんですけど。やばいっすね(汗)」
今回の読書会で、こんな会話をしました(笑)。読んでも、内容を忘れてしまったら、非常にもったいないです。なぜなら、読んでない状態となにも変わらないからです。
そこで、4倍記憶に定着する読書術を、紹介したいと思います。
それは、同じジャンルを複数冊読む多読です。本の内容は重複していても構いません。同じジャンルの本を多読することで、4倍記憶に残ります。
この話を裏付ける興味深い「実験」がありますので、紹介します。この実験は「街場の読書論」という本に書かれているそうです。読書会で教えていただきました。
その実験の内容は、4グループの学習効果を見るというものです。まず最初に、4グループにテストを受けさせます。当然、テストの結果は正解と不正解に分かれます。続いて、各グループに異なる復習方法を行ってもらいます。
Aグループ:正解・不正解を復習+全問再テスト
Bグループ:不正解のみを復習+全問再テスト
Cグループ:不正解のみを復習+不正解のみ再テスト
Dグループ:不正解のみを復習+再テストなし
その後、時間をあけてすべてのグループに、もう一度テストを受けさせます。そして、それぞれの正答率を測り、学習効果を比較してみました。そうすると、このような結果が得られました。
Aグループ:80%
Bグループ:80%
Cグループ:20%
Dグループ:20%
正解・不正解に関係なく再テストを行ったAグループとBグループは、正答率が80%だったのです。不正解のみを再テストしたり、再テストをしなかったりするグループは正答率が20%でした。
つまり、AとBグループは、CとDグループの4倍の結果でした。
これは、一体どういうことでしょうか?
結論を言うと、最初のテストで正解だったか不正解だったかは、記憶に関係がないということです。もっと言えば、1回正解しても記憶に定着はしていないということを意味しています。
それよりも、再テストが記憶に重要な役割を果たしています。2回目のアウトプットをしたか否かで、記憶の定着に4倍の差が出ているのです。
この実験を、読書に活かすとどうなるでしょうか?
答えは、同じジャンルを多読することです。内容は重複している方がいいと思います。そうした本を、一定の期間を空けて読むと、記憶に定着しやすくなります。
なぜなら、A・Bグループと同じことを読書で実践していることになるからです。ぜひ、試してみてください。
多読が面倒な方は、読書会にご参加ください
多読が効果的なのはわかったが、同じジャンルの本を読むのは面倒…
そう思われる方もいると思います。知ってる内容を読むのは、苦痛という人もいるのではないでしょうか。
わたしも同じです(笑)。知ってる内容の本は、どうしても読む気になれません(笑)
そういう場合は、読書会に参加してみてください。そうすると、多読と同じ効果が得られます。
なぜなら、読書会に参加するために、本を見返してパラパラと読み返すことになるからです。入念な人は、発表用にまとめ直すこともあります。これは、まさに再テストと同じです。
そのため、読書会で紹介した本は、そうでない本と比べて格段に記憶に残ります。わたしの場合は、数年前に読んだ本でも、紹介した箇所は鮮明に覚えています。
しかも、読書会の場合だと、読み返す作業が面倒ではないという良さがあります。
自分の記憶のために読み返すとなると、面倒でやる気になれません(笑)。でも、読書会に参加するという目的があると、まったく面倒ではありません。
むしろ、読書会であたふたして恥ずかしい思いをするほうが嫌です。バシッと紹介が決まれば、格好良くなった気分も味わえます(笑)
そのため、面倒な作業と思わずに、本を読み返すことができます。その結果、記憶にも定着します。ぜひ、みなさんも実践してみてください。