
定年まで今の仕事をしているのだろうか?
こうした不安を感じる人は、ぜひ先見性を磨いてください。将来なくならない仕事を見極めるには3つのポイントがあります。
今回の読書会で、そのポイントを知りましたので、シェアしたいと思います。
開催報告:20代読書会in東京
日時:07月22日(土)09:30-12:00
参加者:26名(男性:16名、女性:10名 初参加:10名、リピーター:16名)
目次
20代読書会in東京の感想
異なる視点の話を聞けてよかった。(28歳・男性)
もっと積極的に会話に参加しようと思います!(25歳・男性)
自分の知らない興味ある本をたくさん知れたため。(22歳・男性)
なぜ、人生は難しくなったのか?
定年まで今の仕事をしているのだろうか?
こうした不安を抱えている人は、一昔よりも増えていると思います。大学生でも、当たり前のように感じている不安です。
こんな現象は、20年前にはありませんでした。なぜ、こんなにも人生が難しくなったんでしょうか?その理由は、3つあります。
- 定年まで1.5倍の長さになった
- 社会制度が時代遅れになった
- イノベーションの加速
1つずつ、解説を加えていきます。
定年まで1.5倍の長さになった
ビジネス書大賞2017で準大賞を受賞した本です。本書の表紙にあるように、人生80年を言われた時代はもう終わっています。これからは人生100年時代に突入します。
その結果、65歳で定年することができなくなりました。老後という言葉も死語になる時代が来ています。
本書では、65年間働く時代が来たと書かれています。今までで、25歳で働きはじめて65歳で定年ですから、労働は40年間でした。
つまり、労働が1.5倍に伸びています。そのため、1つの仕事で人生をまっとうすることが難しくなっているのです。
社会制度が時代遅れになった
「若手ペーパー」を、ご存知でしょうか?20-30代の官僚が中心となって作成した資料です。
その中に、こんなページがあります。
今の社会システムは、高度経済成長まっただ中の1960年代の日本社会を前提につくられたもの。
国の制度も企業の制度も同じです。年金、保険、介護保険、税金だけでなく、年功序列、終身雇用、退職金、住宅ローンもすべては1960年代を前提としています。
つまり、人口増加を前提につくった制度です。そのため、人口減少が始まると、すべての制度が崩壊していきます。なぜなら、前提が180度ひっくり返るからです。
そのため、20世紀の正解が、いまでは不正解となっているのです。これも人生が難しくなっている要因です。
イノベーションの加速
- 固定電話→スマホ
- 切符→Suica
- スーパー→コンビニ、Amazon
- カーナビ→スマホ
- 地図(紙)→google map
- メール→LINE
- mixi→Facebook、Instagram
- TV→YouTube
ざっと考えても、ここ数年でこれだけの変化が起きました。そして、すごい速度でイノベーションが起きていることがわかります。今後、電気自動車やドローンなど普及する新技術もたくさんありそうです。
企業の平均寿命も25年前後となっています。その背景には、イノベーションの加速もあると思います。
65年働くとなると、企業の平均寿命のは半分以下です。創業1年目の会社に就職・転職することはないでしょうから、一生で4-5社は経験する時代となっているのです。
その結果、将来の選択に自信が持てず、なくならない仕事を探しているのではないでしょうか。
参考:20代の職業選び!2020年47%の仕事がなくなるという衝撃
参考:生き残る会社/消える会社 有名企業347社を公開!!
参考:20代が選択すべき、生き残る仕事があるって本当?
まとめ
まず、労働時間が1.5倍に伸びています。その分、単純に将来を見通しにくくなっています。
しかも、人口減少社会に突入し、社会制度もあてにできません。その上、変化は激しくなり、より一層予測が難しくなっているのです。
これが人生が難しくなっている原因です。
将来なくならない仕事を知る3つポイント
- 定年まで1.5倍の長さになった
- 社会制度が時代遅れになった
- イノベーションの加速
と3つの理由で、人生が難しくなっていることを解説しました。その中で、先見性を磨くにはどうしたらいいでしょうか。
つまり、将来なくならない仕事を知るにはどうしたらいいでしょうか?
「定年まで1.5倍の長さになった」と「社会制度が時代遅れになった」は、もう確定事項です。そのため、予測は簡単です。
予測が難しいのは、「イノベーションの加速」です。なぜなら、イノベーションは予測できないことだからです。
そのため、将来なくならない仕事を知るには、このイノベーションに注目するといいでしょう。その際の3つのポイントを紹介します。
- 良質な本を読む
- 直近のイノベーションを読む
- 10年後の予想は柔軟に
1つずつ、見ていきましょう。
良質な本を読む
世の中の変化に取り残されたら、負けです。勤務先以外に情報をインプットする場所がないと危ないです。
- AI
- IOT
- シンギュラリティ
- ビックデータ
- シェアエコノミー
- フィンテック
- ギグエコノミー
これらの言葉、すべて分かるでしょうか?分からない単語があれば、変化に取り残されている可能性があります。
まずは、情報をインプットしてください。そのインプットの媒体として、最も手軽で品質がいいのは「本」です。
サピエンス全史やLife Shiftなどビジネス書大賞に選ばれるような本は、外さずに読んでください。年に10冊もありませんが、上質な情報をインプットできます。
その結果、なくなる仕事のアウトラインが見えてきます。
直近のイノベーションを読む
インベンションとイノベンションの違い、わかりますか?
この2つは、全く違います。そして、この違いを理解することが、イノベーションを先読みする鍵となります。
インベンションは技術的な発明のことをいいます。つまり、新技術です。イノベーションは、その新技術が実用化されることをいいます。
そのため、インベンションがイノベーションになるにはタイムラグがあります。
例えば、法整備や価格、認知度などもイノベーションの要因となります。そのため、どんなにすごいインベンションでも、すぐにイノベーションになるわけではありません。
では、イノベーションを先読みするには、どうすればいいでしょうか?
これは実用化の度合いを知るしか方法がありません。そして、そのためには、その業界で働く人に聞くのが1番です。
以前、AIコンサルの人に、こんな話を聞きました。
AIをテーマにした展示会を開催したときに、多くの企業の人が押し寄せて来たそうです。もう名刺交換もできないほどの人だったといいます。
しかし、大挙してきた人からの質問に違和感があったそうです。なぜなら、AIなら何でもできる!!という誤解を感じたからです。
もちろん、今の実用化されているAIには限界があります。一般の人には、その限界が伝わっていないということでした。
そうした限界を知ることで、3-5年後の世界が見えてきます。その結果、近い将来なくならない仕事も明確になります。
10年後の予想は柔軟に
10年後のイノベーションは、予測不能です。上記で伝えたとおり、3-5年後のイノベーションは、まだ先読みできます。
ただ、10年後のイノベーションを予測するのは難しいです。なぜなら、予測する期間が長くなると、指数関数的にいろんな要因が絡み合うようになるからです。
いろんな本を読んでも、人に訊いても、10年後や20年後の予測はとても幅が広いです。なので、10年後になくならない仕事を明確に固めず、柔軟にしておいたほうがいいです。
まとめ
将来なくならない仕事を知るためのポイントは、3つです。
①良質な本を読む。②直近のイノベーションを読む。③10年後の予想は柔軟に。