
みなさん、リーダーシップありますか?
リーダになりたい方は、コミュニケーション能力を磨くべきです。なぜなら、リーダーに必要なたった1つの能力がコミュニケーション能力だからです。
今回はリーダーに必要な能力や組織の構成を紹介いただきましたので、その内容をシェアします。
開催報告:20代読書会in東京
日時:08月12日(土)09:30-12:00
参加者:16名(男性:10名、女性:6名 初参加:4名、リピーター:12名)
20代読書会in東京の感想
知らない本や読まない本などの多様性。(26歳・男性)
いろいろな面白い本の話を聞くことができた。(23歳・女性)
インプットが増える気がした。(27歳・男性)
なぜ、必ず怖い上司は存在するのか?
どんな会社にも、怖い上司っていませんか?
大学のサークルでも、とにかく怖い先輩がいました。そして、社会人になっても、お局様のような怖い上司がいました。
なんで、年齢もバックグラウンドもまったく違う2つの集団に共通の現象が起きるのでしょうか?わたしには、不思議でした。
怖い上司だけではありません。どんな集団にも自己中だったり、なにを考えてるのか分からなかったりする人が必ずいます。
彼らは自己主張もなく、会話の意思疎通も他のメンバーと同じようにはできません。そして、不思議なことに、怖い上司と同じく、どんな集団にも存在します。
今回は、その答えを教えていただきました。「スクールカーストの正体」という本に詳しく書かれています。その本によると、どんな組織にも共通のカーストが発生します。
その構造が、こちらです。
この図の上の方はスクールカーストの上位で、下の方はスクールカーストの下位となっています。
トップリーダーは、いる場合もあればいない場合もあります。しかし、他の構成員は、どんな組織にも存在しているようです。
そして、このカーストの上と下をわけるもの、なんだかわかりますか?
答えは、コミュニケーション能力です。
その人の外見や性格は関係ありません。彼氏・彼女がいるとか成績の良し悪し、スポーツができるか否かも無関係だと本書には書かれています。
そのため、極論すればコミュニケーション能力の有無がリーダーか否かも分けているようです。なぜなら、このカーストは学校内だけでなく、どんな集団でも同じ構造だからです。
リーダーに必要なコミュニケーション能力とは?
「結果を出すリーダーの条件」に、ある研究が紹介されています。
経済的成功の要因を調べた研究です。その研究では、経済的成功の要因のうち15%が専門知識で、85%がコミュニケーション能力であると述べています。
つまり、リーダーにもっとも必要な能力はコミュニケーション能力だということです。
では、コミュニケーション能力とは、一体なんなのでしょうか?
「スクールカーストの正体」では、3つの要素で定義されています。
- 自己主張力
- 共感力
- 同調力
この3つです。自己主張力は、わかりやすいと思います。自己主張力は自分の意見や思い、気持ちを表現する力です。
共感力と同調力はわかりづらいし、混同しやすいところだと思います。
共感力は、相手の意見を聞いたり、相手の感情を共有する力です。たとえば、相手が悲しい思いをしているときに、自分も同じく悲しいという感情を持つ力のことです。
簡単にいえば、他人の痛みがわかることです。もちろん、他人が喜んでいるときに共感することもあります。
そして、同調力とは、周りの人に合わせる力です。たとえば、みんなが盛り上がっているときに、一緒に盛り上がる力です。
クラス全員が盛り上がっているときに、一人だけスマホをいじってる人がいたら、その人は同調力が低いと言えるでしょう。同調力は、空気を読む力とも言えるかもしれません。
この3つのコミュニケーション能力が高い人は、カーストの上位となります。つまり、リーダーです。そして、この3つの能力の低い人はカーストも低くなります。
もちろん、これは教室内だけではありません。会社でも同じです。①自己主張力、②共感力、③同調力の高い人はリーダーとして周囲から認められているでしょう。
一方で、自己主張もなく、他人の気持ちがわからず、周囲と同調できない人がリーダーとなることはないでしょう。
つまり、リーダーに必要なコミュニケーション能力とは、①自己主張力、②共感力、③同調力なのです。
リーダーがメンバーから信頼されるには?
上記ではリーダーに必要なコミュニケーション能力について、解説しました。
しかし、このコミュニケーション能力で、誰と信頼関係を築くか?というのも重要なテーマとなります。
それによって、リーダーとして結果を出せるか否かが決まります。なので、コミュニケーション能力の使い方についても紹介します。
結論から言います。
リーダーがメンバーから信頼されるには、フォロワーとの関係が重要になります。
フォロワーとは、リーダーの考えや思いに共感し、同調している人です。そして、リーダーの仕事を肩代わりしてくれたり、リーダーの考え方をメンバーに浸透したりしてくれたりします。
このフォロワーがいなければ、リーダーになることはできません。これは、考えれば当たり前のことです。だれも付いてきていないリーダーは、リーダーではないでしょう。
そして、フォロワーはカースト内で「人望のあるサブリーダー」に位置することが多いです。
リーダーは、自分のフォロワーを的確に見定め、固い信頼関係を築いていくことが重要です。そのときに、コミュニケーション能力を発揮するのです。
そして、フォロワーとの信頼関係が揺るぎないものであれば、そのリーダーは結果を出すことができます。
また、注意が必要ですが、リーダーはフォロワーよりも偉いわけではありません。役割が異なるだけだという認識も大切です。
既に述べましたが、フォロワーなしではリーダーにはなり得ません。もちろん、逆も然りです。リーダーがおらず、フォロワーだけがいるということもあり得ません。
なので、リーダーとフォロワーは違う役割で、持ちつ持たれつの関係です。
これを勘違いして、自分の方が偉いんだとリーダーが思ってしまうと大変です。尊大な言動では、フォロワーの心が離れていってしまいます。
そうすると、メンバーとの関係も希薄になっていき、うまく機能しない集団になります。
なので、リーダーは高いコミュニケーション能力を発揮してフォロワーと良好な関係を築くようにしてください。そうすれば、メンバーとも信頼関係を築いていくことができます。